マウスコンピューターの「DAIV 5N」は、15.6型WQHD液晶ディスプレイを搭載したクリエイター向けノートPCだ。第11世代Intel Coreプロセッサーや、新世代グラフィックスGeForce RTX 30シリーズなどを搭載し、動画エンコードなどの負荷の高い作業も快適に行えるのが大きな特徴。今回その実機を試すことができたので、写真・動画編集などの実作業で試用して、使い勝手やパフォーマンスをチェックしてみた。

  • マウスコンピューターのクリエイター向けノートPC「DAIV 5N」

クリエイティブ用途に使いやすいディスプレイを搭載

マウスコンピューターの「DAIV」は、写真・動画編集やイラスト制作などに携わるクリエイター向けのPCブランド。タワー型デスクトップPCから1kgを切るモバイルノートPCまで、幅広いラインナップが用意されている。

そのなかでも、省スペース性とパフォーマンスのバランスに優れたモデルが「DAIV 5N」だ。「Adobe Creative Cloud」や「CLIP STUDIO PAINT」、「DaVinci Resolve」などのクリエイティブワークに欠かせないツールが、快適に動作するスペックを搭載しながら、厚み20.6mm、重量約1.73kgと持ち運びも可能な薄型軽量ボディを実現している。

液晶ディスプレイは画面サイズが15.6型、色域がsRGB比100%、解像度がWQHD(2,560×1,440ドット)というスペック。フルHD(1,920×1,080ドット)に比べて約1.8倍もの情報量を表示できるため、画像の細かい部分まで確認しやすく、作業効率が大きくアップするのが魅力だ。

  • 15.6型WQHD液晶ディスプレイを搭載する。色域はsRGB比100%と広く、写真・動画編集での色調補正などがしやすい

  • 「Adobe Lightroom」の写真ライブラリを表示したところ。サムネールのサイズを小さくしてもディテールを確認しやすいため、目的のカットを選びやすい

実際に「Adobe Lightroom」や「Adobe Premiere Pro」などで作業してみると、そのディスプレイの使いやすさを実感できる。例えば「Adobe Lightroom」の場合、ライブラリのサムネールのサイズを小さくしても、どんな写真なのかが把握しやすい。そのため似たような写真のなかから、ベストな1枚を選んで現像したい場合も、効率的に目的の写真を探し出せる。しかも色域が広いため、微妙な色味の調整も行いやすく、大量の画像をイメージに合わせて手早く補正して現像することが可能だ。

「Adobe Premiere Pro」の場合は、フルHDディスプレイに比べてソースモニターやプログラムモニターに表示するプレビューの解像度が高くなるため、表示倍率を上げなくても細部が確認しやすい。またフルHDのディスプレイに比べるとタイムラインなども見やすく、生産性が大幅にアップする。

  • 「Adobe Premiere Pro」の画面を表示したところ。解像度が高いため、ソースモニターやプログラムモニターで細部を確認しやすい。またタイムラインも見やすく、フルHD環境に比べると作業効率が大幅にアップする

  • 「Adobe Photoshop」の作業画面。パネル類を表示した状態でも作業スペースを広く確保できるため生産性がアップする

同様に、「Adobe Photoshop」もツールパネルやレイヤーパネルなどを表示させた状態でも作業用スペースを広く取れるため、編集作業がやりやすく感じる。「ぼかし」や「シャープ」などのフィルターも、効果のかかり具合が画面で確認しやすいため作業がはかどった。

オフィスでの作業や在宅ワークでは、外付けディスプレイをつないでマルチモニター環境で使うこともあると思うが、本製品は映像出力端子として本体背面にHDMIとThunderbolt 4の2系統を搭載している。いずれも4K解像度に対応するが、Thunderbolt 4のほうは4K/120Hzでの出力も可能。対応する外付けディスプレイやケーブルを用意すれば、高リフレッシュレート映像の視聴や編集なども行えるのは心強い。

  • 本体背面にはHDMI、Thunderbolt 4、LAN、電源端子が搭載されている

このほかにも本体背面にはLANと電源端子が、本体左側面にはUSB 3.1(Type-A)、マイク入力、ヘッドフォン出力端子が、本体右側面にはカードリーダー(UHS-I対応)、USB 3.0(Type-A)×2などが搭載されており、インタフェースはかなり充実している。

  • 本体左側面にはUSB 3.1(Type-A)、マイク入力、ヘッドフォン出力端子が搭載されている

  • 本体右側面にはカードリーダー(UHS-I対応)、USB 3.0(Type-A)×2が搭載されている

「DAIV 5N」の詳細はコチラ