現代の企業ITインフラが抱える課題と"ストレージ"選択の重要性

デジタルテクノロジーの急速な進化は、ビジネスの構造自体を大きく変化させた。リアルタイムに変化を続ける市場のニーズに対応するためには、ビッグデータの活用やハイブリッドクラウド/マルチクラウドの構築などが必須となり、現状のシステムでは対応できずITインフラの刷新を検討している企業も少なくない。スピードと柔軟性が要求される現代のビジネスを支えるITインフラにおいては、"ストレージ"が大きな役割を果たす。企業が扱うデータ容量は増加の一途をたどっており、ストレージの性能や拡張性・管理性の高さは、業務全体の効率や提供するサービスの品質、企業のIT管理者にかかる負荷を左右する重要な要素といえる。つまり、現代のビジネスを勝ち抜くためには、適切なストレージを選択してITインフラを構築する必要がある。

そこで注目したいのが、富士通が提供する高性能ストレージ「ETERNUS NR1000」シリーズだ。NASストレージ業界のリーディングカンパニーであるネットアップのOEM製品となり、オールフラッシュ(Aシリーズ)とハイブリッド(Fシリーズ)で展開。処理速度だけでなく運用性や拡張性も優秀、さらに可用性も高くセキュリティ機能も充実しており、仮想化環境やハイブリッドクラウドの構築をはじめ、ミッションクリティカルな業務に活用できる機能を搭載している。標準搭載のGUI管理ツール「System Manager」はインストール不要で、Webブラウザから容易にアクセスでき、容量監視やバックアップ、ディザスタリカバリ(DR)の管理など、ストレージ管理者にとって必要な情報の確認や各種操作がスムーズに行える。さらに富士通はネットアップの国内初のOEMベンダーとして20年以上の協働実績があり、豊富なノウハウを活かして導入から運用までをきめ細かくサポートしてくれるため、安心して導入を進めることが可能。ETERNUS NR1000シリーズを組み込んだITインフラならば、ストレージの性能や運用面での課題を解決することができる。

ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化し、高速化を実現した高性能かつ信頼性に優れたファイルサーバ「ETERNUS NR1000」シリーズ

理想のITインフラ構築・運用には、構成ハードウェアの一元管理機能が必要

とはいえ、企業のITインフラを構成する要素はストレージだけではなく、サーバ(コンピューティング)やスイッチ(ネットワーク)といった機器との組み合わせで構築されている。このため、サーバ/ストレージ/スイッチそれぞれを管理しなくてはならず、これがIT管理者の負担を増やす大きな要因となっている。また、近年の仮想化技術の進化に伴い、コスト削減のためにITインフラの最適化(仮想化統合)に取り組むケースも増えてきており、現状問題なく管理が行えている企業の管理者も、今後の負担増加は避けられないのが現状だ。

さらに、現代のビジネスにおいて1台のサーバで業務のすべてをカバーすることは難しく、複数のデータセンターを運用した大規模なITインフラも当たり前のものとなった。このため、企業のITインフラ全体が複雑化し、管理者の負荷増大に留まらず、管理コストの増加やユーザーニーズに対するレスポンスの遅延といった深刻な問題を引き起こしている。ETERNUS NR1000シリーズなど、効率的な管理が行えるストレージ製品を導入しただけでは、ITインフラ全体の課題を解決することはできない。多くの企業が求めているのは、複雑化したITインフラを"シンプルな操作"で"一元管理"するための仕組みだ。そして、こうした企業のニーズに応えるのが、富士通が提供するITインフラの統合管理ツール「FUJITSU Software Infrastructure Manager」(以下ISM)となる。

ICT機器のライフサイクルを管理するツール「ISM」

高度な管理機能を備えたストレージと統合管理ツールで理想の管理体制を構築

ISMは、複数のデータセンターで運用されているITインフラの状態を統合管理するためのツールで、従来の個別管理と比べて運用・管理の負荷やコストを大幅に削減することができる。エージェントレスで動作し、対応するサーバ/ストレージ/スイッチを1つの画面で管理可能。ITインフラの物理的な情報を確認できる機能が数多く盛り込まれており、実際のサーバラックの構造を再現して機器の状態を3D表示で確認できる「3Dビュー」や、ネットワークの結線情報(ネットワークマップ)表示など、ITインフラのハードウェアを"可視化"する機能で効率的な管理とメンテナンス性の向上を実現している。問題が発生した際にネットワーク異常の影響範囲を表示させたり、各機器のファームウェア適用状況を確認したりすることも可能で、対応機器ならばISM上からワンクリックでファームウェアのバージョンアップも行える。また、ISM上で行った設定を複数の機器に適用させたり、データセンター内のログを統合表示させたりするなど、ITインフラ全体を効率的に管理するための機能が満載されている。

さらに、ISMでは前述したETERNUS NR1000シリーズとの連携機能も充実している。ISMのモニタリングや機器設定、メンテナンス支援の主要な機能に対応しており、3Dビューでラック搭載位置表示を表示させることも可能。ISMのファームウェアアップデート画面からETERNUS NR1000シリーズの管理ツールであるSystem Managerの画面に移動してアップデートを実行できるなど、管理ツール間の連携もスムーズに行える。ETERNUS NR1000シリーズとISM対応機器でITインフラを構築すれば、ISMによるハードウェアの統合管理とSystem Managerのストレージ管理機能を組み合わせた、効率的なITインフラ管理体制が完成する。

ただし、ITインフラの管理体制は、一度構築すれば終わりというものではない。市場のニーズに対応してスピーディなビジネスを展開するためには、ITインフラの強化や刷新を継続して行う必要があり、その結果、世代やバージョンが異なる機器が混在した状況になっていく。ISMとETERNUS NR1000シリーズの組み合わせは、こうしたITインフラの複雑化に伴う問題を解決して、ビジネスの成長を強力にサポートしてくれるだろう。現代のビジネスで成功の鍵を握る"データ"の管理基盤となるITインフラの管理を疎かにしていたのでは、ビジネスチャンスを活かすことはできない。最適なストレージとITインフラの統合管理ツールを選択することが、「攻めのIT」実現への最適解となるはずだ。



[PR]提供:富士通