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パッケージファミリー名とアプリケーションIDを調べる

多くのデスクトップアプリはコマンドラインから起動可能だが、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリに関しては少々コツが必要だ。Windows PowerShell(以下、PowerShell)を使ったUWPアプリのパッケージファミリー名とアプリケーションIDの確認方法を紹介しよう。

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    「Win」+「X」キー→「I」キーと順に押すか、スタートボタンを右クリック/長押し→「Windows PowerShell」をクリック/タップ

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    囲みコマンド1とコマンド2をコピー&ペーストして、それぞれ「Enter」キーを押す

// コマンド1
$app = Get-AppxPackage -Name *Photo*

// コマンド2
$package = $app | Get-AppxPackageManifest

まずコマンド1は「Photo」という文字列を含むUWPアプリを対象に、パッケージファミリー名を変数appに代入した。続くコマンド2は変数appに含まれるパッケージ名だけを抽出する書式である。

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    囲みコマンド3とコマンド4をコピー&ペーストして、それぞれ「Enter」キーを押す

//コマンド3
$app.PackageFamilyName

//コマンド4
$package.Package.Applications.Application.Id

今度は格納した情報を確認する。コマンド3はパッケージファミリー名、コマンド4はアプリケーションIDだ。これでUWPアプリ「フォト」のパッケージファミリー名が「Microsoft.Windows.Photos_8wekyb3d8bbwe」、アプリケーションIDが「App」であることが分かる。

そのままPowerShellで起動するのであれば、「Start-Process shell:AppsFolder¥Microsoft.Windows.Photos_8wekyb3d8bbwe!App」と実行する。

パッケージファミリー名とアプリケーションの間には「!」(エクスクラメーション)が必要だ。コマンドプロンプトの場合も同様に、「start shell:AppsFolder¥Microsoft.Windows.Photos_8wekyb3d8bbwe!App」と実行すればよい。

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    「Start-Process shell:AppsFolder¥Microsoft.Windows.Photos_8wekyb3d8bbwe!App」と入力して「Enter」キーを押すと、「フォト」が起動する

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    コマンドプロンプトの場合は、「start shell:AppsFolder¥Microsoft.Windows.Photos_8wekyb3d8bbwe!App」と入力して「Enter」キーを押す

このように、コマンド1を実行するとき、コマンドプロンプトから起動するUWPアプリ名の一部を英字で入力すれば、該当するUWPアプリに関する情報を得られる。必要であればショートカットファイルへの利用や、バッチファイル/PowerShellスクリプトなどへ応用してほしい。

阿久津良和(Cactus)