他人の愚痴を長時間聞いていると、いつの間にか自分までしんどい気持ちになりますよね。家族や恋人、友人や同僚など、身近な人の愚痴を聞くことに疲れてしまったときは、相手と少し距離を置いてみることも大切です。
本記事では、自らの心をしっかり守りながらも、相手の愚痴を上手に聞く方法や、疲れてしまったときの対処法を紹介します。
愚痴を聞かされてしんどくなる人の特徴3選
愚痴を聞かされるとしんどくなってしまう人には、実は共通の特徴があります。これらの特徴に当てはまることがあれば、もしかするとあなたも愚痴を聞いて疲れやすくなるタイプかもしれません。
まずは、以下の特徴3つがあなたの性格に当てはまっているかを確認してみましょう。
相手の気持ちを尊重しすぎてしまう
相手が今何を考えているかを常に配慮しながら、相手の感情に寄り添ってあげていると、優しいあなたの気づかいにきっと喜んでくれることでしょう。一方で、相手の気持ちばかり優先していると、知らず知らずのうちに自分の気持ちは無碍に扱っていることも。
相手の気持ちを尊重するのは、ビジネスでも人間関係でも大切なポイントですが、ほどほどにしておかないとストレスが溜まってしまいます。
「アドバイスをしてあげないと」と義務感を抱いている
相手の愚痴に対して、毎度のように自分の考えやアドバイスを伝えようとすると、聞かされた愚痴の内容をまるで自分の悩みかのように深く考えることになりますよね。人から愚痴を聞かされるたびにどうすべきか深く考えていると、疲れてしまうのは当然です。
心が繊細・敏感すぎる
些細なことで傷ついてしまうような繊細な人は、相手の身に起こった嫌なことや辛かったことですら、まるで自分の出来事のように重くのしかかってしまいます。共感性がありすぎるあまり、相手の不遇な出来事を聞くとその様子を鮮明に想像して自分が病んでしまうのでしょう。
愚痴を聞かされるとしんどくなる理由とは
たとえ自分には関係のないことだとしても、愚痴を聞くとしんどくなってしまうのはどうしてでしょうか。それは主に3つの理由があります。これらの理由があることを事前に理解しておけば、ストレスが多少軽減されるかもしれません。
解決策がない、または実行しないから
相手の愚痴の内容に解決策が存在しない場合、聞いている側はしんどくなりがちです。
例えば家族や親族間での人間関係のいざこざなどは、簡単に解決するのが難しいですし、愚痴をこぼされても他人の家族に対してとやかく言うのも気が引けるので、ありきたりなリアクションしかできません。
このような、解決策を提案するのが難しい、そしてなかなか解決しないことについての愚痴を毎日のように聞かされてリアクションをしなければならないと、だんだんストレスが溜まってしまいます。
また、解決策があったとしても実行する気が無く、周囲に愚痴ばかりこぼすことでストレスを発散している人に付き合わされるのも、しんどくなってしまう原因でしょう。
余計なエネルギーを消耗するから
他人の悩みに寄り添ってあげることは、決して簡単なことではありません。自分が体験したわけではない出来事について、相手の立場や気持ちに立って想像するということは、どのような人であってもかなりエネルギーを消耗してしまいます。
相手との関係性の変化におびえているから
相手が先輩や上司など、自分より立場が上の人であれば、相手の機嫌を損ねるような返答をすることはできません。
また、家族や親友、恋人など、今後一生関わっていく可能性のある身近な相手であれば、その関係性にひびが入るのを恐れて、同様に気疲れしてしまうことが多いでしょう。
愚痴を聞かされるのがしんどいときの対処法
なるべく愚痴を聞きたくないと思っていても、どうしても愚痴を聞かないといけない状況が訪れることもあります。ストレスに耐えられなくなってしまう前に、以下の行動を起こして愚痴を対処してみるのはいかがでしょうか。
相手との距離を置く
愚痴を話してきた相手とは、今後出来る限り距離を置いてみてください。誰にでも愚痴を話すような人は、あなたとの関係性が疎遠になれば次の愚痴を聞いてくれるターゲットを勝手に探し始めます。
親しい間柄でない人が愚痴を話してきた場合は、無理せず距離を取ってしまって問題ないでしょう。
楽しい話題に変える
愚痴は聞いてあげながらも、徐々に明るくて楽しい話題にすり替えていくというのも対処法の一つ。暗い話ばかりしていては、せっかく相手と過ごす時間が楽しくなくなってしまいます。
相手も自分もしんどくなってしまう前にキリのよいところで話を切り上げ、その場を盛り上げるのが効果的です。いま相手と過ごす時間を精一杯楽しいものにしましょう。
考えすぎない
親身になって話を聞き、解決策を考えてあげるのはいいことですが、とりとめのない愚痴について考えすぎると心が疲れてしまいます。疲れないためには、相手が話す愚痴の内容についてはあまり深く考えないようにすることが必須です。
あくまで他人事の話だと割り切って、相手との距離感を一定に保つのも良い方法です。
本当の気持ちを伝えてみる
今後も長く付き合っていく間柄の相手であれば、実は愚痴を聞くのに疲れているという本音を、思い切って打ち明けてみるのも選択肢の一つ。あなたの本当の気持ちを知ることで、相手もむやみやたらに愚痴を話さなくなるかもしれません。
時には本当の気持ちを伝えてみることも大切です。
相手の愚痴を上手に聞く方法
愚痴を話してきた相手に対して、疲れをなるべく軽減するためには一体どのように接すればよいでしょうか。なるべく疲れないように愚痴を聞ければ、人間関係も円滑に運ぶことができます。
そこで、上手な愚痴の聞き方を5つ紹介します。
聞いているふりをする
真剣に聞くと疲れてしまうのであれば、まずは聞いているふりをするのが効果的です。あからさまに聞いていないことが分かると相手から不信感を買うので、適度に相槌を挟みながら、何となく聞いている雰囲気を醸し出しましょう。
余計なアドバイスを言わない
おせっかいなアドバイスをすると、「でもさ~」と愚痴がさらに長く続くことがあるので要注意。愚痴をこれ以上膨らませないために、なるべく話題には乗らないのが賢明です。
よかれと思って発言した余計なアドバイスで、火に油を注ぐことにもなりかねません。
相手の話をさえぎらない
愚痴は吐き出し続けるとやがて話題が尽きるときが来るので、相手の話は極力さえぎらないように心がけてください。相槌で話をとことん引き出しながら、愚痴が収束するのをひたすら待ちましょう。
相槌のバリエーションを増やす
相槌が「はい」や「うん」だけでは、「話を聞いてくれていないのでは?」と相手を逆なでしてしまいます。
話の途中で「大変だね」「辛いよね」など、相手に同情していることをアピールできる短い言葉を適宜かけてあげると、あなたが右から左に愚痴を聞き流しているだけでも、相手は「この人は私の話を真剣に聞いて共感してくれている!」と喜んでくれるはずです。
相手の意見に共感してあげる
相手の意見が間違っていたとしても、正論でバッサリぶった切ると相手の機嫌を損なう可能性があります。なるべく相手の主張を曲げず、とにかく共感や同調をしてあげることで、相手からの信頼を獲得できますし、愚痴も早めに終わりやすいです。
愚痴を聞かされるのがしんどいときは上手に聞き流そう
愚痴は聞いているだけでも疲れてしまうものです。相手の愚痴を聞きすぎて疲れてしまったときは程よく手を抜きながらも、真剣に話を聞いている態度を見せることが重要です。 愚痴によるストレスを改善して、相手とより良い人間関係を築いていきましょう。