ザスパ群馬は8日、大槻毅監督との契約解除を発表 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

 ザスパ群馬は8日、双方合意の下で大槻毅監督との契約を解除したことを発表した。なお後任には、武藤覚ヘッドコーチが就任することを併せて伝えている。

 1972年12月1日生まれの大槻氏は現在51歳。Jクラブの監督やコーチ、強化部や育成ダイレクター等々と指導者キャリアを積むと、2022シーズンにザスパ群馬の監督に就任した。昨シーズンは明治安田J2リーグで、目標を上回る勝ち点57の11位フィニッシュを達成。しかし今シーズンは、第14節終了時点で1勝3分10敗の最下位に。残留圏とのポイントは、すでに『7』にまで開いており、大きく遅れをとる現状だ。

 双方合意の下、6日付で契約解除となった大槻氏は、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「ザスパ群馬に関わる皆様。シーズン途中でチームを離れることとなりました。2年4ヶ月、大変お世話になりました。勝ち点を積み上げられない現状に対して責任を感じています。クラブを支えていただいているパートナー企業の皆様、試合運営でいつもサポートしていただいているボランティアスタッフの皆様、Jリーグの中でも本当に素晴らしいスタジアムのピッチを用意していただいているスタッフの皆様、トレーニング環境を提供していただいている関係者の皆様、そして、いつも良い準備をしてくれた選手、チームスタッフ、クラブスタッフの皆様、そのほかにもたくさんの方々に支えられて、仕事をさせていただいたことに感謝いたします。特に毎試合、サポートしていただき、いつもホームの試合でスタジアム入りする際に素晴らしい光景を作っていただいたサポーターの皆様には心より感謝いたします。私はあの光景にいつも勇気をいただきました。チームからは離れますが、ザスパ群馬の成長、成功を心から願っています。 大槻毅」

 また、同氏の退任に伴い、クラブ側もコメントを掲載した。

「今シーズンは日頃より応援して下さる皆さまにご心配をお掛けし、大変申し訳ございません。今シーズン第14節終了時点で1勝3分10敗となかなか勝ちきることが出来ず、5/6(月)の清水戦後に大槻監督との対話を経て苦渋の決断ではありましたが、今回の決定に至りました。昨シーズン、22チーム制となったJ2リーグで過去最高成績となる11位、2020シーズンより4シーズン掲げ続けた『勝点50以上』という目標を達成することが出来たのは紛れもなく大槻監督の手腕によるものであり、改めて大槻監督によるおよそ2年半の多大なるクラブへの尽力に深く感謝申し上げます」

 後任を務めるのは、ヘッドコーチからの内部昇格となる武藤覚氏だ。日本代表やU-23日本代表のコーチなどを歴任した現在48歳の同氏は、クラブ公式サイトにて意気込みをコメントしている。

「いつも応援ありがとうございます。大槻監督をサポートする立場として責任を感じています。現状を変えるために、選手・スタッフと共に、チーム一丸となって、全力で戦い抜く姿勢をお見せできるように頑張ります。選手たちを信じて、1試合1試合勝利を目指して戦い、勝ち点を積み上げていくことができるようにベストを尽くします。ファン・サポーターの皆様をはじめ、クラブを支えていただいている皆様、ご支援、ご声援をよろしくお願いいたします」