ハーツ戦で2得点を挙げた古橋亨梧 [写真]=Getty Images

 セルティックに所属している日本代表FW古橋亨梧が、イギリスメディア『スカイスポーツ』が選ぶスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部リーグ)第35節のベストイレブンに選出された。

 現在、スコティッシュ・プレミアシップは上位6チームが総当たりで対戦する最終章に突入したなか、首位を走るセルティックは3位のハーツをホームに迎えた。試合は立ち上がりの4分、コーナーキックのこぼれ球を拾った日本代表MF旗手怜央が左足でボックス内へ浮き球のボールを送ると、スペースへ走り込んだ古橋がヘディングシュートでゴールネットを揺らす。続く21分には、敵陣左サイド低い位置で顔を上げたデンマーク代表MFマット・オライリーが浮き球のスルーパスを通し、最終ラインの背後へ飛び出した古橋がダイレクトボレーで追加点を奪った。

 試合終盤の87分にはオライリーがPKを沈め、試合はこのままタイムアップ。古橋と旗手だけでなく、負傷から戻ってきた前田大然、岩田智輝、ハーツ所属の小田裕太郎、田川亨介と合計6名の日本人選手がピッチに立ったゲームは、3-0でセルティックの勝利に終わっていた。

 2位につけるレンジャーズも5日、キルマーノックを4-1で破ったため、両者の勝ち点差は「3」のまま。次節、優勝を懸けた大一番として、セルティックの本拠地『セルティック・パーク』にてレンジャーズとの“オールドファーム”が開催される。

 そして6日、第35節の全日程を終えたことを受け、『スカイスポーツ』はデータサイト『WhoScored.com』の情報をもととした同節のチーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストイレブン)を発表。セルティックからは古橋とオライリーの2名が選出された。

 古橋の選出理由について、『スカイスポーツ』は「この日本人FWは、勝利したハーツ戦において、彼にとって今季の12点目、そして13点目となるゴールを立て続けに奪った。それも、6本ものシュートを放ち、そのうちの2度でゴールネットを揺らした。間違いなく、今季最高のパフォーマンスを見せてくれた」と説明。古橋のことを「セルティックの“ヒットマン”」と表現し、10点満点中「9.03」という高評価をつけた。この数字は、チームメイトのオライリーにつけられた「8.91」を上回り、チーム・オブ・ザ・ウィークに選出された11名の選手内で第1位の数字となっている。

 今季の古橋はスタメンを外れる時期もあるなど、ブレンダン・ロジャーズ監督からの信頼を掴めない時期もあったが、3連覇を懸けた最終盤に差し掛かって、再び不動のストライカーに君臨。ハーツ戦の2得点により、今季のスコティッシュ・プレミアシップでの得点数が「13」に到達した。これはチーム内ではオライリーの「14」に次ぐゴール数で、リーグ全体の得点ランキングでも7位に浮上。公式戦通算ではこれで18点目となった。

 スコティッシュ・プレミアシップ第35節のチーム・オブ・ザ・ウィークに名を連ねた選手たちは下記の通り。

◆■スコティッシュ・プレミアシップ第35節 チーム・オブ・ザ・ウィーク

▼GK
ウィル・デニス(キルマーノック)

▼DF
ジョン・サウター(レンジャーズ)
ベン・デイヴィス(レンジャーズ)
ダン・ケーシー(マザーウェル)

▼MF
ライアン・ストレイン(セント・ミレン)
マット・オライリー(セルティック)
サム・ニコルソン(マザーウェル)
ファビオ・シルヴァ(レンジャーズ)

▼FW
古橋亨梧(セルティック)
ミカエル・マンドロン(セント・ミレン)
テオ・ベア(マザーウェル)

【ハイライト動画】古橋亨梧が2ゴールの活躍!