パナソニックはさまざまな調理家電を発売していますが、そのなかの「ビストロ」シリーズは調理家電のプレミアムライン。パナソニックが培った技術をこれでもかと詰め込み、手間なく美味しい料理が作れるという点が魅力です。

高級モデルで作った省手間料理は本当に美味しい? パナソニックは去る11月22日から11月30日までの8日間、東急二子玉川駅の構内にある「NICOTAMA DAYS CAFE」にてビストロで作った料理を提供する期間限定カフェ「Bistro Nicotama Kitchen」をオープンしました。プレス向け試食会からお届けします。

  • 東急二子玉川駅の構内にある「NICOTAMA DAYS CAFE」で開催された期間限定「Bistro Nicotama Kitchen」

  • プレス試食会にて全メニューを少しずつ試食。各メニューのポイントを紹介します

2023年12月現在、ビストロシリーズのラインナップは5製品

ビストロといえば、もともとはパナソニックの高機能オーブンレンジのシリーズ名でしたが、2021年に「オーブントースター ビストロ NT-D700」が登場。ここから「ビストロ」=「パナソニックのプレミアム調理家電」という位置づけになります。

その後、ビストロシリーズとして「ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4」、かくはん機能が付いた圧力調理鍋「オートクッカー ビストロ NF-AC1000」、そして2023年9月には「炊飯器 ビストロ Vシリーズ」が加わりました。いずれもプレミアムラインらしく「おいしさ」を追求しており、さらに高級感のあるデザインにもこだわっています。

  • ビストロシリーズの実機。左から、ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4、炊飯器 ビストロ Vシリーズ、スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10A、オートクッカー ビストロ NF-AC1000、オーブントースター ビストロ NT-D700。いずれもマットブラックで統一性のあるデザインです

今回の「Bistro Nicotama Kitchen」では、時間帯で異なるメニューを提供。たとえばモーニングセットのトーストを選ぶと、オーブントースター ビストロ NT-D700でカリッと焼いたトーストが提供されました。

  • NICOTAMA DAYS CAFEで提供していた通常のモーニングセット。期間中のみ、食パンをオーブントースター ビストロ NT-D700で焼いた特別仕様でした

11時から17時までは、1時間ごとに炊飯器 ビストロ Vシリーズで炊いたごはんの試食ができました(無料)。「ごはん」は毎日食べる家庭も多いだけに、「炊飯器選びは絶対に失敗したくない」という人も多いはず。炊飯器で炊いたごはんの味を実際にチェックできる貴重な機会です。

  • 炊飯器 ビストロ Vシリーズ。3つのセンサーを駆使してお米の状態を把握し、最適な火加減と圧力で炊飯します

  • マイナビニュース +Digitalの林編集長がビストロの炊飯器で炊いたごはんを試食。「かむごとに甘みと旨みがにじみ出てくるようなごはん。モッチリしているのに弾力もある食感もいいですね」(林)

家電ごとの特徴がわかる3つのメニュー

メインの「Bistroセット」は2種類を提供。ひとつは、スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10Aを駆使した「『伝説の家政婦』志麻さん監修のタンドリーポーク+ビストロごはん」です。

スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10Aは電子レンジでも焼き目をしっかりつけられる「ヒートグリル皿」を付属しているのですが、このヒートグリル皿と庫内上部にある「大火力極め焼きヒーター」によって、食材をひっくり返さず両面にこんがりと焼き目をつけられます。タンドリーポークは、このビストロならではの両面焼き機能を使ったメニューです。

ポークの横にあるのは「秋なすときのこの和風オムレツ」。これは耐熱ボウルに材料を全部入れたら、あとはビストロが自動的に加熱してくれる「ワンボウルメニュー」で調理したもの。フワフワの玉子とキノコの食感のコントラストが楽しい一品です。

  • スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10A(写真上)と付属するヒートグリル皿(写真下)。ヒートグリル皿は電子レンジのマイクロ波で熱くなる特性があるので、食材下側にしっかり焼き目をつけられます。ハンバーグや焼き魚の調理にも便利な機能です

  • 「伝説の家政婦」志麻さん監修のタンドリーポーク+ビストロごはん(1,000円)。コンガリと焼き目がついたミートボールは、ミンチ肉ではなく豚こま肉を使用。普通のミートボールよりも肉感が強くて食べごたえがありました。これにビストロで炊いたごはんがつきます

もうひとつのBistroセットは、オートクッカー ビストロ NF-AC1000を使った「ごろごろビーフストロガノフ」。オートクッカー ビストロの特徴は、なんといっても鍋底面にある羽根。この羽根が鍋底をさらうように回転するため、作るのが面倒な「あめ色玉ねぎ」も手間なく作れます。

  • オートクッカー ビストロ NF-AC1000。内鍋の底にはピッタリフィットした羽根がついています。この羽根を使ってパラパラのチャーハンも作れます

今回のビーフストロガノフは、このあめ色玉ねぎを使って深みのあるコクを引き出し、さらに2気圧という業界最高クラスの強い圧力調理によって、牛肉をホロホロの柔らかさに仕上げています。

  • 「ごろごろビーフストロガノフ(1,000円)」。付け合わせは、同じくオートクッカー ビストロで作った「季節野菜のギリシャ風マリネ」です。まろやかで深みのあるビーフストロガノフはごはんとの相性もピッタリ。お肉はかまなくても崩れるくらい柔らかい仕上がり。圧力鍋ならではのメニューです

  • ビーフストロガノフはカレーと違ってスパイシーではないため、「Bistroお子様セット(700円)」としても提供されます。季節野菜のギリシャ風マリネはスパイスがたくさん使われている大人の味なので、お子様セットはマリネのかわりにオムレツが付け合わせとなります

最後のメニューは「『DELISH KITCHEN』監修のおもちと芋あんのホットパイ」。オーブントースター ビストロ NT-D700と、ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4を使ったスイーツメニューです。

実は、パイの皮は市販のパイ生地。ホームベーカリー ビストロで作ったおもちを金時芋餡(あん)とともにパイ生地で包み、オーブントースター ビストロで焼いて仕上げた一品です。

ホームベーカーリー ビストロはプロの技を取り入れたねり技術や、センサーによる正確な発酵、ムラの少ない加熱で美味しいパンが焼けますが、今回のカフェではあえて「ホームベーカリーでおもちが作れる」ことをアピール。ホットパイを食べてみると、皮はパリッパリ。しかもおもちの中心までしっかり温かく加熱されているのに、表面が焦げすぎていません。これは、表面をこんがりサクッと焼き上げる遠赤外線と、中心までアツアツに加熱する近赤外線ヒーターを搭載した「遠近トリプルヒーター」のオーブントースター ビストロならではの焼き上がりです。

  • オーブントースター ビストロ NT-D700

  • ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4

  • 「『DELISH KITCHEN』監修のおもちと芋あんのホットパイ(650円)」、横に添えられているのは、常温でも溶けないソフトクリームのような「クレミア」。NICOTAMA DAYS CAFEは数少ないCREMIA販売店なんです

  • ホットパイをカットすると中心にお餅! つきたてのお餅は弾力があり、切り餅とは違った美味しさ。ホームベーカリーにモチ米と水をセットすれば作れるので、お正月の準備にも活躍しそうです

Bistro Nicotama Kitchenで提供されたメニューは、ビストロさえあれば自宅でも手軽に再現できます。タンドリーポークに使う豚コマ肉は比較的安く手に入りますし、ホットパイは手間のかかるパイ皮に市販のパイ生地を使うため難しい工程がありません。ほとんどの加熱調理はビストロが「おまかせ調理」で完成してくれます。家電に材料を入れて待つだけ。すべてのレシピは公開されているので、ビストロシリーズと合わせて調べてみてはいかがでしょうか?