女優の大竹しのぶが、10日に放送された大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第47回「乱世の亡霊」に大蔵卿局役でサプライズ出演した。大河ドラマへの出演は8回目で、昨年放送の『鎌倉殿の13人』での歩き巫女役も話題となった。

  • 大蔵卿局役の大竹しのぶ

大蔵卿局は、茶々(北川景子)を見守り続けた乳母で、大野治長(玉山鉄二)の母。秀吉亡きあと、大坂城に入った家康から息子の大野治長ともども追放され、家康に恨みを持つ。大坂冬の陣の和睦交渉には、豊臣方の交渉役の一人として立ち会う。

大竹のコメントは以下の通り。

――大蔵卿を演じるにあたり、どんな気持ちで臨まれましたか?

去年の大みそか、潤君が「紅白歌合戦」に出演する直前に、私のラジオ番組(R1「大竹しのぶのスピーカーズコーナー」)に出てくれたんです。その時、皆さんより一足先にドラマのDVDをもらって第1回を見たのですが、彼がこの大河ドラマの主役を演じるにあたって、相当な覚悟を持ってチャレンジしているっていうのがわかったので、ぜひ応援したいな、私にできることはあるかな、と考えていたんです。ですから、こうしてお声がけいただいて、潤君が一生懸命取り組んでいる作品に出られることを、友人としてとてもうれしく思いました。

――出演が決まって、松本さんと何か言葉を交わしましたか?

セリフがある役でもないですし、1シーンだけの役なんですけれども、「自由にやっちゃってください」みたいなことは言われましたね(笑)。

――セリフがなく、目線と表情だけのお芝居はいかがでしたか?

セリフがないお芝居というのは、すごく面白いですね。セリフがないからこそ、あまりやりすぎず、臭くならないようやりたいなというのもありますし、私が出ている前のシーンからの流れと、その次のシーンへの流れも考えて、お芝居を作れればいいなと。監督から、それほど細かいリクエストはなかったのですが、「最後のほう、ガッカリ……みたいな表情を出してください」と言われたので、そこは意識しました。

――視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

私は作品作りの最後のほんのひとときに関わっただけですが、スタッフ、キャストの皆さんが1年半、本当に頑張って、闘って、つくり上げてきた作品だと思います。それが報われるのは、やっぱり見てくださる方がいてこそ。私たち俳優もスタッフも、視聴者の皆さんがいてこそ成り立つものだと思います。私が言うのもおこがましいのですが、この1年、ご視聴くださいまして、ありがとうございます。そして、お疲れ様でした!

【編集部MEMO】
『どうする家康』は第62作大河ドラマで、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語。主人公・徳川家康を松本潤が演じ、脚本を古沢良太氏が手がけている。放送は12月17日の最終回(第48回)まで続く。

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