大手玩具メーカーのバンダイが、ガンプラを3Dスキャンして仮想空間内でバトルさせる、いわゆる「ガンプラバトル」用の技術の特許を申請していたことが明らかとなった。特許庁が9月14日に発行した公報により判明した。ネットでは「ワクワクする」「ついに実現ですか!?」などと話題となっている。

  • バンダイ「ガンプラバトル」用の技術特許を出願していた、ガンプラを3Dスキャンし仮想空間へ

    バンダイが「ガンプラバトル」用の特許を出願していたことが判明

ガンプラバトルは、主にガンプラを機械でスキャンして、仮想世界でバトルさせるという、創作上のバトルゲームを指す。1980年代に連載されていた日本の漫画「プラモ狂四郎」から始まり、2010年放送のテレビアニメ「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」や、2013年放送のテレビアニメ「ガンダムビルドファイターズ」、2018年放送のテレビアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」など多くの作品で、この設定が登場する。

今回バンダイが申請した特許は、3Dスキャンしたガンプラの機体情報を、仮想空間内で生成し利用するための技術。「仮想空間内の機体同士を対戦させるオンラインゲーム」での使用を想定してるようだ。内容としては、ガンプラの外観にあわせて、ロボットアームが3Dスキャナの位置や角度を調整し、ガンプラを設置したターンテーブルを1周回転させながらスキャンを行い、ガンプラの外観や、色などのデータを取得。このデータをもとに、対応するフレーム情報を呼び出し、マッピングすることで仮想空間上で利用可能な仮想空間用のデータを生成するのだそう。

また、特許の説明には「プラスチックモデルのように、ユーザが塗装等を行って独自の作品として仕上げているものがあり、それらの個性をゲームや仮想空間内のキャラクタ表現に反映することができるので嗜好性を格段に向上させることができる」と記載されており、カスタマイズ機能にも期待できそうだ。

ちなみに同社では、現実世界でのガンプラバトルの実現を目指すプロジェクト「ROAD TO GUNPLA BATTLE」を2022年から進行しており、今年10月6日からはガンプラをスキャンしてバーチャル空間でバトルするテストイベントを、東京都・新宿のGUNDAM NEXT FUTURE EASTで開催予定だ。このイベントでは、「手持ち武器も含めて3Dスキャンを実施し、デジタルの可動関節を合成することで、レバーで操縦可能な3Dデジタルデータを即時生成」し、ガンプラバトル体験などができるという。

【ガンプラバトルVR】テストイベント第3弾PV

ネット上では「これはワクワクする」「おーこれ凄い!ガンプラバトルも将来実現するんかな」「ガンダムブレイカーの世界はよ実現して下さい🙏」「ついに実現ですか!?」「変形合体みたいなギミックはどうするんやろ」「プラモ狂四郎ですね。夢が現実に!?」「プラモ狂四郎の世界が現実的に」などの声が寄せられた。