お風呂上がりに体重測定して記録できる「スマートバスマット」を販売するissinは、9月5日に新しいオンライン運動サービス「Smart 5min.(スマートファイブミニッツ)」を発表しました。

Smart 5min.は、リストバンド型の心拍数測定デバイスを装着し、毎朝5分間だけの続けやすい運動コンテンツを行うことで運動習慣を定着させるというもの。応援購入サービス「Makuake」にて10月下旬からの提供開始を予定し、デバイス価格は7,000~8,000円前後、サービス料金は現時点で無料を想定しています。

  • 発表会にて、新サービスの特徴や心拍数測定デバイスの実機をチェックしてきました

issinは、LEDシーリングライト一体型プロジェクター「popIn Aladdin」シリーズで知られるpopInを立ち上げた程涛(テイトウ)氏が、退任後新たに設立した会社(現在「popIn Aladdin」事業は、XGIMIが設立したAladdin Xの所有です)。

2022年11月に、「無理なくライフスタイルに定着できる行動変容デザイン」を基に、体重計とバスマットが一体化した製品であるスマートバスマットを発表しました。

  • issin代表取締役社長の程涛(テイトウ)氏

  • スマートバスマット

スマートバスマットはお風呂上がりに乗ることで、足裏の水気を取る短い時間で体重を測定。測定結果は自動的にスマホアプリに記録され、中長期的な体重管理のために用いられます。2023年3月末時点で累計販売台数10,000台を突破し、記事掲載時点では18,000人を超えるユーザーが利用しています。

  • 0歳から96歳まで18,000人以上のユーザーがスマートバスマットを利用しているといいます

  • 5種類の体重管理モードを搭載します(6種類目となる「持病ケアモード」も実装予定)

「朝の5分」だけでいいオンラインエクササイズ

今回発表したSmart 5min.は“朝の5分間”を使ったオンライン運動サービス。リストバンド型の心拍数計測デバイスを手首に着けて、アプリから配信されるトレーニングのライブ配信コンテンツを見ながらトレーニングを行います。

トレーニング内容には、5分間で最大心拍数ゾーンに到達するという高強度インターバルトレーニング「HIIT(ヒート)」を取り入れました。運動コンテンツの具体的な内容に関してはサービス提供までに話し合って決めるといいます。

  • デモ用のトレーニング映像では「ジャンプ」「フロントランジ」「バービー」などのメニューを行っていました

Smart 5min.で使用するアプリには、カメラ・ビデオ機能や通話機能はナシ。ライブ配信されてくるエクササイズへ参加するとき、アプリをインストールしたスマートフォンのカメラ機能と音声機能は使われません。

画面上には、同時にトレーニングする参加者のユーザー名と心拍数を表示。これら2点を可視化・共有することで、参加者の一体感を生み出してモチベーションアップにつなげることが狙いです。

個人的に、カメラオフで自宅から参加できる手軽さがとにかく好印象。トレーニングのフォームなど、双方向的な指導は受けられませんが、カメラに映る範囲の部屋を掃除する必要もなく、起きたばかりでも部屋着で見た目を整えずに参加できます。筆者のようなズボラなタイプにも寄り添った、無理なく続けやすい設定だと感じました。

  • 映像下には自分と参加ユーザーの名前・心拍数を表示

  • 心拍数を把握することで運動強度を測定し、より効率的な運動につなげます

  • トレーニング終わりには運動中の最大心拍数を表示し、運動強度を推定します

くるりと手首に巻き付く心拍数計測バンド

Smart 5min.の発表会場には、リストバンド型の心拍数計測デバイスの実機が展示してありました。スマートウォッチなどのデバイスとは異なり、測定項目は心拍数のみ。担当者によると「一日中着けるのではなく、あくまで朝の運動中の5分間のみ装着するものとして想定しています」とのこと。

  • 手首に巻くヘルスケアデバイスと同様に、手の甲側で心拍数を測定します(写真は手首に触れる内側)

  • カラーはイエロー・ブラック・ピンクの3色を用意

バンドはゴムのような柔らかい素材で、手首に当てるとくるりと巻き付く設計。腕時計のようにバックルなどがなくサッと着けられますが、多少腕を振ってもズレたり外れたりすることはなく、快適な装着感です。

使わないときはデバイスに付属するスマホスタンドに巻き付けておけます。このスマホスタンドは、インターバルトレーニングのときにスマホを立てかけておくもの。傾きを一定範囲内で無段階に変えられるやわらかい素材でした。

  • まっすぐに伸ばした状態で、手首に「パチン」と当てると巻き付きます

  • 装着したようす

  • 同梱するスマホスタンドに巻き付けた心拍数測定デバイス

  • 発表会では、スマートバスマットを使った生活習慣改善サービス「スタイルアッププログラム」も発表。法人向けに9月から開始します

  • 専門家チーム(管理栄養士・保健師・薬剤師・健康運動指導士・理学療法士)がAIと協働し、個人のライフスタイルに寄り添った健康アクションの提案、生活習慣の定着までをサポートするというもの。週1~2回のオンライン面談やLINEアプリでの相談、スマートバスマットによる体重測定データを活用します

  • 食事内容の記録などは省き、LINEで送られてきたメッセージをタップするだけという、無理なく続けられるサービスを目指しました

  • サービス料金は成果報酬型のため、減量未達成時には料金がかからないといいます