ジェイアール東日本企画は12月14日、同社運営の「イマドキファミリー研究所」が実施した「共働きママのお金に関する調査」の結果を発表した。調査は8月26日~9月5日、大学生以下の長子を持つ20~40代の共働き家庭の女性2,000人を対象にインターネットで行われた。

  • 共働き世帯の預貯金

    共働き世帯の預貯金

調査によると、共働き世帯の預貯金(学資保険や積立型保険等も含む)は、平均で1,077万円。「300万円未満」(26.6%)が最も多く、次いで「600~1,000万円未満」(17.8%)、「300~600万円未満」(17.6%)と続き、4割超が「600万円未満」という結果に。一方で、「1,000万円以上」の預貯金がある世帯も約4割を占めており、世帯預貯金額は二極化しているよう。

また、現役子育て層もしっかりと貯蓄をしているように見受けられるが、お金に関する意識について聞くと、72.8%が「二人で働いていても、将来(老後)の生活に不安を感じる」と回答。預貯金額1,000万円以上の世帯に絞っても6割以上が不安を感じており、多くの共働きママが将来への不安を感じている状況が明らかに。そのほか、「二人で働いていても、倹約していく意識の方が強い」(62.0%)、「子供の教育費が払えるか心配だ」(62.5%)という声も多かった。

  • 生活費全般の負担の仕方

    生活費全般の負担の仕方

次に、生活費全般の負担の仕方について教えてもらったところ、「二人で出し合って一元管理して負担している」が最も多く58.3%。次いで「費目ごとにそれぞれが負担している」(18.0%)が続き、この二つを合わせた「二人で負担している計」が76.3%を占めた。

一方、管理方法に関しては、「二人で全て管理している」は21.0%に留まり、「ママが全体を管理している」(61.8%)が圧倒的に高い結果に。共働き世帯でも、お財布の紐はママが握っている状況がまだまだ多いよう。ただし、若年層(20~34歳)では、生活費を「二人で全て管理している」が27.7%と高く、若い世代ほど夫婦で関与している傾向がうかがえた。