お笑いコンビ 『とんねるず』の木梨憲武が 3日、4~26日に 東京・上野の森美術館で開催する自身のアート作品の展覧会「木梨憲武展 Timing ー瞬間の光ー」を前に、ギャラリートークを行った。

  • (c)NORITAKE KINASHI

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完成した展覧会場で、3mほどの立体作品「REACH OUT TOWER」の前に立ち「いつか『太陽の塔』と同じ大きさにしたい」などと紹介。さらに「これまで巡回展をやってきて、120万人が来てくれました。だからと言ってCD出しても買ってもらえないんですね(笑)」と会場を沸かせた。

木梨のアーティストとして2度目となる巡回展は、2018年にスタート。今回で最終回だが、新型コロナウイルスの影響で2年延期してようやく開催にこぎつけた。

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「これもタイミングですよね。今回のテーマは、日々の生活の中で ”何かいいタイミングがないかな”ということを模索してきました。自粛期間中にも作品が沢山できたので、これで良かったんだと思う」。

展示作品は、ニューヨークやロンドンでの個展で発表した「REACH OUT シリーズ」や「OUCH」、初回巡回展の「木梨憲武展×20years」作品まで、絵画のみならず、ドローイング、映像、オブジェなど 多岐にわたり、200点にもなる。すべて自分で展示プランを決めたという。

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「思ったまま、感じたままでいいのがアートだと思っています。展覧会をやるのに免許はいらないですから。自由に感じて、自分もやりたいと思ってもらえたら」

木梨の言葉尻からは、多くの人との関わりを大切にしていることが感じられる。

ある番組の縁で、お笑いコンビ 『キャイ~ン』の天野ひろゆきの作品も展示されているといい、来場していた本人が冒頭に無茶ぶりされ登壇。場を賑わせた。

その他フェアリーズという作品では、妻の安田成美を始め周囲の人が「昔妖精を見た」と言ったことからインスパイアされ、無数の妖精が制作された。

「じじいの早起きを利用してつくりました(笑) 制作していて小学3年生の気持ちに戻りたいときもあれば、(今年)60歳なりの作品を描いてみようかということもあります。このまま突き進みたい」