◆Borderlands 3(グラフ5~10)

Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/

ベンチマーク方法はこちらのBorderland 3の項目に準ずる。設定は

全体的な品質:高
アンチエイリアス:テンポラル

とした。

  • グラフ5

  • グラフ6

  • グラフ7

  • グラフ8

  • グラフ9

  • グラフ10

さて結果だが、平均フレームレート(グラフ5)を見ると、GeForce GTX 1650 Superが2Kで60fpsを確保できてないあたり、描画品質を「中」にすべきだったかもしれないが、それはそれとして2Kでは明確にGeForce GTX 1650 Superを上回る性能を出している。ただGeForce GTX 1660はちょっと遠い感じで、快適に遊ぼうとするとやはり「高」のままだとちょっと厳しかったかもしれない。これは最大/最小フレームレート(グラフ6・7)でも同じ傾向である。あと2.5Kだと妙にフレームレートが下落するのは、もう構成的に仕方がないところで、Radeon RX 6500 XTは2Kでのプレイに特化した製品、と考えた方が無難だろう。

フレームレート変動(グラフ8~10)でもこれは明確で、もしFSRが使えれば2Kで80fpsが無理なくプレイできる感じ。FSRなしだと2Kはちょっと厳しいところで、2.5Kに関してはFSRがあったとしても平均60fpsまで引き上げるのはかなりしんどい感じだ。

◆F1 2021(グラフ11~16)

F1 2021
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-2021

ベンチマーク方法はこちらのF1 2022の項目に準ずる。設定は

Anisotropic Filtering:2x
Anti-Aliasing:TAA
Detail Preset:High

としている。さて、このゲームの場合、RT Coreを持たないGeForce GTX 1650 Super/1660ではRT Shadows/Reflectionsが無効化されるが、Radeon RX 6500 XT/6600 XTでは無条件で有効化される。このため、この結果はRT有効/無効が混じりあった結果と考えてほしい。

  • グラフ11

  • グラフ12

  • グラフ13

  • グラフ14

  • グラフ15

  • グラフ16

ただ平均フレームレート(グラフ11)を見ると、それでもRadeon RX 6500 XTは結構健闘しており、RT無効のGeForce GTX 1650 Super/GTX 1660にやや劣るとはいえ、2Kで120fps超、2.4Kでも88fpsを叩き出しており、実際のプレイには全く支障がない、と判断できる。最小フレームレート(グラフ13)もこれを裏付ける格好だ。フレームレート変動(グラフ14~16)を見ても、2Kで常時80fps超え。2.5Kですらベンチマーク終了直前にちょっとだけ60fpsを切る程度でしかない。これでRTが有効なのだから、性能的には十分としてよいだろう。もしRTを無効化できるオプションがあれば、Radeon RX 6500 XTはGeForce GTX 1650 Super/GTX 1660を上回るフレームレートを実現できたと思う。

◆Far Cry 6(グラフ17~22)

Far Cry 6
Ubisofy Entertainment
https://www.ubisoft.com/ja-jp/game/far-cry/far-cry-6

ベンチマーク方法はこちらに準ずる。設定は

Quality:Medium
Antialias:TAA

とした。

ちなみにDXR Reflection/DXR Shadow共にOffである。というのは、Radeon RX 6600 XTですらこれをOnにするとかなり性能が下がり、Radeon RX 6500 XTでは平均フレームレートが10fpsを切ったからだ。理由はFar Cry 6がメモリ大食いゲームだからである。上の環境でDXR Reflection/DXR Shadowを無効にした時のメモリ占有量は3.68GB(Photo22)でギリギリ動作するが、DXR Reflection/DXR Shadow Onだと4GBをはみ出す(Photo23)。そうでなくてもRTに関してはオマケといった状態で、更にメモリまで足りないとなると、冒頭で書いたPCIe x4の制約がもろに響いて猛烈に性能が落ちる事になる。そんなわけで今回はRTは無効のままである。

  • Photo22: これは解像度2Kの場合。ちなみにこの状態で解像度を2.5Kにすると、やはり所要VRAM量が4GBを超える。

  • Photo23: ちなみに解像度を1.5Kにしても4GBを超えた。

  • グラフ17

  • グラフ18

  • グラフ19

  • グラフ20

  • グラフ21

  • グラフ22

ということで平均/最大/最小フレームレートがグラフ17~19であるが、一応これだと2KまではRadeon RX 6500 XTでプレイに支障がない事が判る。また今回は無効化しているが、Far Cry 6の場合はFSRが利用できるから、これを有効にすれば2Kで100fps近いフレームレートを利用できることになるだろう。それよりも面白いのは、同じくVRAM容量が4GBのGeForce GTX 1650 Superで、2KまではRadeon RX 6500 XTとそれほど差が無いのだが、2.5Kになった瞬間に猛烈にフレームレートが落ちるのはやはりメモリ不足のせいである。これに対してRadeon RX 6500 XTも落ちるには落ちる(実際必要なVRAM容量は4GBを超えているので、時々PCIeを経由してメインメモリにアクセスしていると思われる)のだが、それでもそれなりの所でこらえているのは見事と言える。

フレームレート変動(グラフ20~22)を見ても、Radeon RX 6500 XTはそう悪くないあたりを維持している。1.5Kなら90fps以上、2Kでも80fps前後を維持しているからプレイに支障が出ることは無いだろう。2.5Kは流石に厳しく、FSRを使っても2Kほどのフレームレートが出るかどうか疑問だが、少なくともGeForce GTX 1650よりはマシである。