お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭が、28日に放送された日本テレビのバラエティ番組『たりないふたり2020~春夏秋冬~』(25:29~25:59 ※関東ローカル、放送後にHuluで完全版配信)に出演し、本音をぶつけ合う“殴り合いトーク”を披露した。

  • 南海キャンディーズの山里亮太(左)とオードリーの若林正恭

冒頭から、昨年11月のライブの反省を、自筆のメモを元に語り始める山里。これに対し、若林が「家庭内でもそのテンションでしゃべったりしてるの?」と疑問をぶつけると、山里は「これよ!」と即答した。

驚いた若林は、「この山ちゃんのトーンを聞いて、ゾクゾクして好きになってる奥さん、ド変態だよ(笑)」と思わず言い放ち、聞き捨てならない山里は「いい加減にしろよ! 1回時間あげるから『フラガール』見てこい!」と、序盤からトークが一気にヒートアップする。

10年前、「人見知りで社交性・恋愛・社会性の“たりないふたり”」という共通項でユニットを結成した2人も、今や既婚者に。芸能界でも、番組のMCを務める立場となったが、山里には新たな悩みが生まれたようだ。

山里は、ワイプ技やMCへの対応法を公言するタレントが楽屋あいさつに来た後、外の廊下で他のタレントとどんな会話をしているのか、扉越しに聞いてしまうほど気にしていることを告白。その衝撃の事実に、若林は「俺もう『たりないふたり』辞めたいんだけど(笑)。こんなクソみたいな話聞かされて…」とあきれ、ついには「MCの器じゃないよ!」とバッサリ。山里は「良かったな! ソーシャルディスタンスでよ!」と返すのが精いっぱいだった。

若林は、芸能界でMCを務めるタイプについて、「生徒会長か暴走族の総長しかいなくない? 小学校低学年からリーダーなんだと思うの」と説を提唱。その上で、「俺と山ちゃんって、学校の3軍のエースじゃない? だから、いろんな人に肘で押されて(無理やり連れてこられて)MCやってるんだよ」と解釈した。

“3軍のエース”がMCを務めるために、「本番では自分の器が小さいことを切り離してる」という若林。それを聞いても、「偉そうに見えるのが一番怖い」と不安が消えない山里に、若林は「“丁度いい”って無理だと思う。(スタッフとの打ち合わせで)『山里さん、どっちがいいですかね?』って言われたら、白か黒かをちゃんと言わないと。俺だったら、グレーを言ってどっちつかずと思われるのか、白黒間違えて陰口叩かれるかだったら、こっち(後者)を取ろうと思ってる」と、覚悟を決めていることを明かした。

しかし、山里は「でもさぁ、(あとで)『いや~黒だと思ってたけど白って言われちゃいましたよ。どうします?』って言ってたらどうする?」と、どうしてもマイナス思考。そんな姿に、若林は「だから…ごめんね? 器が小さいのよ! MCの器じゃねぇんだよ! 帰れ!!(笑)」と退場まで通告した。

「春夏秋冬」を銘打っているこの番組は、今後、夏・秋・冬の放送に向けて漫才のネタ作りを行うはずだったが、こんな調子でトークが進むため、用意されたホワイトボードには「たりないふたり 2020春 漫才」と書かれたきり。

その後、山里のために、楽屋あいさつの迎え方や、初対面のスタッフに心が開けるかどうかをシミュレーションし、そこからネタに盛り込めそうな要素も出てきたが、どんどん加速する山里の“器の小ささ”っぷりに、若林は「こんなのテレビで見せたら、おまえ仕事減るぞ!(笑)」と、爆笑しながら心配していた。

こうして繰り広げられたトークバトルは、実に2時間半。当然、地上波の30分番組で収まるわけもないので、打ち合わせなしの本番前の2人のコメントともに、Huluでは「完全版」が配信されている。