「思慮深い」の意味とは? 思慮深い人の特徴や恋愛傾向も解説
「思慮深い」という言葉の意味を理解できていますか? また、思慮深い人とはどのような特徴を持つ人を指すのでしょうか。この記事では、思慮深い人の特徴や恋愛傾向、長所・短所について解説。また思慮深い人になるためのコツも紹介します。
「思慮深い」とは、じっくり考える様子を表す言葉。
「思慮深い人だ」などと使われることもありますが、思慮深い人には具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
本記事では、「思慮深い」という言葉の意味から、思慮深い人の特徴や恋愛傾向、長所・短所などを紹介します。
また、思慮深い人に近づくための習慣も合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「思慮深い」の意味とは? 類義語・対義語も紹介
まずは「思慮深い」という言葉の意味や使い方、類義語などを見ていきましょう。
「思慮深い」の意味
「思慮深い」という言葉は、辞書によると以下のように説明されています。
しりょ‐ぶか・い【思慮深い】
[形][文]しりょぶか・し[ク]物事を注意深く、十分に考えるさま。「軽薄そうに見えてなかなか—・い性格だ」
(『デジタル大辞泉』小学館)
つまり「思慮深い人」とは、ただ考えるだけではなく、物事の意味や状況を把握して深く考える人のことといえるでしょう。
「思慮深い」の類義語
「思慮深い」と似た意味を持つ言葉として、以下などが挙げられます。
・洞察に富んだ
・考え抜かれた
・分別(ふんべつ)を持つ
いずれも、「慎重に観察したり考え抜いたりする」といったニュアンスを持つ言葉であるといえるでしょう。
思慮深いの対義語
「思慮深い」の対義語として、「浅はか」「浅慮(せんりょ)」などが挙げられます。
これらは、考えが浅いことを意味する言葉です。
また、物事を十分に考えなかったり、注意深く検討しなかったりする人のことを「思慮が浅い人」と表現することもあります。
思慮深い人の特徴7選
「思慮深い人」という表現は、ほめ言葉として使われます。具体的にはどのような特徴を持つ人を指すのか、確認していきましょう。
(1)集中力が高い
物事を深くじっくり考えるためには、さまざまな角度からの情報収集や分析する力が必要です。
そのため、思慮深い人は高い集中力を持っている場合が多いといえるでしょう。
多くの情報の中から、信頼できるもののみを注意深く選択するのは簡単なことではありません。
それらを面倒くさがらずに対応できる、集中力を持っているのが特徴なのです。
(2)責任感が強い
思慮深い人は、責任感が強く、与えられた役目をしっかりと果たそうとする傾向があります。
「自分に任されたことは成功させたい」と思うため、失敗をしないよう注意深く検討を重ねるのです。
そのため、周囲からの信頼が厚い人も多いといえます。
(3)思いつきで行動しない
思慮深い人は、行動する前にしっかりとリサーチし、計画を立てることが多いといえます。
そのため、思いつきで衝動的に行動することはほとんどありません。
何かを実行する時には、事前準備を怠らないのが特徴であるといえます。
(4)約束を守る
思慮深い人は、約束を破ることが極めて少ないともいえるでしょう。
これは、約束を守らないことで起こるリスクや相手の心情などを考えることができるから。
そのため、何か約束をする場合は、計画通りに実行できるかを考えた上で、実現可能な約束しかしないのです。
(5)追求心が強い
物事をじっくりと考える思慮深い人は、追求心が強いことも特徴です。
「なぜそうなのか」「では、どうすべきか」ということを深く追及していくため、より深い考えや事前準備をすることができるのです。
そして、導き出した答えに対してもさらに追求し、より良い答えを生み出そうとする傾向もあります。
(6)冷静で落ち着いている
思慮深い人は、どのような状況でも、冷静に落ち着いて対処することが得意。
仮にトラブルが起こったとしても、感情的になることは少ないといえます。これは、行動する前に対処法までじっくり考えて準備をしているから。
そのため、周囲から「頼りになる人」と思われていることも多いようです。
(7)先回りして考えるのが得意
思慮深い人は、目先の結果を求めるのではなく、長期的な視点で物事を考えることができます。
最終的に良い結果になるよう、あらゆるリスクを先回りしてピックアップしているのです。
常に先のことまで考えているので、失敗した時の代案まで用意しておくことも多いようです。
▶次のページでは、思慮深い人の恋愛傾向と長所・短所を紹介します。
思慮深い人の恋愛傾向
では、思慮深い人にはどのような恋愛傾向があるのでしょうか。
(1)相手の気持ちに寄り添える
思慮深い人は思考力が高く、物事や人の心について「なぜ?」と深く追求するタイプ。その性質が、恋愛では相手の気持ちを理解し、寄り添う姿勢となって表れると考えられます。
恋人が悲しんでいる時は落ち込んだ気持ちを察し、相手がどう接することを望むのか考えて対応するでしょう。
また、不機嫌な時はその理由を考え、解決策を導こうとするはず。そのため、恋愛におけるすれ違いは起こりにくいようです。
(2)付き合ったら結婚まで考える
責任感が強く先々のことにまで思いを巡らせるのも、思慮深い人の特徴。
そのため、軽い気持ちで付き合うことはせず、交際するとなったら結婚のことまで考えて関係を進めようとするでしょう。
逆にいうと、結婚を考えられない人とは付き合わないタイプです。
(3)浮気はしない
思慮深い人は、自分の行動が自分の未来や関係する人たちに与える影響について、よく考えます。
恋愛においては、「自分が浮気をしたら後悔しないか?」「相手は悲しまないか?」というところまでよく考えるので、たとえ誘惑されても浮気をする可能性は低いはず。
このことから、思慮深い人は信頼できるパートナーになり得るといえます。
思慮深い性格の長所・短所
「思慮深い」という言葉は、多くの場合、好意的な意味合いで使われます。
しかし時として、注意深く物事を考えることがデメリットになることも。
ここでは、思慮深い性格のメリットとデメリットを見ていきましょう。
思慮深い性格の長所(メリット)
思慮深い人は、常に先のことまでよく考え、客観的に物事を判断することができます。そのため、仕事においてとても重宝される存在です。
万が一のリスクについても事前に考えていて、大きなミスやトラブルを未然に防ぐ力があるのです。
また、よく考えてから行動するため、常に落ち着いていて感情的になることがありません。
周囲からは、冷静で頼りになる存在として、信頼を寄せられることも多いといえます。
思慮深い性格の短所(デメリット)
物事をじっくり考えることに優れているため、集中力の高さや追求心の強さはすばらしい点だといえます。
その一方、一度手をつけ始めると周りが見えなくなってしまうことも。そして、考え過ぎるあまり行動するまでに時間がかかってしまう場合もあるようです。
急ぎの対応やスピード感を重視されるような場面では、本来の良さが発揮されない可能性があります。
周囲の人からすると、「そこまで深く考えなくても……」と思うことはあるでしょう。
▶次のページでは、思慮深い人になるための習慣について解説します。
思慮深い人になるための習慣3選
思慮深い人は、いつも冷静にじっくりと物事を考え、周囲からも信頼されやすい特徴があります。そんな性格に、憧れを抱く人も多いのでは?
最後は、思慮深い人になるための考え方や習慣について紹介します。
(1)行動する前に考える癖をつける
思いつきや衝動的な行動をしがちな人は、行動する前に考える習慣をつけるのがおすすめです。
現状を冷静に見渡し、その上で自分がどうすべきか、何から始めるのがベストかを考えてみましょう。
この時、スタートとゴールを決めるだけではなく、ゴールに辿り着くまでの必要なステップまで考えられると良いかもしれません。
初めのうちはなかなか難しいかもしれませんが、物事を俯瞰して見る癖がつくと、自然に物事を深く考えられるようになっていくはずですよ。
(2)広い視野を持つ
思慮深い人になるには、あらゆる角度から物事を考えて、さまざまな考え方や状況を把握する力が必要です。
自分の考えだけではなく、多角的に物事を見るように意識してみましょう。
この時、自分とは反対の意見も参考にするのがおすすめ。「なぜそう思うのだろう?」と疑問を持つことから始めてみると良いでしょう。
(3)情報収集を習慣づける
偏った考え方や情報だけでは、客観的な判断はできません。思慮深い人は、あらゆることを想定して、情報をうまく取り入れています。
日頃から、本や新聞、テレビ、インターネットなど、さまざまなところで情報収集する癖をつけてみましょう。
そして得た情報は、ただインプットするだけではなく、「なぜ?」という疑問を持つことが大切。
情報を元に自分なりに考えて追求していくことで、思慮深い人へと近づけるはずです。
思慮深い人は周囲から信頼される
思慮深い人とは、物事を深くじっくりと考える人を意味します。
冷静に物事を捉えられるため、周囲からの信頼も高く仕事の場面でも重宝されることが多いタイプ。
もし、思慮深い人の良い部分を取り入れたいと思う方は、ぜひ今回の記事で紹介した内容を参考にしてみてください。
考える癖や情報収集の習慣をつくることで、思慮深さを身につけられるかもしれません。
(hasemana)
※画像はイメージです
※この記事は2022年03月29日に公開されたものです