【要チェック】LINEでの出会いに潜む危険性
LINEでの出会いに興味を持つ人もいますよね。しかし本来、LINEは出会い目的で作られてはいません。今回は、LINEでの出会いに潜んでいる危険やリスクについて恋愛ライターの寺井まさきさんに説明していただきます。
「LINEで出会った人と付き合った!」このような話を聞くと、興味が湧いてきますよね。LINEを使った出会いは本当にあるのでしょうか? また、危険な面はないのでしょうか
そこで今回は、LINEで本当に出会えるのか、ネットで安全に出会う方法などについて解説します。
LINEでの出会いは良いの?
LINEでの出会いに興味を持つ人もいるかと思いますが、実はLINEをきっかけに出会うことは利用規約で禁止されている行為なのです。
LINEは「知り合いとの限定したコミュニケーションを楽しむことができるアプリ」として定義されています。公式ホームページ内にはLINEをきっかけに出会う行為に対して下記の記載があります。
『LINEは、身近な知人とのコミュニケーションを円滑に・楽しくするためのサービスです。面識のない異性との出会いや交際を目的とする利用方法は利用規約で禁止しております。非公認サービスの利用をきっかけとして、LINEで面識のない異性との出会いや交際を求めることも利用規約違反となりますのでご注意ください。』
つまり、LINEで出会うことは禁止行為を犯すことになり、アカウントが停止になるリスクもあるようです。
LINEでの出会いは危険? そのリスクとは
結論から言うと、LINEをきっかけとした出会いは危険やリスクが多いです。そのため、私個人としてはあまりおすすめしません。では、なぜ危険やリスクが多いのかを説明します。
(1)悪質業者も簡単に始められる
TwitterやLINEのような、年齢確認がなく、完全無料で利用できるものは、「コミュニティサイト」と呼ばれています。
コミュニティサイトは、簡単に始めることができます。健全に利用している人にとってはすごく便利です。
しかし、悪質な出会いを目的とした業者にとっても、コミュニティサイトは簡単に始めることができるゆえにユーザーを集めやすく、便利なものといえるでしょう。
悪質な業者にだまされると個人情報の流出などのリスクもあります。始めることのハードルが低いコミュニティサイトは悪質業者も使用している恐れがあるため注意が必要です。
(2)相手の身元が分からない
LINEでの出会いを求めて、いきなり友達追加された相手や掲示板などでIDを交換した相手とやり取りをする人がいます。
このような場合、相手の身元も分からないため、未成年の可能性やトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
ネット上でのやり取りは、いくらでもうそをつけます。実際に会うかどうかに関わらず、相手の言うことを簡単に信じない方が良いでしょう。
(3)IDやQRコードをさらされてしまう可能性がある
むやみに自分のIDやQRコードを教えてしまうと、それらをネット上にさらされてしまう危険性がでてきます。
IDやQRコードがさらされると、それをきっかけに身元が分からない人から友達追加をされ、大量の連絡が来るかもしれません。
また、「IDやQRコードをネットにさらす」と脅す人もいるので、簡単に教えない方が良いです。
(4)スカウト目的の人がいる
中にはLINEで出会いを探している人を狙って、営業や水商売への誘いといった目的で使っている人もいます。
最初は問題なくやり取りができても、気付いた頃には取り返しのつかない事態になっていることも少なくありません。
なかなか親や友人に打ち明けにくい内容かもしれませんが、もしそのようになった時は、問題が深刻化する前に周囲の人に早めに相談しましょう。
(5)アカウントを乗っ取られる可能性がある
IDやQRコードの流出をきっかけに、LINEのアカウントが乗っ取られる可能性があるので注意しましょう。実際に、「LINEを乗っ取られる、怪しいグループに招待される」といった被害も出ているようです。
乗っ取られてしまうと、身内や友人に勝手に連絡され、相手に迷惑をかけてしまいます。加えて、それがきっかけとなり他の人をトラブルに巻き込んでしまう可能性もあります。
あなた1人の問題ではなくなってしまうので気を付けましょう。
LINEで出会い目的の人に遭遇した時の対処法
紹介した通り、LINEでの出会いは危険がたくさんあります。トラブルに発展することを未然に防ぐため、出会い目的の人に遭遇した場合の適切な対処法を覚えておきましょう。
(1)「ブロック機能」を使う
友達追加した覚えがなく、知人の可能性もない怪しい相手に対しては、ブロック機能を使いトラブルを未然に回避しましょう。
ブロックすることで、相手からのメッセージや通話の通知が来なくなる、友達リストから見えなくなる、タイムラインに相手の投稿が流れてこない、などのメリットがあります。
ブロック機能は、下記の手順で設定できます。
1.ホーム画面の「友だち」をタップする
2.ブロックしたい相手の名前を長押しする
3.「ブロック」をタップする
万が一相手が知人であった場合でも、後からブロック機能は解除可能です。「怪しい」と感じたら、早めにブロック機能を使い関係を断ちましょう。
(2)「通報機能」を使う
迷惑行為を受けた場合や、タイムラインに利用規約に反する投稿があった場合、その相手を通報することができます。通報したことは相手に伝わらないので、安心して通報機能を使うことができます。
「この人を通報しても良いのかな?」と相手を気遣う必要はありません。他の人が被害に遭うことを防ぐためにも、迷惑行為をする人に対しては躊躇せず通報機能を使いましょう。
通報機能の使い方は、以下の通りです。
1.ホーム画面の「友だち」をタップする
2.通報したい相手の名前をタップする
3.右上の「…」をタップする
4.「通報」をタップする
5.該当する通報理由を選択して「同意して送信」をタップする
LINE公式が行っている出会い目的の人への対策
危険がたくさんあるLINEの出会いですが、LINE公式側も対策を進めています。過去に流行していた出会いについても、すでに対策がなされています。
(1)「OpenChat」の対策
共通の趣味を持つユーザーが集まり、グループを作成してやり取りができる機能のOpenChat。過去には、IDやQRコードを共有し友達追加ができたので、若者を中心に出会いの場として使われていました。
現在は厳格に管理されているため、OpenChat内での連絡先交換は不可能になりました。違反行為を繰り返すユーザーは、アプリの利用を停止されることもあります。
(2)「ハッシュタグ」の対策
タイムライン上で、特定のハッシュタグを使い出会いを探す方法が過去にありました。
現在はIDやQRコードをタイムライン上に公開できなくなり、連絡先交換はできなくなりました。コメント欄などでIDを教える行為も、アカウント停止の対象になります。
(3)「LINE プレイ」の対策
LINE プレイは、仮想のキャラクターであるアバターを作成し、さまざまな人とコミュニケーションが取れる機能です。かつてはチャットを利用し、連絡先交換を交換することが可能でした。
LINEプレイは年齢制限なく利用できるため、特に未成年者とのトラブルに発展する可能性が高いです。そのため、現在は規制や管理が徹底され、チャット内での連絡先交換が不可能となっています。
安全にネットで出会う方法
LINEでの出会いは危険もあるということが分かりました。それではインターネットで安全に出会いを探す方法を紹介します。
コミュニティサイトではなく、出会い系に分類されるマッチングアプリを使う方法がおすすめです。
国から認可を受けて運営されていて、かつ年齢確認が必要とされているマッチングアプリは比較的安全に出会えるツールといえるでしょう。
ではおすすめのマッチングアプリを3つ紹介します。
(1)Pairs
Pairsは、日本国内でTOPクラスの人気を誇るマッチングアプリです。真剣な恋人探しや婚活目的で利用する人が多いです。
会員数が多いので都心部はもちろん、地方に住んでいる人でも十分出会えるチャンスがあります。
20~50代のどの年代でも会員が多いため、よりいろいろなタイプの男性の中から、あなたにピッタリな人を見つけることができるでしょう。
(2)Omiai
Omiaiは、真面目な恋愛を目的とする男女に人気のマッチングアプリです。友達作りや遊び目的というよりは、将来のことを考えられるパートナーを探す婚活目的で利用されています。
男女共に、落ち着いた雰囲気の人が多いのが特徴的です。身バレ防止機能を無料で使えるので、知人の可能性を気にせず安心して出会えます。
2018年から女性は無料で利用できるようになり、比較的気軽に始められるようになっています。
(3)with
withは、メンタリズムとして有名なDaiGoさん監修の性格診断を元にしたマッチングアプリです。心理学や統計学を基にしたテストを利用すれば、相性の良い相手と出会う確率も高まります。
特に20代の男女から人気を集めています。ノリが良い人が集まりやすいので、メッセージが続きやすい傾向にあります。
LINEの出会いは危険! 安全な方法を利用しよう
LINEを使った出会いは規約違反にあたる上、危険が多く避けたほうが良いです。公式でも定期的に対策がされていますが、自分でも気を付けてみると良いでしょう。
インターネットの出会いは、マッチングアプリのような安全な方法で、すてきな出会いを見つけることをおすすめします。
(寺井まさき)
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※画像はイメージです
※この記事は2021年02月25日に公開されたものです