モテるためには何をすればいい? モテる男女の見た目・行動とは
モテたい。男女問わず、多くの人が一度は思ったことがあるのではないでしょうか? 不特定多数にモテれば良いわけではなくて、モテるポイントを知って恋人を見つけたい。そんな人のために、婚活心理コンサルタントも務める臨床心理士の広瀬絵美さんに、男女共通の「モテるコツ」を教えてもらいました。
モテたい! 恋人が欲しい! しかも最高にすてきな人じゃないと嫌!
何ともぜいたくな願望ですが、これは自然な欲求です。
なぜ人は恋するのか? どうして自分は選ばれないのか? すてきな人と結ばれるにはどうすればいいのか?
これらの悩みは、「恋の正体」を理解することで解決できます。
また、男女両用の「モテるポイント」も、心理学的に解説します。
モテたいと思う全ての人へ
モテたい! 彼女が欲しい! 彼氏が欲しい!
という気持ち。これはヒトという生き物の本能です。
そもそもなぜ人は恋人を欲しがるのか、考えたことはありますか?
寂しいからでしょうか? 人生を楽しみたいからでしょうか?
もちろんこういった気持ちもあると思いますが、私たちが「すてきな異性と出会って恋人になりたい!」と感じる背景には、「ヒトという種を残していかないといけない」という生き物としての本能が働いているのです。
これが「恋の正体」です。
このメカニズムは、「モテる方法」にも大きく絡んできます。
「恋人が欲しい」という気持ちは種を残すための本能的なもの
心理学では、人が恋に落ちる瞬間に関するさまざまな研究が行われています。
例えば、ヒップとウエストの比率がだいたい10:7だと魅力的に見える(マリリン・モンローやジジ・ハディッドなどもそう)、左右均等な体をしている男性はそうでない人よりモテる、などなど。
なぜこういった要素がモテるのか? その理由はシンプルで、こういった要素を持っている人は種の繁栄に大きく貢献するから。
一説には、ウエスト比率は安産と関連すること、また男性では胸筋や上腕二頭筋を主とした全身の筋肉が発達しているとテストステロンの分泌が高いため、生殖の成功率が高いと指摘するデータも。
もちろんこれだけで全てを判断することはできませんが、「モテる=生命的な魅力に溢れた人」であることを裏付けるデータは、その他にもたくさん存在します。
こういった情報を踏まえると、モテたい、恋人が欲しいという気持ちは種を残すための本能的なもので、誰にとっても当然湧いてくる感情といえるでしょう。
モテる人は「相手のための行動が恋を成功させる」と知っている
そして大事なことがもう1つ。
「愛されたい!」「モテたい!」「彼氏(彼女)が欲しい!」と思うだけではモテません。自ら考えて相手のために行動することが大切です。
それも「種を残す」という本能と大きく関係があります。
ヒトは他の種に比べて、早い時期に生まれます。これを生理的早産と呼びます。
例えば、馬の出産シーンを見たことはありますか? 生まれてすぐに自分の力で立ち上がり、歩き出すんですよね。
でも、ヒトは歩き出すまでに長い時間を要します。
1人で歩き、飲み物や食べ物を取りに行く、危険から逃げるといった身の安全を守る行動ができるようになるまで、多くの人手や時間といった資源が必要となります。それが人間の特徴です。
つまり、種の繁栄のためには多大な時間・人手・知恵といった資源を要するのです。
そのことを踏まえてモテる人の動き方を見てみると、彼ら・彼女たちは他者に対する「資源提供力」がとても高いです。つまり相手の立場、気持ちを思いやり、最善の行動を取ることができるのです。
例えば、相手の仕事の多忙さを考えて連絡を控える、逆にまめに連絡をして精神面をサポートする。体調を気遣い差し入れをする、レストランを選ぶ時に相手の趣味を踏まえてお店をチョイスするなど。
こういった行動には多大な資源(時間・お金・労力など)を費やしますが、相手は本能的に「子孫繁栄の成功因子がとても高い人である!」と捉えるからこそ、このような行動を取れる人はモテるのです。
男女両用の「モテるポイント」とは?
モテるためにはどうすればいいのか?
ここでは、不特定多数にモテるのではなく、「モテるポイントを知って恋人を作る」というゴールを見据えた上でのコツを紹介します。
(1)笑顔を心掛ける
人は出会ってすぐに、相手を「恋人候補か」「それ以外か」判断します。
つまり、ここをパスできないとその先はありません。
そこで何よりも大切なのは……笑顔です。
「恋人が欲しい!」と婚活パーティーやマッチングアプリなどを続けていると、つらい出来事にもたくさん遭遇しますよね。
体目的だった、既婚者だった、なぜか自分だけカップリングできないなどなど。こういった負の経験を繰り返していると、必然的に笑顔も出てこなくなります。
ただ! 笑顔は私たちが思う以上にパワフルな力を秘めています。
笑顔になると脳内でセロトニンという幸せ物質が出るのですが、実はこれ、見ている人にも伝染するのです。
つまり、あなたが笑顔だと相手も笑顔になる。そして相手の脳内には幸せ物質が溢れて、気持ち良くなる……。この人と一緒にいるとなぜか元気になるな、楽しいなと思わせることができるのです。
(2)外見に気を配る
5秒で内面をアピールするのは至難の業! 笑顔もそうですが、見た目でもアピールしましょう。
出会った時にまず目に入るのは、首から上ですよね。
寝ぐせが付いたままの髪ではなく、スタイリング剤でセットしたり、顔の印象を決める眉毛は美容師さんなどのプロから学んで整えたり、普段からしっかりスキンケアをしたりなど、外見磨きにも気を配りましょう。
外見を整えることで、自信も出てきます。きっと第一印象も変わってくるはずですよ。
(3)会話では「聞く」だけではなく「話す」
さて、出会いの5秒を乗り越えた後に大切なのは、会話力。
以前相談を受けた中に「ミステリアスな女性がモテるって聞いたので、話し過ぎないよう気を付けています」とおっしゃる女性がいらっしゃいまして。
よくよく話を聞いていくと、初回デートの時はほぼうなずいているだけだそうです。これでは残念ながらモテません!
会話で最も大切なのは、楽しいなと相手に感じてもらうこと。
人は自分の話をしている時、ドーパミンという快楽物質がたくさん出ることが分かっています。
つまり、あなたが相手から上手に話を引き出すことができれば、相手はどんどん話す、つまり気持ち良くなるのです。
上手に話を引き出すには、自分も情報提供することが大事。ミステリアスの前に、自分を知ってもらわないと、それは「ただの謎な人」で終わってしまうのです。
聞く8割、話す2割を意識してみましょう。
(4)意見を言うのではなく「受け止める」
これは特に男性へ向けたポイントです。
男性と女性は、会話において重視することが違います。
男性は解決、女性は共感。その要因の1つとして、脳の特性による違いが挙げられます。女性の心をつかむには、共感を意識した会話が大切。
例えば、「今日全然モチベーション上がんなくて、仕事うまくいかなかったんだ」と女性に話を振られた時、「なんでモチベーション上がらなかったの? 昨日寝るのが遅かったんじゃない? 朝型を目指していこう!」と、解決ベクトルで返したくなるのが男性らしさ。
でも女性からすると、「そんなこと言ってほしいんじゃなくて、ただ聞いて慰めてほしかっただけなのに……」というすれ違いはよくありますよね。
大切なのは、意見を述べるのではなく、聞いて受け止めてあげること。これができる男性は少ないので、簡単に他と差をつけることができますよ。
(5)等身大の自分を知る
さて、モテるためには外見力や会話力が必要ですが、それだけではモテません。大事なのは、あなただけの魅力があることです。
すごくいろいろ話すけど、他人の受け売りばかりで自分自身の言葉がない……こういう人は、あまり魅力的には見えませんよね。
事実は小説よりも奇なり。その人が経験してきた体験談に基づく話だからこそ面白いものなのです。
自分の言葉がないということは、自分と向き合えていないからかもしれません。
これまでどんな経験をしてきたのか、それらの経験を踏まえて今後何にチャレンジしたいのか、そこに向けて今はどんなことを頑張っているのか、など。
まずは自分と向き合って、等身大の自分を知りましょう。そうすることで、あなただけの魅力に気付けると思います。
モテを目指す上で大事なこと
モテを目指す上で大事なこと。
それは、「~してほしい!」ではなくて、「与える」という視点です。
LINEしてほしい、デートに誘ってほしい、告白してほしい……。
恋愛の悩みは「ほしい」から始まります。ただ、相手から何かをしてほしいという受け身マインドのうちは、恋愛もうまくいかないことが多いです。
大事なのは、「与える」視点。
異性に対して自分は何を与えられているのか?
その与えているものは、本当に相手が欲しているものなのか?
この2点を突き詰めて行動化していくことができれば、あなたのモテ力は圧倒的に飛躍します。
そのプロセスの先にはより幸せな未来が待っているはず
彼女が欲しい、彼氏が欲しい。
出会いのためには、マッチングアプリにお金や時間を使ったり、つらく悲しい思いを経験したりなど、あなた自身の資源(心・時間・お金)をたくさん提供したりする必要があります。
なかなか実りがないと疲弊するのは当然の心理状況です。
大事なのは、課題を整理して正しい行動を選択すること、そしてネガティブな考えをし続けないことです。
より幸せになるために出会いを求めているわけで、そのプロセスも幸せな方が、きっといい結果に導いてくれるはずですから。
(広瀬絵美)
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※画像はイメージです
※この記事は2020年12月17日に公開されたものです