優しすぎる人の特徴や心理とは? 性格の改善方法
優しすぎることは、恋愛や人間関係においてデメリットとなる場合があります。優しすぎることで出てくる問題とは? 心理カウンセラーの高見綾さんが優しすぎる人の特徴や恋愛傾向を解説しながら、優しすぎる性格の直し方を解説します。
まわりから「あなたは優しすぎる」といわれたことはありませんか? なぜ「優しい」ではなく「優しすぎる」といわれるのか、疑問に思った人もいるかもしれませんね。
「優しい」はよいことですが、度がすぎるとじつはいろいろな問題が出てきます。
ここでは、優しすぎる人の性格について、よい面と悪い面を紹介しながら、恋愛においてやりがちなことを説明します。優しすぎる性格を直す方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「優しすぎる」って一体何? 優しすぎる人の性格
「優しい」ではなく「優しすぎる」とはどういうことでしょうか。優しすぎる人の性格を、よい面と悪い面に分けて解説します。
よいところは「まわりをよく見ている」
優しすぎる人は、まわりのことをよく見ています。他人の様子や表情の変化にすぐ気づくことができ、人に対する気配りも細やかです。
思いやりがあり、まわりに合わせることができるので、和を乱しません。基本的に真面目な性格をしています。
他人の気持ちを汲み取ることが上手で、困っている人がいたら自分を二の次にして助けるような面もあります。
悪いところは「自分を犠牲にしてでも他人を優先」
全体を丸くおさめるために、自分を犠牲にしてでも他人を優先してしまう傾向があります。そのため、我慢しすぎてストレスを溜めこんでしまうことも。
基本的に断ることが苦手なので、仕事を押しつけられたり、利用されたり、いいように扱われてしまう危険性もあります。
また、自己表現をしないことから、「主体性がない」「自分がない」と思われてしまうこともあるでしょう。
優しすぎる人が恋愛でやりがちなこと
優しすぎる人は恋愛でどのようなことをやりがちなのでしょうか。よくある事例を取りあげてみます。
空気を読みすぎる
男性の機嫌を損ねないように空気を読みすぎて、本音を言えなくなることが多いです。
そのうち、自分が何を言いたいのかわからなくなってしまうこともあるようです。場に合わせてニコニコしていることも多いですが、かえって「何を考えているかわからなくて怖い」と思われてしまうことも。
怒りたいときも怒れない
怒りたいときも、すぐに「私が我慢すればいいから」と思い込む傾向があります。
怒ってその場の空気を悪くするくらいだったら、言わないでおこうという考えです。そもそも怒ることが苦手なため、相手が不機嫌だとひどく動揺し、相手の機嫌に振り回されてしまいます。
気後れしてしまう
自分に自信がないために、気後れして、引っ込み思案になりやすいです。
「こんなこと言っても仕方ないか」「わざわざ言って面倒なことになっても嫌だ」と判断して、相手と積極的にコミュニケーションを取るより黙るほうを選んでしまいがちです。
自分の気持ちを表現しない
男性から嫌われたくないあまりに、自分の気持ちを表現しない傾向があります。そのため男性は「何をしてあげたら彼女が喜ぶのかわからない」と思ってしまいます。
しかし本人には、気持ちを表現していないという自覚がないことも多く、「なぜ私の気持ちをわかってもらえないんだろう」と悩み、すれちがいが生まれることも多々あります。
相手任せにしてしまう
デート場所や会うタイミングについても、自分から提案することはあまりなく、相手の案に乗っかることが多いです。
「○○はどう思う?」と意見を聞かれたときに、「どちらでもいい」「わからない」などと答えて、男性が物足りなさを感じることもあるようです。
上手に甘えられない
何かをお願いしたり甘えたりすることで相手が大変な思いをするなら、全部自分でやろうと考える傾向があります。
男性は好きな女性のヒーローでありたいと思うもの。相手のためを思ってのことであっても、上手に甘えられないことで、男性の活躍する場を知らず知らずのうちに奪ってしまいます。
不満を溜めこんで爆発してしまう
言いたいことをなかなか口に出せないため、自分でも気づかないうちに不満を溜めこんでしまいます。
何かのきっかけで、その不満が一気に爆発してしまうことも。普段は温厚な人が突然怒り出したときのインパクトは大きいです。
場合によっては、勝手に我慢して勝手に爆発した、と受け取られることもあるでしょう。彼から「そのとき言ってくれたらよかったのに」「めんどくさい人だ」と思われてしまう可能性もあります。
あなたは優しすぎる人? 客観的に詳しくチェックしてみましょう。
「優しすぎる人」から脱却するには(優しすぎる性格を直す方法)
優しすぎる人は、何かと損をしがち。では、どうすれば優しすぎる性格を直せるのでしょうか。
「万人に好かれたい」という気持ちを捨てる
優しすぎる人には、誰からも嫌われたくない、万人に好かれたい、という心理があります。
しかし、度がすぎるとかえって嫌われてしまったり、自己主張がないがゆえに、「いい人止まり」になってしまったりということもあります。
誰からもよく思われたいという気持ちを捨てて、自分が自然体でいて心地よい人と一緒にいよう、と考え方を切り替えましょう。
自分の不利益になる部分も考える
優しすぎる人は、他人を優先するあまりに自分を犠牲にしがちです。自分を数にいれて、まずは自分の不利益になる部分を考えた上で、他人とのバランスを取っていきましょう。
自分の気持ちを表現する
優しすぎる人は、思っている以上に自分の気持ちを表現していません。「今日はしゃべりすぎちゃったかな」と不安になるくらいでちょうどよいので、人に自分の思いを伝えてみましょう。
主体性を持つ
何事も「自分が決めている」という意識を持ちましょう。他人の意見に乗っかったときも、「それがよくて自分が選んだ」と考えます。ときどきは、「私はこれがいい」と提案してみてもよいでしょう。
気が乗らないことは断ってみる
断る練習をするのもよい方法です。嫌々引き受けると、後々ストレスが溜まります。「今日はちょっと」と言って、なるべく罪悪感を持たずにサラリと断ってみましょう。
適度に自己主張してバランスをとることが大切
優しすぎる性格は、まわりを優先するあまり自分をないがしろにしてしまいます。恋愛においては、空気を読みすぎて自分の気持ちを表現しないことで、「本音がわからない」「魅力に欠ける」と思われてしまうことも。
ここで紹介した方法を参考に、主体性を持って、本音で相手とつながれるように自分自身を変えていきましょう。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2019年03月30日に公開されたものです