「クラウドSIMのポケットWiFiとはどんなサービスなのか」「クラウドSIMのポケットWiFiは自分に合っているのか」など、クラウドSIMに関しての疑問をおもちの方は多いのではないでしょうか。
今回は、そのようなクラウドSIMに興味のある方に向けて、クラウドSIMの特徴やおすすめの会社について詳しく、かつわかりやすく解説をします。
まず、クラウドSIMのメリットをご紹介すると、以下のとおり。
- 3大スマホキャリアの回線を使えるから繋がりやすい
- 海外でも同じ端末をそのまま使える
- 自分に合ったデータ容量の会社やプランを選べる
- 月額料金が安めに抑えられている
- 最新端末も登場している
これらのメリットをもとに、クラウドSIMがおすすめだといえるのは以下のような人だといえます。
- WiMAXがエリア外 or 容量が足りなかった人
- 容量が少なくてもいいから安さ重視で選びたい人
- 海外でもポケットWiFiをそのまま使いたい人
この記事を読んでいただければ、上記のポイントを含めご自身にとって、ポケットWiFiが合っているかを確かめることができます。
- 必要なデータ容量が月間20GBまたは40GB以内 → 「ゼウスWiFi」
- 必要なデータ容量が月間50GB以内 → 「EX WiFi」
- 必要なデータ容量が月間60~150GB以内 → 「MONSTER MOBILE」
- 最大の月間データ容量(210GB)で契約したい → 「hi-ho Let’s WiFi」
そもそもクラウドSIMってどんな仕組み?
まず、「クラウドSIM」自体が、どういった仕組みのものであるのかをご紹介します。
クラウドSIMとは、物理的なSIMカードを必要とせず、クラウド上で管理されたSIM情報に端末からアクセスし、通信をおこなう技術です。
今までのポケットWiFiは、ルーターにSIMカードを挿入する必要があったため、1端末で1回線での利用が基本でした。
ただしクラウドSIMの場合だと、SIM情報がクラウド上にあるため、1つの端末で複数の回線を利用可能です。
現在国内で提供されているクラウドSIMポケットWiFiでは、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3社のスマホキャリアが利用できるほか、海外であれば、その国のSIMを利用できます。
クラウドSIMポケットWiFiの5つのメリット
クラウドSIMのポケットWiFiを利用するメリットは、以下の5つ。
繋がりやすさに優れているだけでなく、料金面にもメリットがあります。
①3大スマホキャリアの回線を使えるから繋がりやすい
クラウドSIMのポケットWiFiで利用できる国内回線は、ドコモ・au・ソフトバンクのスマホキャリアの大手3社。
この3社の回線から、その場その場でもっとも通信環境がいいものを選んで自動的に接続されるため、繋がりやすさに優れています。
ポケットWiFiの大手「WiMAX」であると使える回線は、WiMAX回線が基本。
通信速度などに定評がありますが、建物の中の奥まった場所や地下、山間部などでは繋がりにくいといった欠点があります。
また、WiMAXには提供外エリアもあるため、一部地域では繋がらないことも。
その点クラウドSIMは、3つのスマホキャリア回線が使えるため、日本全国が対象エリアであり、さまざまな環境で通信できます。
具体的な速度の計測数値のある口コミです。
地下鉄の中でも、WiMAXなど他社回線より速い速度が出ていることがわかります。
利用する場所に地下などが多い人の場合、クラウドSIMのほうが繋がりやすく使いやすいようです。
②海外でも同じ端末をそのまま使える
クラウドSIMポケットWiFiは、海外で電源を入れれば、端末そのままで海外のSIMを使っての通信が可能。
現地や空港で専用のSIMを契約したり、レンタルしたりする必要がありません。
ただし、海外での利用には、通常の月額料金とは別に海外利用の料金が発生します。
料金は「1日・1週間あたり○GB」や「○GBチャージで○円」など、会社によってさまざま。
利用する国と地域で、金額が変わることもあります。
【海外利用料金(MONSTER MOBILEの場合)】
地域 | 1GB | 3GB |
---|---|---|
韓国 | 350円 | 705円 |
中国/香港 特別回線 | 800円 | 1,600円 |
台湾 | 410円 | 920円 |
タイ | 440円 | 975円 |
シンガポール | 460円 | 920円 |
アメリカ | 920円 | 1,785円 |
ドイツ | 740円 | 1,785円 |
スペイン | 740円 | 1,785円 |
イタリア | 740円 | 1,785円 |
フランス | 740円 | 1,785円 |
イギリス | 740円 | 1,785円 |
オーストラリア | 780円 | 1,785円 |
別途レンタルや契約のいらないクラウドSIMポケットWiFiは、海外旅行が頻繁な人に大変好評です。
③自分に合ったデータ容量の会社やプランを選べる
クラウドSIMポケットWiFiは、さまざまな月間データ容量で提供されており、自分に合ったデータ容量の会社やプランを選べます。
自身がひと月でどのくらいのデータ通信をおこなうかを把握しておけば、無駄なく安い契約が可能です。
④月額料金が安めに抑えられている
クラウドSIMのポケットWiFiの月額料金は月間データ容量にもよりますが、2,000〜3,000円台と、安めに抑えられています。
同容量帯のポケットWiFiを各社比較すると、クラウドSIMポケットWiFiが最安になる場合が多く、料金の安さを優先したい方にもおすすめです。
この方は速度面が気になっているようですが、料金の安さについて、好意的な意見を残されています。
⑤最新端末も登場している
クラウドSIMが利用できるポケットWiFi端末は続々と最新端末が提供されており、新しい端末になるほど、最大通信速度や同時接続可能台数が向上しています。
端末が選択できるクラウドSIMを契約する場合は、ぜひ最新端末を選択しましょう。
【クラウドSIMポケットWiFi最新端末】
機種名 | U3 | Macaroon M1 | G4 |
---|---|---|---|
サイズ | 6mm × 126mm × 10mm | 85mm × 85mm × 20.6mm | 136mm × 72.2mm × 12mm |
WiFi規格 | IEE 802.2b/g/n | IEEE 802.11 b/g/n | IEEE 802.11 b/g/n |
最大下り速度 | 150Mbps | 150Mbps | 150Mbps |
最大上り速度 | 50Mbps | 50Mbps | 50Mbps |
最大接続可能数 | 10台 | 10台 | 5台 |
連続稼働時間 | 最大12時間 | 最大12時間 | 最大12時間 |
クラウドSIMポケットWiFiの7つの注意点
クラウドSIMポケットWiFiを申し込む前に、以下の7つの注意点についても確認しておきましょう。
とくに毎月大量のデータ通信をおこなう人や、速度を最優先する人は要注意。
また、状況によっては、クラウドSIMポケットWiFiの申し込み自体ができない場合もあります。
①過去に大規模な障害が起きた
現在はすでに状況が変わり問題はなくなりましたが、クラウドSIMのポケットWiFiは、過去に大規模な障害が起こり、ユーザーから大きな批判を受けることがありました。
原因はクラウドSIMを提供する各社が、「無制限プラン」を乱立させ提供していたこと。
一部の超ヘビーユーザーが際限なくデータ通信をおこなうことを想定できなかったため、全国的に繋がらなくなる障害が多発。
結果的にクラウドSIMの各社は、無制限プランを廃止せざるをえなくなりました。
クラウドSIMポケットWiFiの最初期のサービスである「どんなときもWiFi」はとくにひどく、2020年の2〜3月ごろはまったく使い物にならないという意見が頻発していました。
問題が起きていた間は、サポートの対応も低品質だったようで、その点も大きな批判の種となっていました。
②完全無制限プランの受付は各社終了している
前項でも解説したように、クラウドSIMポケットWiFiのデータ使い放題「完全無視現プラン」は既存のものは各社撤回、現行のプランには存在しません。
そのため、どうしてもデータ容量無制限の環境が必要という人には、クラウドSIMのポケットWiFiはおすすめできない状況です。
そもそもクラウドSIMの形態での「完全無制限」は誇大表示といわざるをえず、障害が発生してから実際は速度制限をかけていたことも明らかになりました。
最後には総務省からの指導も入り、ビジネスモデルとして破綻していました。
どんなときもWiFiを筆頭に、各社は無制限プランを撤回。
現在は、すべての会社で制限ありのプランのみの提供となっています。
上記のように、無制限プランを謳いつつ実際には速度制限をかけていた、という事実が明るみにでて、ニュースが報じられるほどの大問題となってしまった過去がクラウドSIMポケットWiFiにはあります。
③速度制限にかかるとほぼ使い物にならなくなる
現在のクラウドSIMポケットWiFiは、月間のデータ容量に上限を設定しているため、規定のデータ容量を使い切ってしまうと、速度制限にかかってしまいます。
速度制限にかかってしまうと翌月まで最大速度128kbpsでの利用となってしまい、ほとんどの用途で使い物になりません。
たとえば、Webページを閲覧したり、LINEでメッセージを受信したりする程度の操作であっても、必要となる回線速度は約1Mbps(1,000kbps)
10分の1程度の128kbpsだとそれぞれの操作に時間がかかることや、動画再生やゲームなど速度が必要な操作では、まったく動かない状況にもなりえます。
④接続する回線を自分で選択することはできない
クラウドSIMは複数の回線を使いわける仕組みになっていますが、接続する回線を自分で選択することはできず、すべてクラウドSIMの自動での操作となります。
ただし、その利用場所でもっとも環境のいい回線に切り替えをするようになっているため、実際の利用時には、さほど問題になるものではありません。
⑤スペックが他社ポケットWiFiより少し劣る場合あり
クラウドSIMポケットWiFiのスペックは、他社のポケットWiFiよりも少し劣る場合が多く、とくに最大速度の面で優劣が顕著です。
【ポケットWiFi速度比較】
ドコモ | ワイモバイル | WiMAX | クラウドSIM | |
---|---|---|---|---|
機種名 | SH-52A | 803ZT | W06 | U3 |
下り最大速度 | 4.1Gbps | 988Mbps | 1.2Gbps | 150Mbps |
上り最大速度 | 480Mbps | 46Mbps | 64Mbps | 50Mbps |
平均下り速度 | 106.08Mbps | 47.57Mbps | 46.8Mbps | 26.05Msbps |
動画再生やLINE通話、ビデオ会議など、一般的な用途であればほとんど問題はありませんが、より高速な環境を必要とする方にとっては、物足りない状況が生まれるかもしれません。
⑥支払いはクレジットカード払いのみ
クラウドSIのポケットWiFiを提供しているすべての会社は、月額料金の支払い方法をクレジットカード払いに限定しています。
そのため、クレジットカードを持っていない、支払いに使えない人にとっては、クラウドSIMポケットWiFiは申し込み自体ができないサービスとなっていしまいます。
ただし、WiMAXなど他社ポケットWiFiを含めても、口座振替や請求書払いに対応しているサービスはほとんどないため、この点はクラウドSIMポケットWiFi特有のデメリットではありません。
このように、クレジットカードを持っていないことで申し込みができない、という意見も見つかります。
⑦未成年者名義では申し込めない
クラウドSIMポケットWiFiは未成年者の申し込みができないようになっています。
その理由は、すべてのクラウドSIMポケットWiFiの申し込みがWebのみに限定されているから。
そのため、利用者が未成年の場合でも、申し込み・契約は保護者がおこなう必要があります。
クラウドSIMポケットWiFiがおすすめの人
ここまでに解説してきたメリットと注意点をもとに、どんな人にクラウドSIMのポケットWiFiがおすすめかというと、以下のようになります。
どれかひとつだけというよりも、できるだけ多くの項目に該当する人がおすすめだといえます。
WiMAXがエリア外 or 容量が足りなかった人
ポケットWiFiの最大手「WiMAX」は、圧倒的な高速通信と端末スペックの高さで、本来もっともおすすめなポケットWiFiです。
しかし、WiMAXには提供外のエリアがあったり、「直近3日で10GB以上」といった短期間での速度制限があったりするなどのデメリットがあります。
これらのデメリットが自身の利用環境や用途に影響するようであれば、次点としてクラウドSIMポケットWiFiがおすすめです。
おすすめのWiMAXに関しては『実質無制限なら「Broad WiMAX」がおすすめ』にて解説していますので、ぜひご覧ください。
容量が少なくてもいいから安さ重視で選びたい人
「とにかく料金を安くしたい」という人にも、クラウドSIMのポケットWiFiはおすすめです。
クラウドSIMポケットWiFiにはたくさんの料金プラン、会社の選択肢があるため、月間のデータ容量を少なくするほど安い契約が可能。
あまりインターネットを使わないけれど、回線自体は持っておきたい場合の選択肢としてもいいでしょう。
海外でもポケットWiFiをそのまま使いたい人
旅行や出張など、頻繁に海外に行く人にとっては、現地や空港で回線を契約したり機器をレンタルしたりする手間が省けるため、クラウドSIMポケットWiFiがおすすめです。
また、レンタル品などの不特定多数の人が手に取る端末を使うことは、新型コロナウイルス感染予防においても大きなリスクです。
昨今の情勢をかえりみても、クラウドSIMポケットWiFiを海外で利用することには大きなメリットがあります。
クラウドSIMポケットWiFi全10社を比較!今おすすめの4社を紹介
ここからは、クラウドSIMポケットWiFiを提供している10社を月間データ容量、料金面で比較し、結果おすすめとなる4社をご紹介します。
単純な月額料金だけでなく、どのくらいの月間データ容量が必要なのかも考慮しながら確認しましょう。
【クラウドSIMポケットWiFi比較】
月間データ容量 | 契約期間 | 月額料金 | 契約事務手数料 | 実質月額(2年間) | 実質合計金額(2年間) | |
---|---|---|---|---|---|---|
ゼウスWiFi | 20GB | 2年間 | 1,980円 | 3,000円 | 2,023円 | 48,540円 |
ゼウスWiFi | 20GB | なし | 2,380円 | 3,000円 | 2,406円 | 57,740円 |
どこよりもWiFi | 20GB | 2年自動更新 | 2,480円 | 3,000円 | 2,502円 | 60,040円 |
MONSTER MOBILE | 60GB (2GB/日) | 1年自動更新 | 2,480円 | 3,000円 | 2,502円 | 60,040円 |
ゼウスWiFi | 40GB | 2年間 | 2,680円 | 3,000円 | 2,693円 | 64,640円 |
EX WiFi | 50GB | 3年自動更新 | 2,780円 | 3,000円 | 2,789円 | 66,940円 |
どこよりもWiFi | 20GB | なし | 2,980円 | 3,000円 | 2,981円 | 71,540円 |
THEWiFi (ライト) | 40GB | 2年間 | 2,980円 | 3,000円 | 2,981円 | 71,540円 |
ゼウスWiFi | 40GB | なし | 2,980円 | 3,000円 | 2,981円 | 71,540円 |
MONSTER MOBILE | 60GB (2GB/日) | 1年間 | 2,980円 | 3,000円 | 2,981円 | 71,540円 |
MONSTER MOBILE | 90GB (3GB/日) | 1年間 | 2,980円 | 3,000円 | 2,981円 | 71,540円 |
Mugen WiFi 格安プラン | 100GB | 2年間 | 3,050円 | 3,000円 | 3,048円 | 73,150円 |
どこよりもWiFi | 100GB | 2年自動更新 | 3,080円 | 3,000円 | 3,077円 | 73,840円 |
EX WiFi | 100GB | 3年自動更新 | 3,250円 | 3,000円 | 3,240円 | 77,750円 |
それがだいじWi-Fi | 100GB | 2年自動更新 | 3,250円 | 3,000円 | 3,240円 | 77,750円 |
THE WiFi | 40GB | 2年間 |
1~3ヶ月:2,980円 4ヶ月~:3,342円 |
3,000円 | 3,283円 | 78,780円 |
限界突破WiFi | 150GB (5GB/日) |
2年間 (以降1年ごとの自動更新) |
3,500円 | 0円 | 3,354円 | 80,500円 |
ゼウスWiFi | 100GB | 2年間 |
1~3ヶ月:2,980円 4ヶ月~:3,480円 |
3,000円 | 3,398円 | 81,540円 |
THEWiFi (ライト) | 110GB | 2年間 | 3,480円 | 3,000円 | 3,460円 | 83,040円 |
MONSTER MOBILE | 150GB (5GB/日) | 1年間 | 3,480円 | 3,000円 | 3,460円 | 83,040円 |
どこよりもWiFi | 50GB | なし | 3,480円 | 3,000円 | 3,460円 | 83,040円 |
MONSTER MOBILE | 90GB (3GB/日) | なし | 3,480円 | 3,000円 | 3,460円 | 83,040円 |
THEWiFi | 110GB | 2年間 |
1~3ヶ月:3,480円 4ヶ月~:3,842円 |
3,000円 | 3,762円 | 90,280円 |
地球WiFi | 100GB | 3年自動更新 | 3,980円 | 3,000円 | 3,939円 | 94,540円 |
MONSTER MOBILE | 150GB (5GB/日) | なし | 3,980円 | 3,000円 | 3,939円 | 94,540円 |
hi-ho Let’s WiFi | 210GB (7GB/日) |
2年間 (以降1年ごとの自動更新) |
1ヶ月目:0円 2ヶ月目:2,980円 3ヶ月目~:4,300円 |
0円 | 4,066円 | 97,580円 |
ゼウスWiFi | 100GB | なし | 4,280円 | 3,000円 | 4,227円 | 101,440円 |
月間20GB・40GBなら「ゼウスWiFi」がおすすめ

毎月必要な月間データ量が20GB、または40GB程度で済むのであれば、「ゼウスWiFi」がもっともコストパフォーマンスに優れ、おすすめです。
また、2年間の契約期間がある「スタンダードプラン」のほか、月額料金が少し上がるものの、いつでも無料で解約できる「フリープラン」がある点もポイント。
「数ヶ月程度の短期間だけ利用したい」という人にも対応できます。
ただし、ゼウスWiFiには月間データ容量が100GBのプランもありますが、100GB前後であれば、他社のクラウドSIMポケットWiFiのほうが安くおすすめとなるため、注意しましょう。
【ゼウスWiFi】
使用回線 | ドコモ・au・ソフトバンク | |
---|---|---|
高速通信可能データ量/月 | 20GB | 40GB |
月額料金 | 1,980円 | 2,680円 |
契約事務手数料 | 3,000円 | |
端末料金 | 0円 | |
契約期間 | 2年 | |
解約違約金 | 9,500円 | |
海外利用 | 可能(別途有料) | |
縛りなしプラン | あり | |
データチャージ | あり |
月間50GBなら「EX WiFi」がおすすめ

月間50GB以内のデータ利用で収まる場合は、「EX WiFi」がおすすめ。
月額料金が安く、お得に利用できます。
ただし、契約期間が3年間と長く、自動更新になっている点に注意が必要です。
また、EX WiFiには100GBプランもありますが、ゼウスWiFi同様、コスト面でのメリットがあまりありません。
【EX WiFi】
使用回線 | ドコモ・au・ソフトバンク |
---|---|
高速通信可能データ量/月 | 50GB |
月額料金 | 2,780円 |
契約事務手数料 | 3,000円 |
端末料金 | 0円 |
契約期間 | 3年 |
解約違約金 | 4,500円 |
海外利用 | 可能(別途有料) |
縛りなしプラン | あり(標準) |
データチャージ | なし |
月間60~150GBなら「MONSTER MOBILE」がおすすめ

「MONSTER MOBILE」は、月間使用データ量が60〜150GBの人におすすめです。
MONSTER MOBILEのプランは、「2GB/日」「3GB/日」「5GB/日」と1日あたりの上限で設定されているため、月間になおすと「60GB」「90GB」「150GB」といえます。
この3つのプランとも、それぞれ同容量の他社と比較した際に料金面で優れています。
また、MONSTER MOBILE以下のパターンでのみ、途中でのプラン変更が可能。
- 小容量プランから大容量プランへ(例:2GB/日 → 3GB/日)
- 縛りなしプランから通常プランへ
少ない容量から試してみて、足りないようであれば上限を引き上げる、といった使い方もできます。
【MONSTER MOBILE】
使用回線 | ドコモ・au・ソフトバンク | ||
---|---|---|---|
高速通信可能データ量/日 | 2GB | 3GB | 5GB |
月額料金 | 2,480円 | 2,980円 | 3,480円 |
契約事務手数料 | 3,000円 | ||
端末料金 | 0円 | ||
契約期間 | 1年 | ||
解約違約金 | 9,800円 | ||
海外利用 | 可能(別途有料データチャージが必要) | ||
縛りなしプラン | あり(月額料金 +500円) | ||
データチャージ | あり |
実質月間210GBなら「hi-ho Let’s WiFi」がおすすめ

現状クラウドSIMポケットWiFiで最大の容量を提供しているのが「hi-ho Let’s WiFi」
「とにかく大容量のプランが必要」という人に大変おすすめです。
hi-ho Let’s WiFiは、一日あたりのデータ容量が7GB。
月間の換算で、最大210GBの高速通信が可能ということになります。
契約期間ははじめは2年間、以降は1年ごとの自動更新になっており、利用期間が浅いほど解約時の違約金が高く設定されているため、注意しましょう。
【hi-ho Let’s WiFi】
使用回線 | ドコモ・au・ソフトバンク |
---|---|
高速通信可能データ量/日 | 7GB |
月額料金 | 4,300円(2ヶ月目のみ2,980円) |
契約事務手数料 | 3,000円 |
端末料金 | 0円 |
契約期間 | 3年 |
解約違約金 | 9,500円〜18,500円 |
海外利用 | 可能(別途有料) |
縛りなしプラン | なし |
データチャージ | なし |
クラウドSIMポケットWiFiの申し込み・解約方法
クラウドSIMポケットWiFiの申し込み方法・解約方法について解説します。
申し込み・解約どちらも原則、Webからの手続きとなる場合が多いのですが、各社おおよその流れは共通しています。
クラウドSIMポケットWiFiの申し込み方法
クラウドSIMポケットWiFiは、以下の手順で申し込みを進めていきます。
①Webからの申し込み
クラウドSIMポケットWiFiの各社公式サイトから申し込みをおこないます。
申し込みに必要な情報は、以下のとおり。
画面の案内に沿って、プランやオプションを選択し申し込みを完了させます。
- 契約者情報(氏名・住所・電話番号・Eメールアドレスなど)
- 支払い情報(クレジットカード番号)
- 本人確認書類(免許証・マイナンバーカードなど)
②端末の発送・受け取り
申し込み後端末が発送されます。
会社によって異なります。
なかには即日は発送に対応しているところもあり、早い場合で申し込みの翌日、一般的には2〜3日後に端末が宅配便で到着します。
③利用開始・接続設定
届いたポケットWiFi端末を充電し、電源を入れれば、即時利用開始できます。
スマホやパソコンなど使用する端末に接続設定をおこないましょう。
接続設定に必要なWiFiのSSID・パスワードは、ポケットWiFi端末本体や同梱書類に記載されています。
クラウドSIMポケットWiFiの解約方法
クラウドSIMポケットWiFiの解約は、事前に解約を連絡することからはじまります。
また、機器の返却の要不要、返却方法については各社違いがるため、事前に確認しておきましょう。
①解約の連絡
クラウドSIMポケットWiFi各社が用意する、解約窓口から解約の申し出をおこないます。
解約窓口は専用のWebフォームやメールが一般的で、一部電話窓口を用意していることもあります。
②解約日の確認
解約の申請をしたタイミングによって、解約が完了する日が異なる場合があります。
とくに月後半などに申請すると、翌月の末日が解約日となる場合があるため、申請後に到着する解約確認メールには必ず目を通しましょう。
③端末の返却(不要な場合あり)
解約完了後、契約しているクラウドSIMポケットWiFiの会社・プランによっては、使用端末を返却する必要があります。
返却キットが送られてくるケース、自身で梱包しなくてはならないケースなど、返却方法も各社で異なるため注意しましょう。
また、返送品に欠品がある場合や破損がひどい場合、期日までに返却がされてい場合には、解約金とは別途で機器損害補償金がかかることもあります。
クラウドSIMポケットWiFiの速度が遅いときの対処法
クラウドSIMポケットWiFiを利用中に、速度が遅い・繋がりづらいと感じる場合、以下のような原因が考えられ、それぞれに対処法があります。
ただし、利用者では改善できないこともあるため、どうしても状況が変わらない場合は、各社のカスタマーサポートへ相談しましょう。
【速度が遅い・繋がりづらい場合の原因と対処法】
原因 | 対処法 |
---|---|
ポケットWiFiの問題 | 機器の再起動、リセットをおこなう |
接続端末(スマホ・パソコン)の問題 | 端末を再起動する |
利用場所の問題 | 屋外や窓際など電波の入りがいい場所に移動する |
接続回線が最適でない | ポケットWiFiを再起動する |
通信制限がかかっている | 制限の解除まで待つ、またはデータを追加購入する |
通信障害が起こっている | 各社の障害情報を確認し改善を待つ |
クラウドSIM以外で検討するなら「Broad WiMAX」がおすすめ

クラウドSIM以外のポケットWiFiを検討するのであれば、「Broad WiMAX」がもっともおすすめです。
通信速度や機器スペックがクラウドSIMよりも優れているため、まずはBroad WiMAXから検討し、利用場所がエリア外やデータ容量が足りない場合にクラウドSIMを検討するといいでしょう。
【Broad WiMAX】
使用回線 | WiMAX・au |
---|---|
高速通信可能データ量 | 10GB/3日 |
月額料金 |
〜2ヶ月:2,726円 3~24ヶ月:3,411円 25ヶ月意向:4,011円 |
契約事務手数料 | 3,000円 |
端末料金 | 0円 |
契約期間 | 3年 |
解約違約金 | 9,500円〜19,000円 |
海外利用 | 不可 |
縛りなしプラン | あり(標準) |
データチャージ | なし |
WiMAXはさまざまプロバイダから申し込みでき、料金も申し込む窓口によって異なりますが、Broad WiMAXをおすすめする理由は、「料金の安さと手軽さのバランス」です。
実質の料金で比較すると最安となるのは「GMOとくとくBB WiMAX」になるのですが、GMOとくとくBB WiMAXは、受け取りが1年後、かつ受け取り手続きの複雑なキャッシュバックキャンペーンを逃さず受け取る必要があります。
もしキャッシュバックを受け取り損ねてしまうと、かかる費用は圧倒的にGMOとくとくBB WiMAXのほうが高くなってしまうため、全員におすすめとはいえません。
また、Broad WiMAXにはキャッシュバック特典はありませんが、標準で月額料金が割引されており、さらに以下のようなキャンペーンも実施されています。
・契約解除料負担のお乗換えキャンペーン
他社からの乗り換えの場合、乗り換え元回線の契約解除料を最大19,000円までBroad WiMAXに負担してもらえる
・いつでも解約サポート
Broad WiMAXのサービスに満足が行かなかった場合、解約費用0円でBroad WiMAX指定の固定回線に乗り換えができる
乗り換えユーザーの方や、万が一の際に他社に無料で乗り換える手段を残しておきたいといった方にもおすすめです。
まとめ
クラウドSIMのポケットWiFiには、以下のようなメリットと注意点があります。
とくにひとつの端末で複数の回線を使いわけられることでの恩恵が大きく、月間データ容量・料金など、たくさんの選択肢から最適なものを選べます。
【クラウドSIMポケットWiFiのメリット・注意点】
メリット | 注意点 |
---|---|
・3大スマホキャリアの回線を使えるから繋がりやすい ・海外でも同じ端末をそのまま使える ・自分に合ったデータ容量の会社やプランを選べる ・月額料金が安めに抑えられている ・最新端末も登場している |
・過去に大規模な障害が起きた ・完全無制限プランの受付は各社終了している ・速度制限にかかるとほぼ使い物にならなくなる ・接続する回線を自分で選択することはできない ・スペックが他社ポケットWiFiより少し劣る場合あり ・支払いはクレジットカード払いのみ ・未成年者名義では申し込めない |
上記メリット、注意点をもとに、クラウドSIMポケットWiFiをおすすめといえるのは、以下のような人です。
- WiMAXがエリア外 or 容量が足りなかった人
- 容量が少なくてもいいから安さ重視で選びたい人
- 海外でもポケットWiFiをそのまま使いたい人
ただし、クラウドSIMで申し込みをする前に、通信速度や端末のスペックに優れている「Broad WiMAX」を、まず検討してみることをおすすめします。
複数社あるクラウドSIMポケットWiFiから、自分に合ったものを選ぶ場合に基準になるのは、「月間のデータ容量」です。
毎月どのくらいのデータ通信をおこなうのかを把握しておけば、必要な容量で最安の契約ができます。
- 必要なデータ容量が月間20GBまたは40GB以内 → 「ゼウスWiFi」
- 必要なデータ容量が月間50GB以内 → 「EX WiFi」
- 必要なデータ容量が月間60~150GB以内 → 「MONSTER MOBILE」
- 最大の月間データ容量(210GB)で契約したい → 「hi-ho Let’s WiFi」
ぜひ最適なクラウドSIMを選んでみてくださいね!