薬剤師の転職は50代でもおすすめ?成功させるコツと求人の探し方

おすすめ転職サイト

50代の薬剤師が自分に合った転職先を見つけたいなら、転職サイトの利用がおすすめです。しかし「どの転職サイトを選べばいいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、50代の薬剤師に監修者がおすすめする転職サイト5選と、専門家が監修した転職サイトの選び方を紹介します。また、50代の薬剤師が転職するときに覚悟することや転職成功のコツ、おすすめの転職先や注意点についても解説するので、転職を検討中の方は参考にしてください。

本記事の監修者
bokk株式会社 代表取締役:水野智明
ユーザーにとってより役立つメディアにするために、コンテンツ監修・アドバイザーとして参画しています。転職業界とのパイプとWEBマーケティングの知識を活かし、「何が転職を検討するユーザーのためになるか?」という視点から、コンテンツの評価・監修を行っています。

50代の薬剤師向けおすすめ転職サイト5選

まずは、50代の薬剤師におすすめの転職サイトを5つ紹介します。各サイトの特徴を下記の表で比較してみてください。

転職サイト名 求人数(2023年3月時点) 対象年齢 対応エリア 特徴
薬キャリ 57,248件 20〜50代 全国
  • 非公開求人あり
  • 薬剤師を支援するコンテンツが充実
ファーマキャリア 22,295件 20〜50代 全国
  • コンサルタントが在籍
  • オーダーメイド求人
ファルマスタッフ 45,709件 20〜50代 全国
  • 転職相談満足度が高い
  • 22年の薬剤師転職サポート実績
リクナビ薬剤師 16,366件 20〜50代 全国
  • 認知度トップクラス
  • 最短3日の転職実績
お仕事ラボ 18,524件 20〜50代 全国
  • コンサルタントが在籍している
  • 利用満足度90%以上

薬キャリ

※画像出典:薬キャリ公式HP

薬キャリはこんな人におすすめ!

  • 好条件な非公開求人を紹介してほしい人
  • 定年後も働きたい人

薬キャリの特徴

薬キャリは、薬剤師の転職コンサルタントに相談ができる転職サイトです。求人数は41,000件を超えていて、好条件な非公開求人も豊富に保有しています。

薬キャリが50代におすすめな理由は、コンサルタントに60歳以上でも働ける職場を探してもらうことができるからです。定年後を見据えた早めの転職ができます。

・運営会社:エムスリー株式会社
・求人数:57,248件(2023年3月時点)
・対象年代:20〜50代
・対応エリア:全国

ファーマキャリア

※画像出典:ファーマキャリア公式HP

ファーマキャリアはこんな人におすすめ!

  • 自分に合う転職先を紹介してほしい人
  • 企業との交渉が苦手な人

ファーマキャリアの特徴

ファーマキャリアは、経験豊富なコンサルタントが希望条件に合った転職先を紹介してくれるオーダーメイドタイプの転職サイトです。コンサルタントが担当する薬剤師の人数を限定しており、質の高いサービスを受けることができます。

高い交渉力を持つコンサルタントが在籍しているため、50代の方の転職にもおすすめです。求職者の希望を叶えるために求人先と交渉してくれます。

・運営会社:エニーキャリア株式会社
・求人数:22,295件(2023年3月時点)
・対象年代:20〜50代
・対応エリア:全国

ファルマスタッフ

※画像出典:ファルマスタッフ公式HP

ファルマスタッフはこんな人におすすめ!

  • 求人数の豊富な転職サイトを利用したい人
  • 調剤薬局に転職したい人

ファルマスタッフの特徴

ファルマスタッフは、薬剤師支援実績22年・転職相談満足度96.5%を記録した薬剤師向けの転職サイトです。サイトには41,000件以上の求人が掲載されており、都道府県別のランキングでは人気の転職先を確認することもできます。

ファルマスタッフは日本調剤のグループ会社が運営しています。医療機関との繋がりを活かした手厚いサポート体制が強みで、50代の方が転職する際も心強いでしょう。

・運営会社:株式会社メディカルリソース
・求人数:45,709件(2023年3月時点)
・対象年代:20〜50代
・対応エリア:全国

リクナビ薬剤師

※画像出典:リクナビ薬剤師公式HP

リクナビ薬剤師はこんな人におすすめ!

  • できるだけ早く転職したい人
  • ドラッグストアに転職したい人

リクナビ薬剤師の特徴

リクナビ薬剤師は、薬剤師専任のキャリアアドバイザーが満足できる求人を探してくれる転職サイトです。総求人数は16,000件以上で、翌日紹介できる求人数の平均は5件最短3日での転職が実現できます。

ドラッグストアの求人を多く取り扱っているため、ドラッグストアに勤務したい50代の薬剤師に向いています。

・運営会社:株式会社 リクルートメディカルキャリア
・求人数:16,366件(2022年3月時点)
・対象年代:20〜50代
・対応エリア:全国

お仕事ラボ

※画像出典:お仕事ラボ公式HP

お仕事ラボはこんな人におすすめ!

  • しっかりとヒアリングを受けたい人
  • 長く働き続けることができる転職先を探している人

お仕事ラボの特徴

お仕事ラボは、薬剤師に特化しているコンサルタントが仕事探しを手厚くサポートしてくれる転職サイトです。細部までヒアリングを行い、希望に合った転職先を紹介してくれるので、定着率は95.6%と高い水準を維持しています。

お仕事ラボでは長く働ける企業を提案してくれるため、50代の薬剤師も利用しやすいでしょう。企業と直接交渉を行うことによって、ミスマッチゼロを目指している点でもおすすめです。

・運営会社:株式会社AXIS
・求人数:18,524件(2023年3月時点)
・対象年代:20〜50代
・対応エリア:全国

薬剤師が50代の転職で覚悟するべきこと

薬剤師が50代で転職することは容易ではありません。ここでは、50代の薬剤師が転職する前に覚悟しておくべきことを解説します。

  • 希望年収の高さが採用のハードル
  • 勤続可能な年数が若い人より短い
  • 年齢による体の衰えを実感

希望年収の高さが採用のハードル

50代の薬剤師を、積極的に雇いたいと考える経営者は少ないといえます。希望年収の高い50代の薬剤師を採用するよりも、20代や30代の若い薬剤師を採用したほうが支払う給与を低く抑えられるためです。

50代からの転職で年収アップを目指すことは難しいでしょう。なかなか採用が決まらない場合は、希望年収が高すぎる可能性があります。

勤続可能な年数が若い人より短い

面接や教育など採用にはコストがかかるため、勤続年数が短い50代よりも、長く勤められる20代や30代のほうが採用で有利になります。定年を65歳と設定している企業がほとんどで、50歳で転職した場合は15年程度しか働くことができません。

50代は採用してから比較的早期に定年を迎えてしまうため、長く働ける若い世代が優先されるのは仕方のないことともいえます。転職先を選ぶ際は、定年までの期間や定年後も再雇用等で働けるかなど確認して、少しでも長く働ける企業を選びましょう

年齢による体の衰えを実感

50代に入り体力的に衰えを感じている方も多いのではないでしょうか。

薬剤師が働く現場も、場合によっては人材不足によって残業が発生したり、長時間労働が続いたりする可能性もあります。そういった職場に50代が転職して新たに働くことは、体にも負担がかかることも考えられます。また、事務作業でも、視力の低下により文字を読むのに苦労することもあり得ます。

薬剤師として働き続けるためには体力の維持が必要と言えるでしょう。

薬剤師が50代から転職を成功させるコツ

転職の採用において不利なことが多い50代ですが、転職を実現することは難しいのでしょうか。

ここでは、薬剤師が転職で成功するための4つのコツを解説します。

  • 自分の経験や身につけたスキルを整理
  • 求人情報は細かな文言までチェック
  • 交渉して有利な条件で採用を獲得
  • 転職サイトの利用

自分の経験や身につけたスキルを整理

まずは自分が薬剤師として働いてきた経験や、これまでに身につけたスキルを整理することが大切です。自分ではできて当たり前と思っていたことでも、転職先では自分にしかない強みとして活かせる可能性があります。

例えば、一定期間の実技や研修が必要な認定薬剤師の資格を所持していれば、若い世代に体力で劣っていても差をつけることが可能です。転職先によっては認定薬剤師の資格があることで、年収アップやキャリアアップができる可能性もあります。

求人情報は細かな文言までチェック

転職先を探すときは、求人情報に記載されている文言をチェックすることが大切です。「年齢を問わない」「50代歓迎」とあれば、50代でも採用してくれる可能性が高いといえます。逆にこのような文言が一切なければ、若い世代を募集しているということになるでしょう。

また、企業が設定している定年も忘れずに確認してください。定年が遅ければ遅いほど長く働き続けることができるので、50代でも採用される確率が高くなります。

交渉して有利な条件で採用を獲得

50代で転職先の面接を受けるときは、人事担当者に自分の経験やスキルを提示して、求人以上の働きができることをアピールしましょう。転職先で希望するポストに就きたいなら、経験とスキルを材料にして交渉を行い、できるだけ有利な条件で採用してもらうことが大切です。

交渉が苦手な場合は、転職エージェントに依頼することもできます。専門的な知識と企業の情報を持っているので、的確なサポートを受けられるでしょう。

転職サイトの利用

50代の薬剤師が転職を成功させたいなら、転職サイトの利用をおすすめします。転職サイトを利用するメリットは次の通りです。

  • 非公開求人を閲覧できる
  • わからないことはアドバイザーに相談できる
  • 企業の情報を集めることができる

転職サイトでは、登録者だけに好条件がそろった非公開求人を公開しています。転職に関して疑問がある場合も、在籍しているアドバイザーに相談が可能です。自分では集めることのできない企業の情報も聞けるので、希望に合う転職先を探しやすいでしょう。

【専門家監修】転職サイトの選び方

50代の薬剤師にはどのような転職サイトが向いているのでしょうか。

ここでは、転職サイトの選び方を解説していきます。

  • 求人保有数
  • 職場環境などの情報量
  • 運営会社
  • 取り扱う求人範囲
  • サポート内容

それぞれの詳細のほか、専門家のコメントもぜひご覧ください。

求人保有数

転職サイトを選ぶうえで求人数は一番重要な項目です。求人保有数が多いほど選択肢が広がるため、希望する条件の転職先が見つかる確率が高くなります。

転職サイトによっては応募が殺到することを防ぐために、好条件の求人を非公開にしている場合もあります。求人保有数を調べるときは、公開求人数と非公開求人数の合計で比較しましょう。

幅広い選択肢を得るため、求人数はとても重要なポイントとなります。

職場環境などの情報量

転職サイトに掲載されている求人情報の中で、最初に目が行きやすいのは給与や労働時間などの条件ではないでしょうか。しかし、転職先に関するさまざまな情報を網羅している転職サイトを選ぶことが大切です。

表面的な情報だけでなく、転職前に職場環境を知ることができるかどうかもチェックしてください。これは転職先のミスマッチを防ぐためにも重要です。

薬剤師転職では給与条件等だけでなく、職場環境に関する情報を豊富に得ておいたほうがミスマッチが少なくなります。なかには、自分の目でチェックするために、転職を希望していることは伝えずに転職先を見に行く人もいます。

運営会社

運営会社がどのような会社であるかを確認すれば、どの業種の求人に強いのかを判断できます。運営会社の強みを理解したうえで、希望の職種や業種に強い転職サイトを利用しましょう。

例えば、ファルマスタッフを運営しているメディカルリソースは日本調剤グループのため、自社の調剤薬局の求人情報が豊富です。また、リクナビ薬剤師のように複数の転職サイトを運営していて、さまざまな業種の転職に強い転職サイトもあります。

取り扱う求人範囲

調剤薬局やドラッグストア、企業案件や病院など、取り扱っている求人の範囲は転職サイトによって異なります。求人範囲を見れば、どの業種に特化している転職サイトなのかを判断することが可能です。

また正社員、契約社員、パート、アルバイトなど、扱っている雇用形態もさまざまです。転職サイトによって、正社員の求人が多かったりパートの求人が多かったりと異なるため、どんな働き方をしたいのかも考慮して転職サイトを選びましょう

病院や薬局だけではなく、企業系の求人を保有しているかもチェックしましょう。

サポート内容

転職サイトを利用するときに確認しておきたいのが、薬剤師に特化した転職エージェントや専属のコンサルタント・アドバイザーが在籍しているかです。転職活動の疑問を相談したり、自分に合う転職先を紹介するサービスを受けたりすることができます。

求人情報だけを掲載しているサイトもありますが、50代の転職は難易度が高いので、薬剤師転職のプロのサポートがあったほうがスムーズに転職できる可能性が高いです。

求人の紹介だけではなく、働き方スタイルの相談に乗ってくれるかを確認しましょう。転職サイトの運営だけでなく、転職エージェントのサービスを提供しているかも見るとよいでしょう。

50代の薬剤師におすすめの転職先

50代の自分には、どんな転職先が合っているのかわからないという方も多いのではないでしょうか。50代の薬剤師におすすめな転職先は次の通りです。

  • 経験を活かしやすい調剤薬局
  • 接客も要求されるドラッグストア
  • 医薬品を取り扱う卸売や物流関係の企業
  • ターゲットを絞って病院薬剤師

これらの転職先が50代の薬剤師におすすめな理由を詳しく見ていきましょう。

経験を活かしやすい調剤薬局

調剤薬局の採用では、若さや体力よりも薬剤師としての経験が重視される傾向があります。調剤薬局の業界でも人手不足は深刻化しているため、即戦力として活躍できる人材が求められているためです。

50代の薬剤師であれば、大手の調剤薬局よりも個人や中小の調剤薬局が狙い目でしょう。大手以外は新卒薬剤師からの人気も低いので、50代でも採用してもらえる可能性が高いです。

接客も要求されるドラッグストア

ドラッグストアは未経験でも積極的に採用している企業もあるため、知識やスキルがない50代の薬剤師でも挑戦しやすいです。

ドラッグストアで働く場合は、臨機応変な対応力が求められます。これまでの経験が通用するとは限らないので、薬局にはないサプリメントや健康食品などの新しい知識を身につけておくとよいでしょう。

医薬品を取り扱う卸売や物流関係の企業

医薬品の卸売や物流関係の仕事を行う薬剤師のことを、管理薬剤師といいます。一般的な薬剤師とは役割が異なり、医薬品の管理や適正に使用するための情報提供、従業員の監督などが主な業務内容です。

50代で薬剤師としての実務経験が5年以上あれば、転職を機に管理薬剤師になれる可能性があります。知識やスキルが豊富であれば年収アップも夢ではありません。

“参考:マイナビ薬剤師管理薬剤師とは?薬剤師との違いや資格取得の注意点について」”

ターゲットを絞って病院薬剤師

50代の薬剤師が転職で病院所属の薬剤師を目指すことは、難易度が高いといえます。しかし人気の高い大手ではなく、人手が不足している中小や個人の病院にターゲットを絞れば、採用してもらえる可能性があります。

また、50代の薬剤師が病院の薬剤師になりたいなら、急性期病院より慢性期病院が狙い目です。急性期病院は患者への対応に体力が必要なため、連日の夜勤や当直が体の負担になる可能性があります。

薬剤師が50代で転職をする注意点

薬剤師に限らず50代の転職にリスクはつきものです。最後に50代の薬剤師が転職するときの注意点について解説していきます。

  • 50代の転職活動は長期化する可能性
  • 転職で現状が改善する保証なし
  • 退職で禍根を残さない

50代の転職活動は長期化する可能性

50代で転職活動を開始した場合は、20代や30代の若い世代と比べて採用されるまでに時間がかかることを覚悟しておきましょう。採用率が低いので、半年かかっても転職先が見つからない可能性もあります。

50代で転職を決意したら、なるべく早く行動に移すことが大切です。長期化することを想定したうえで、計画的に転職活動を進めていきましょう

転職で現状が改善する保証なし

50代という年齢から考えても、すぐに転職先を見つけることは困難です。現状に満足できないからといって転職を考えるのではなく、待遇や労働環境の改善を経営者に交渉してみましょう

待遇や労働環境に問題があって転職に至った場合でも、状況が改善する保証はありません。求人情報では現状より高待遇でも、実際に働き始めると別の不満が生まれる可能性があります。

退職で禍根を残さない

現在勤めている職場を退職するときは、禍根が残るような言葉を残さないように配慮が必要です相手を否定するような言い回しは、ネガティブな印象を持たれてしまうので注意してください。

また、退職日を迎えるまでに仕事の引き継ぎを終えておくようにしましょう。忙しくて引き継ぎの時間がとれないといった事態を引き起こさないためにも、退職日は繁忙期を避けるなどの対策が必要です。

まとめ

希望年収の高さや体力の低下がネックとなるため、薬剤師が50代で転職を目指すことは難易度が高いといえます。若い世代よりも勤続可能年数が少ないので、採用のハードルが高いことを心得ておきましょう。

50代の薬剤師が転職を成功させるためには、転職サイトの利用がおすすめです。求職者のサポートをするサービスの提供などメリットが豊富なので、希望に合う転職先を見つけられる確率が高まります。

今回紹介した50代の薬剤師におすすめの転職サイトや、薬剤師監修の転職サイトの選び方を参考にして、長く勤めることができる転職先を見つけましょう。


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