「50代の転職はほとんど不可能なのが現実?」「50代で転職成功する人と失敗する人の差は?」など、50代の転職について悩んでいませんか。
若さやポテンシャルから考えた場合、50代よりも20~30代の方が転職しやすい傾向はありますが、決して不可能ではありません。
この記事では、50代で転職を検討している人向けに、なぜ50代での転職が厳しいのかといった理由や転職を成功させるポイントを紹介します。
また、転職先がすぐ決まる人と失敗しがちな人の特徴、男性・女性の平均年収、注意点も取り上げますので、ぜひ参考にしていただき理想の形で転職を実現させてください。
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50代の転職が厳しい4つの理由
50代の転職が厳しい理由は、以下の4つです。
- 希望年収と現実のギャップ
- 定年退職までの勤続年数の短さ
- 健康面の不安
- 人間関係の構築や指導に不安
ここでは、各理由について詳しく紹介します。
希望年収と現実のギャップ
50代の希望する年収は、会社によっては実現できないため、転職が厳しい傾向にあります。特に前職で年収が800万〜1,000万円など高かった場合、企業側は人件費がかかりすぎてしまうため、採用してくれないケースが考えられます。
20代の場合、50代と比較すれば希望する年収は高くなく、企業側も採用コストを抑えられるメリットがあります。「前職と同じ年収でなければ働けない」と考えている場合は、採用してくれる会社の数が減ってしまうと予想できます。
給料が上がらなくて悩んでいる人は、こちらの記事も併せてご覧ください。
「頑張っても給料が上がらないのはなぜ?昇給の交渉か転職かの判断基準も解説」
定年退職までの勤続年数の短さ
勤続年数が長くないことも、50代の転職が厳しい理由です。仕事を教えても10年程度で定年を迎える可能性があり、企業側は採用に踏み切らないことが予想されます。
仕事を覚えてきた段階で退職になってしまう場合、採用コストに対する利益を考えると、企業側にメリットはあまりありません。企業側は「できるだけ長く働いて欲しい」という本音があるため、若手の人を選ぶ傾向にあります。
健康面の不安
年を重ねるごとに、健康面の不安が大きくなり体力も衰えてしまうことも50代での転職を難しくする一因だと思われます。企業は人を採用する際、できるだけ長く働いて欲しいと考えるため、健康面もチェックするケースがあります。
また、20代と比較した場合、職場への適応や仕事を覚えるまでに時間がかかるのではと心配される場合もあるでしょう。培ってきた経験やスキルにもよりますが、年を重ねるほど転職は厳しくなる傾向にあることを念頭においた方が良いです。
人間関係の構築や指導に不安
「人間関係に支障が出る」「指導しても言うことを聞いてくれない」という企業側の不安によって、転職が厳しくなるケースもあります。人によっては50代になると、プライドが高くなったり、これまでの経験が逆に足かせになったりする可能性があります。
50代から転職して次の会社に馴染むためには、コミュニケーションスキルを磨くことが重要です。
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50代が転職前に知っておくべき現実・転職事情
転職前に50代の平均年収や、転職しやすいのかといった転職事情を把握しておきましょう。
【男性・女性別】50代の平均年収
50代の平均年収は、男性で600万円以上、女性で300万円以上になっています。
年齢 | 男 | 女 |
50~54歳 | 656万円 | 319万円 |
55~59歳 | 668万円 | 311万円 |
“引用元:国税庁「民間給与実態統計調査」”
全年齢の中でも、50代男性の平均年収がもっとも高いです。管理職などのポジションに就くことが多いため、年収も高い傾向にあります。
年収700万は「勝ち組?」手取り額や生活レベル、所得税や節税方法などを紹介したこちらの記事も人気です。
「年収700万円は勝ち組?全体の割合や平均の手取り・生活レベルを徹底解説」
業界による平均年収の違い
業界によっても、50代の平均年収は異なります。
業種 | 男50~54歳 | 男55~59歳 | 女50~54歳 | 女55~59歳 |
建設業 | 435万円 | 424万円 | 275万円 | 290万円 |
製造業 | 406万円 | 410万円 | 236万円 | 225万円 |
情報通信業 | 512万円 | 513万円 | 397万円 | 388万円 |
運輸業、郵便業 | 312万円 | 314万円 | 230万円 | 211万円 |
卸売業、小売業 | 454万円 | 441万円 | 265万円 | 245万円 |
金融業、保険業 | 620万円 | 523万円 | 317万円 | 311万円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 520万円 | 533万円 | 364万円 | 338万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 333万円 | 328万円 | 216万円 | 206万円 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 366万円 | 336万円 | 241万円 | 225万円 |
教育、学習支援業 | 545万円 | 561万円 | 394万円 | 418万円 |
医療、福祉 | 439万円 | 449万円 | 283万円 | 279万円 |
他サービス業 | 322万円 | 323万円 | 243万円 | 225万円 |
“引用元:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」”
男性の場合、金融・保険業が平均年収600万円以上になっています。女性の平均年収の高い業種は、教育、学習支援業です。
転職先の業界選びに悩んでいる人は、こちらの記事がおすすめです。
「これから伸びる業界と市場縮小する今後危ない業界は?将来性のある資格・スキルも【2024年】」
企業の規模による平均年収の違い
50代の平均年収は、会社の規模が大きくなるほど高くなる傾向にあります。
企業規模 (株式会社 資本金階級) |
男50~54歳 | 男55~59歳 | 女50~54歳 | 女55~59歳 |
2,000万円未満 | 546万円 | 523万円 | 278万円 | 255万円 |
2,000万円以上 | 560万円 | 577万円 | 275万円 | 261万円 |
5,000万円以上 | 603万円 | 611万円 | 271万円 | 235万円 |
1億円以上 | 713万円 | 742万円 | 317万円 | 280万円 |
10億円以上 | 931万円 | 949万円 | 392万円 | 331万円 |
“引用元:国税庁「民間給与実態統計調査」”
男性の場合、資本金が10億円以上の大企業になると900万円を超えます。大きな規模の会社に転職できれば、年収を上げられると言えるでしょう。
将来性がある仕事や業界を紹介している以下の記事も併せてご覧ください。
「将来なくならない仕事5選!10年後AIに取られてなくなる仕事は?今身につけたい資格も」
正社員の有効求人倍率の推移
転職する際は、有効求人倍率も確認しましょう。有効求人倍率とは、有効求職者数に対する有効求人数の割合であり、基準を「1」としています。有効求人倍率が高ければ、求職者は就職しやすい状況と言えます。2011~2020年までの有効求人倍率は、以下の通りです。
年 | 有効求人倍率 |
2011年 | 0.65% |
2012年 | 0.80% |
2013年 | 0.93% |
2014年 | 1.09% |
2015年 | 1.20% |
2016年 | 1.36% |
2017年 | 1.50% |
2018年 | 1.61% |
2019年 | 1.60% |
2020年 | 1.18% |
2011~2019年まで、有効求人倍率は右肩上がりですが、2020年にはダウンしてしまいます。「1」以上のため、就職しづらいわけではありませんが、2018年や2019年と比較すると、高い倍率ではありません。
50代の転職入職率
50代の転職入職率の割合は、他の年代よりも低い傾向にあります。
年齢 | 男性 | 女性 |
50~54歳 | 4.2% | 8.5% |
55~59歳 | 5% | 7.8% |
“引用元:厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概況」”
20代の場合、転職入職率は10%以上になっており、50代の転職成功率は低いと判断できます。特に男性の場合は女性よりも割合が低いため、転職を成功させるためには、しっかりと対策しなければなりません。
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50代で転職活動をする基本の流れ
50代で転職する際は、以下の流れで転職活動を進めましょう。
- 事前準備で自己分析と情報収集
- 希望の企業にあわせて履歴書と職務経歴書を作成
- 書類審査に通ったら面接
- 内定が決まったら退職の手続き
スムーズに転職できるように、ぜひ参考にしてください。
事前準備で自己分析と情報収集
転職活動を始めるときは、事前準備として自己分析と業界・企業・職種の情報収集が必要です。自己分析によって、自分に合う仕事や長所・短所を把握でき、選考・面接に役立ちます。
また、業界・企業・職種について情報を収集することで、自分に合う仕事を見つけやすくなるでしょう。応募するかどうか迷っている段階でも、事前準備をしておくとすぐに応募ができるため、やっておいて損はありません。
転職軸の作り方で悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
「転職軸とは?定まらない人向けに作り方を解説!例文や面接の回答例も紹介」
希望の企業にあわせて履歴書と職務経歴書を作成
応募したい企業が決まったら、その企業の理念や募集職種に合わせて、履歴書・職務経歴を作成します。履歴書や職務経歴書でおさえておくべきポイントは、以下の通りです。
- 自分の書きやすいフォーマットを選ぶ
- 見やすいレイアウトに工夫する
- 実績やスキルを具体的に書く
- 誤字脱字をなくす
あらかじめ書くことをまとめ、読みやすさを意識すれば、好印象になる履歴書・職務経歴を作成できます。
書類審査に通ったら面接
選考を通過した後、スケジュールを調整して、面接を受けます。面接では、以下のような項目をよく質問されるため、事前に対策しておきましょう。
- 自己PR
- 志望動機
- 転職理由
- 強み・弱み
- 年収などの希望条件
- 逆質問
また会社に訪問して面接するだけではなく、会社によってはWeb面接を行う場合もあります。Web面接では、インターネット環境やパソコン、イヤホンなどが必要です。
スマホやタブレットでも問題ありませんが、パソコンの方が画面が大きく、面接官の姿もはっきり見えるため、面接しやすいでしょう。
内定が決まったら退職の手続き
面接を通り内定が決定したら、今働いている会社の退職手続きを行います。円満退社になるように、余裕をもって、あいさつ回りや引継ぎ、退職関連の事務手続きを始めましょう。
可能であれば、残っている有給休暇を消化しておくことも重要です。有給休暇は仕事をせずに給与が支払われます。この間に支払われた給与は退職後の生活費などに充当できるでしょう。
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50代の転職を成功させるポイント
50代の転職は厳しい状況ですが、以下のコツをおさえておくと安心です。
- 経験や実績で転職先に有用なものをアピール
- 転職先の選択肢を広げる
- 年収のダウンも受け入れる
- 50代向けのキャリアコーチングを受ける
- 複数の転職サイト・エージェントへ登録
多くの会社から内定をもらえるように、50代の厳しい転職活動を乗り越えるコツを把握しておきましょう。
経験や実績で転職先に有用なものをアピール
これまでに培ってきた経験やスキル、実績を転職先に合わせて伝えるようにしましょう。他の人がなかなかマネできないような優れた実績があったとしても、転職先で活かせなかったら、効果は高くありません。
志望する企業の求める人材や募集要項などをしっかりと調べ、有用な経験やスキル、実績を洗い出し、即戦力になれることをアピールすることで、内定を近づけられます。
転職先の選択肢を広げる
「絶対に大企業」「正社員以外はNG」など、こだわりを捨てることも転職を成功させるために重要なことです。例えば大企業の場合、どうしても競争率が高くなってしまいますが、ベンチャー企業や中小企業ならば、入りやすい傾向にあります。またベンチャー企業への転職には、以下のようなメリットもあります。
- 自分の考えで判断して動ける
- 実力次第では高年収を目指せる
- 経営者が身近な存在になる
- 柔軟な働き方を実現しやすい
将来性のあるベンチャー企業ならば、待遇面も悪くありません。
正社員で募集がないようであれば、非正規社員も視野に入れましょう。中途採用では正社員の求人数が少なく、「無職のため、何とか仕事を見つけたい」「貯金がどんどん減っている」という場合は、正社員にこだわらないと仕事を見つけやすいです。
年収のダウンも受け入れる
現職より年収が下がっても、ある程度は受け入れるようにしましょう。以前よりも自身の市場価値が低くなっており、同水準や高年収を期待できない可能性があるためです。年収にこだわって新しい職場を探しても、希望に合った求人を見つけるのは難しいかもしれません。
ただし、年収が一時的に下がったとしても、努力次第では定年までに取り戻せる可能性があります。求人を探す前に、どれぐらいであれば年収を下げられるのか、しっかりと考えておきましょう。
50代向けのキャリアコーチングを受ける
50代の転職を成功させるためには、キャリアコーチングを受けるのもおすすめです。キャリアコーチングを利用すると、自己分析やキャリプラン作成などをサポートしてくれます。
キャリアコーチングのなかでもおすすめのサービスは、「ライフシフトラボ」です。ライフシフトラボは、45歳以上を中心としたキャリアコーチングであり、無制限のチャット相談やオンラインのマンツーマン面談を受けられます。
復業や独立起業を考えている人向けのコースもあるため、転職以外の選択肢を検討している人にもおすすめです。
複数の転職サイト・エージェントへ登録
転職サイトや転職エージェントを複数利用することも、転職成功への近道です。どちらも転職に欠かせないサービスですが、以下のような相違点があります。
転職サイト |
|
転職エージェント |
|
転職サイトは、自身で求人を出している企業を選び、直接応募できるサービスです。転職エージェントは、キャリアアドバイザーが最適な求人を紹介してくれるだけではなく、面接対策や条件交渉など転職活動全般をサポートします。
こうした転職サービスを複数登録しておくことで、以下のようなメリットがあります。
- 目的に合わせて使い分けられる
- 自分に合ったサービスを比較し選べる
- さまざまな視点から助言をもらえる
- 応募できる求人の幅を広げられる
各サイト・エージェントごとに異なった特長があるため、複数登録しておくことで、幅広い求人をチェックできます。また無料で利用できるため、登録だけでもしておくことをおすすめします。
50代におすすめの転職エージェントを紹介した以下の記事もおすすめです。
「50代におすすめの転職エージェント・サイト14選を徹底比較!失敗しないコツも【専門家に取材】」
50代の転職におすすめの転職エージェント
こちらでは転職を考えるなら登録しておきたいおすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
- リクルートエージェント
- dodaエージェントサービス
- ミドルの転職
リクルートエージェント
※画像出典元:リクルートエージェント公式HP
リクルートエージェントは、求人数が国内No.1の大規模な総合型転職エージェントです。公開求人の多さもさることながら、非公開求人数も豊富なので新たな出会いにも期待できます。
業界ごとに経験豊富なアドバイザーが在籍していることも魅力です。各業界、職種に精通しているため、経歴やスキルの価値を正しく評価してもらえます。
また、転職者に対するサポート体制の充実度は大手ならではなので、50代の転職にも効果的でしょう。
- 国内最大級の求人数のなかから仕事探しをしたい人
- 業界に詳しい人からアドバイスをもらいたい人
- 大手ならではの充実したサポートを受けたい人
リクルートエージェントについて、より詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
dodaエージェントサービス
※画像出典元:dodaエージェントサービス公式HP
doda(デューダ)は、転職求人サイト・スカウトサービスなど、さまざまな転職支援サービスを提供する総合転職サイトです。各サービスは連携しており、併用することによってより効率的・効果的な転職活動ができます。
dodaエージェントサービスでは、261,043件の求人情報を持っています(2024年9月時点)。業界・職種・エリアごとに詳しいキャリアアドバイザーが在籍しているため、自身の希望に合わせたアドバイスを受けられるでしょう。
また、年収査定や合格診断など、「転職するかどうか迷っている」人に役立つツールもあります。ぜひ活用してみてください。
- 約10万件の豊富な情報から自身に適した求人を探してほしい人
- 転職サイトやスカウトサービスを併用して効率的に転職したい人
- 年収査定や合格診断といったツールを利用したい人
dodaの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
ミドルの転職
※画像出典元:ミドルの転職公式HP
ミドルの転職は、ミドル世代向けの求人数が豊富な転職サービスです。上場企業や信頼性の高い大手の求人が多く、優良企業と出会える可能性が高いといえます。
また、年収1,000万円以上の求人数は300,000件以上もあるため、転職して年収を上げたい人は希望条件に合った求人を見つけやすいでしょう。
非公開求人がスカウトで届くのもミドルの転職の特徴です。スカウトの段階では情報が匿名で公開されているため、安心して利用できます。
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ミドルの転職について、より詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
50代でも転職先がすぐ決まる人の特徴
50代でスムーズに転職先を決められるのは、以下の特徴を持つ人が多いです。
- 実績があり自分の強みを知っている人
- 若手には難しい「マネジメントスキル」がある
実績があり自分の強みを知っている人
豊富な実績を持っている50代は、すぐに転職先を決められる傾向にあります。20~40代と比較した場合、50代は働いている期間が長く、これまでの経験が強みとなります。
実際に、マイナビの調査によると、企業の多くが「豊富な経験」を理由に50代を採用しています。
50代の採用理由 | パーセンテージ |
豊富な経験 | 47.7% |
年齢は関係ない | 34.9% |
専門性が高い | 29.5% |
モラルや責任感が高い | 27.6% |
様々な環境に適応できる | 22.6% |
若い人が採れない | 22.4% |
定着が期待できる | 21.8% |
幅広い人脈、対人関係能力が高い | 21.3% |
若手社員の指導 | 16.0% |
給与を安く抑えられる | 8.3% |
“引用元:株式会社マイナビ「中途採用業務の実績調査」”
豊富な実績があるだけではなく、自分の強みを客観的に把握できている人は、選考時や面接で上手にアピールできるため、採用につながりやすいといえます。
若手には難しい「マネジメントスキル」がある
マネジメントスキルの高い50代も、スムーズに転職先を決められます。チームや部署を管理するマネジメントは、若手よりも年を重ねてから担当することが多く、50代であればマネジメントの経験が豊富にあります。
マネジメントは、組織の持続的な発展に欠かせないため、スキルが高いほど企業から重宝される人材といえるでしょう。マネジメント経験がある人は、応募する企業に積極的にアピールすることをおすすめします。
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50代で転職活動をする注意点・失敗しがちな人の特徴
50代で転職を失敗しないためには、以下の注意点を守りましょう。
- 転職先が決まる前に退職しない
- 未経験の業種は活かせるスキルがあるか検討
以下の、転職を失敗しがちな人の特徴もぜひ参考にしてください。
- 自分の市場価値を把握できていない
- 柔軟な考え方ができずこだわりが強い
転職先が決まる前に退職しない
新しい職場が決まるまで、退職しないことは重要です。なぜなら、想定以上に転職までに時間がかかってしまうと、手持ちのお金がなくなるためです。お金のない状態になり追い込まれてしまうと、条件や希望年収などを妥協して転職活動するリスクがあります。
退職しなければ、月々の給与があるため、お金に関して追いつめられることは減ります。できるだけ、転職先が決定する前に退職しないようにして進めましょう。
今の会社を辞めるか辞めないかの判断基準などを解説したこちらの記事も人気です。
「40代で「仕事辞めたい、疲れた」と感じたら。後悔しないための3つの判断基準【実際に会社を辞めた人の声も紹介】」
未経験の業種は活かせるスキルがあるか検討
未経験の業種や職種に転職したい場合は、これまでに身に付けたスキルが活かせるのか確認しましょう。50代の転職は経験者採用であってもハードルが高い傾向にあり、未経験採用ならば、より難しくなってしまいます。
ただし、未経験であっても、経験やスキルが活かせるのであれば、転職できる可能性はあるでしょう。即戦力として働けるため、企業側にとって欲しい人材となります。また、以下のような職種は、未経験でも歓迎していることが多いです。
- 接客
- 営業
- 介護
- 福祉
- 警備
- マンション管理人
未経験採用を狙う場合は、採用されやすい業種や職種を選ぶことも重要です。
「当たる適職診断おすすめ無料サイト10選!登録なしで使える?新卒向けのサービスも紹介【専門家取材あり】」
自分の市場価値を把握できていない
客観的な市場価値を理解していない50代は、転職を失敗する可能性があります。実際の市場価値がわからなければ、企業が求める人材とギャップがあり、思うように転職活動が進みません。
自分の市場価値を調べる方法は、以下の4つです。
- オンラインの市場価値診断ツール
- 転職エージェント
- スカウト型の転職サイト
- キャリアコーチング
市場価値がわかっていれば、評価してくれる企業を把握できるため、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
市場価値の診断に活用できるサービスや市場価値を高める方法を知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
「自分の市場価値は?おすすめの無料診断ツール・転職サービス8選|登録不要のアプリも」
柔軟な考え方ができずこだわりが強い
こだわりの強すぎる50代も転職を失敗しがちです。若手よりも採用率の低い50代は、年収や企業の規模、雇用形態などに強くこだわってしまうと、採用してくれる企業を見つけられません。
マイナビの調査によると、50代の正社員雇用の割合は30%未満という結果でした。
年代 | 正社員雇用の割合 |
20代 | 57.8% |
30代 | 74.4% |
40代 | 52.6% |
50代 | 28.7% |
“引用元:株式会社マイナビ「中途採用業務の実績調査」”
転職を失敗しないために、柔軟な考えを持ち、年収や雇用形態にとらわれないようにしましょう。
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まとめ
50代は、健康面の不安や勤続年数の短さ、希望年収と現実のギャップなどの理由により、他の世代と比較すると転職が厳しい状況にあります。企業側は、人間関係の構築や指導に不安を覚えることも少なくありません。
ただし、転職先の選択肢を広げ、年収のダウンも受け入れ、複数の転職サイト・エージェントへ登録することで、厳しい転職活動を乗り越えられる可能性があります。大手企業だけではなく、ベンチャー企業や中小企業も視野に入れることで、転職先の幅を広げられるでしょう。
転職を成功させるためには、しっかりと情報収集して、自分の市場価値を把握し、なによりも諦めないことが重要です。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。