「今まで培ったスキルやキャリアを活かし、より条件のよい会社に転職してキャリアアップしたい」…そう考えている人に向いている転職手段が、ヘッドハンティングです。
本記事では、キャリアの専門家に取材をおこない、良い条件のヘッドハンティングをもらうコツをお聞きしました。
また、おすすめヘッドハンティング会社5選も紹介しますので、参考にしてください。
おすすめヘッドハンティング会社5選一覧
会社名 | 特徴 |
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本記事では、信頼性の高い情報をお届けするために、転職業界に詳しい専門家に直接オンライン取材を実施しました。
ヘッドハンティングの基礎知識
ヘッドハンティングによる転職の方法を知る前に、まずは「ヘッドハンティングとは何か」という基礎知識から学んでいきましょう。
ヘッドハンティングという言葉の意味や、転職エージェントとの違い、ヘッドハンターを利用するメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
ヘッドハンティングとは
ヘッドハンティングとは、求める人材を、専門の会社などに所属する「ヘッドハンター」が探し出し、直接採用を働きかけることを指します。
通常の求人とは違い、欲しい人材をピンポイントで選び出すプロセスを持つため、ヘッドハンターにとって人脈や評判は極めて重要です。
対象はエグゼクティブから優秀な中堅・若手まで
大企業役員の移籍の動きなどから、ヘッドハンティングというと、エグゼクティブ(上級管理職)人材が対象というイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、雇用の形態が変化した現代においては、専門性の高い技術職や中間管理職、将来有望な若手まで対象が拡大しています。
優秀な人はいつでもヘッドハンティングされる可能性が
ヘッドハンターが自身の観察眼で、クライアント企業のニーズに適するとみなした人材を発見したとき、その人材に採用の働きかけがおこなわれます。
優秀な人材であれば、ヘッドハンティングから声がかかる可能性は常に存在しています。
ヘッドハンターから声がかかる人は、すでに企業に勤めて優秀な成績を残している場合が多いため、必ずしも転職希望者とは限りません。
ヘッドハンティング会社の種類
ヘッドハンティングを専門とする会社(ヘッドハンティング会社)には、大きく分けて2つの種類があります。ひとつはサーチ型、もうひとつは登録型です。
ヘッドハンティングによる転職を希望する場合には、ひとまず登録型ヘッドハンティング会社を利用することが近道といえるでしょう。
サーチ型は自分からアプローチできない
サーチ型は、ヘッドハンターが独自に動き人材を探し出すシステムです。
ヘッドハンティングの対象者に対し、電話やメール、SNSを通じて接触をする仕組みで、基本的には自分からのアプローチをかけることは難しいといえます。
このため、求職者・転職希望者にとって能動的に利用できるサービスとはいえません。
登録型は自分からアプローチが可能
一方、登録型はサーチ型とは異なり、希望者のほうからアプローチ可能です。
ヘッドハンティングを希望する人の側からヘッドハンティング会社の会員となり、ヘッドハンターからのアプローチを受けるシステムとなっています。
ヘッドハンティングと転職エージェントの違い
転職エージェントも、登録型ヘッドハンティング会社と同じように、会員登録をして利用する転職サービスです。
しかし、サーチ型でも登録型でも、次の表のようにヘッドハンティングと転職エージェントの間には明確な違いがあります。
ヘッドハンティング | 転職エージェント | |
目的 | クライアント企業のニーズに応える | 転職希望者のニーズに応える |
被採用者の 立ち位置 |
ピンポイントで求められている人材 | 不特定多数の応募者のひとり |
被採用者側の 積極性 |
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積極的 |
サービス側の 積極性 |
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高い (転職希望者の側から動ける部分多数) |
転職者への 支援 |
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サポート自体は充実しているが、 |
案件/求人の件数 企業紹介の数 |
少ない | 多い |
不特定多数の求職者を対象とする転職エージェントと、特定の人材を狙うヘッドハンティングでは特徴が大きく異なりますが、どちらのサービスが優秀ということではありません。
次のように目的に応じて使い分けることが重要です。
- 転職エージェント:具体的な転職の希望が固まっている人
- ヘッドハンティング会社(登録型):今すぐ転職を考えているわけではないが、自分のキャリアを広げる可能性を持ちたい人
転職エージェントに関しては、こちらの記事もご覧ください。

ヘッドハンティングで転職するメリット・デメリット
特定の優秀な人材を狙うヘッドハンティングですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット | デメリット |
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ヘッドハンティングによって採用された人材は、採用企業側にとっては「ノドから手が出るほど欲しい」とまで思わせた貴重な人材です。給与や待遇などが厚遇されたり、自分の能力を発揮でき、正当に評価してくれる環境で働けることが期待できるでしょう。
ただし、そういった「貴重な人材」という点が、デメリットにもなり得ます。
雇う側にとってヘッドハンティングという手法は、金銭的・時間的なコストが高くなります。そのぶん採用する人材への期待が大きくなるため、雇われる側にとっても、大きなプレッシャーを感じながら仕事をしなければなりません。
優秀な人材として期待されている分、メリットとデメリットが表裏一体となっていることに注意しておきましょう。
ヘッドハンティングを受ける3つの方法
前項で解説したとおり、サーチ型のヘッドハンティング会社のハンターと自ら接触することは困難ですが、まったく可能性がないというわけではありません。ここでは、ヘッドハンティングを受ける方法について解説していきます。
知り合いにヘッドハンターを紹介してもらう
ヘッドハンターは、個人的な人脈を介してクライアントが求める人材を探します。
そのため、自身の人脈を通じてヘッドハンターとつながることができれば、ヘッドハンティングを受けられる可能性を高めることができます。
自身の友人・知人との会話のなかで、ヘッドハンターとの縁が見つけられるかもしれません。
SNSを活用して見つけてもらう
SNSを利用し、ヘッドハンターの目に止まりやすいような発信をすることも、ヘッドハンターとのつながりができるきっかけになります。
ヘッドハンターは人脈だけでなく、SNSや口コミなど、あらゆる手段を用いてクライアントの望む人材を探しています。
活用したいのがLinkedInやWantedlyのようなビジネスSNSツールです。ビジネスに特化にしたSNSであれば、よりヘッドハンターの注目を引きやすいでしょう。
ヘッドハンター型の転職サイトを利用する
転職サイトのサービス内容は、求人情報の検索・閲覧が主ですが、会員登録をすることにより、ヘッドハンティング会社や転職エージェントのようなサポートが受けられるサイトもあります。
そのような転職サイトは、次の3つのタイプに分けられます。
- エージェント型:キャリアコンサルタントから企業を紹介してもらう
- スカウト型:企業から直接スカウトを受ける
- ヘッドハンター型:登録しているヘッドハンターからスカウトされる
このうち、ヘッドハンター型の転職サイトに登録すると、そのサイトからヘッドハンティングが受けられる可能性が出てくるだけではなく、ヘッドハンター同士のつながりで、思ってもみなかったところから声がかかることもあるでしょう。
ヘッドハンター型の転職サイトはいくつかありますが、本記事でおすすめするのは、リクルートダイレクトスカウトやビズリーチです。
転職サイトについては、次の記事で詳しく紹介しています。

おすすめのヘッドハンティング会社5選
ここでは、おすすめのヘッドハンティング会社をピックアップし、それぞれの特徴を紹介していきます。今回紹介するヘッドハンティング会社は次の5社です。
【大手!ヘッドハンター型転職サイト】ビズリーチ
※画像引用元:ビズリーチ公式HP
ビズリーチは、幅広い職種、業種に対応した転職サイトです。
日本での登録型ヘッドハンティング会社の先駆けともいえる大手転職サービスで、その信頼性と実績から、数あるヘッドハンティング会社のなかでも有数の業種・業界の幅、案件数を誇っています。
優秀なヘッドハンターも多数在籍し、相性のよいヘッドハンターを検索する機能もサイトに備わっているため、キャリア相談などをおこないながら転職を進めていきたい人にもおすすめです。
ビズリーチはこんな人におすすめ!
- 幅広い業種・職種のヘッドハンティングを受けたい人
- 相性のよいヘッドハンターを探したい人
- 案件の多いヘッドハンティング会社を利用したい人
\興味を持った人はこちら/
ビズリーチ公式サイト
【ハイクラスを狙うならここ!】リクルートダイレクトスカウト
※画像引用元:リクルートダイレクトスカウト公式HP
リクルートダイレクトスカウトは、就職・転職業界の大手企業リクルートが運営している転職サービスです。
このサイトに登録した履歴書や経歴はヘッドハンターへ共有され、その情報をもとにスカウトの案件が届けられる仕組みとなっています。
大手企業が運営しているため、所属しているヘッドハンターの質が高いと評価されています。
ヘッドハンティングを希望する人は、ひとまずリクルートダイレクトスカウトに登録しておくことで、自分の動く時間を最小限に抑えて、転職活動を進めることができます。
リクルートダイレクトスカウトはこんな人におすすめ!
- 時間をかけずに転職活動をしたい人
- 信頼性の高いヘッドハンターを選びたい人
- コンサルタントとキャリア相談をしたい人
\興味を持った人はこちら/
リクルートダイレクトスカウト公式サイト
【年収800万円以上が80%以上】ランスタッド
※画像引用元:ランスタッド公式HP
ランスタッドは、オランダを発祥とするグローバルな展開をしている転職サービスです。
ランスタッドが経営するヘッドハンティングは外資系企業に強く、取り扱い案件のうち年収800万円以上のハイランク案件が80%以上と、高収入の転職に定評があります。
20代後半から30代にかけての若手のキャリアアップにも強く、これからハイランクのキャリアを築きたい、外資系企業で働きたいという人には特におすすめのサイトです。
ランスタッドはこんな人におすすめ!
- グローバル企業に転職したい人
- 高収入を実現したい人
- ハイランクのキャリアを築きたい若手の人
\興味を持った人はこちら/
ランスタッド公式サイト
【外資系に強い!】JACリクルートメント
※画像引用元:JACリクルートメント公式HP
JACリクルートメントは、外資系や金融系企業に強い転職サービスです。
矢継ぎ早に情報を送ってくる転職支援サービスが多い中、JACリクルートメントは転職者のペースに合わせてくれるため、スケジュール関連で煩わされずに済むのも大きなメリットです。
30代から40代のミドル層へのサポートも手厚く、更なるキャリアアップを目指したい人には特におすすめといえます。
JACリクルートメントはこんな人におすすめ!
- 外資や金融系へ転職したい人
- 自分のスケジュールに合った転職活動をしたい人
- ハイランクのキャリアを築きたいミドル層の人
\興味を持った人はこちら/
JACリクルートメント公式サイト
【業界トップクラスのヘッドハンティング会社】dodaエグゼクティブ
dodaエグゼクティブは、エグゼクティブ層向けの転職サービスです。
転職サイト・エージェントとしても知名度の高いdodaと同じく、運営母体のパーソルキャリアは人材関連事業の大手として知られるため、信頼性が高いサービスといえるでしょう。
希少性の高いハイクラス求人や、最高で年収2,000万円規模の求人もあり、更なるキャリアアップを狙う人に向いているサービスといえます。
また、面接など入社までのサポートも充実し、安心して転職プロセスを進められます。
dodaエグゼクティブはこんな人におすすめ!
- 人材大手の信頼性の高いヘッドハンターを利用したい人
- 希少性の高い求人を受けたい人
- 面接などのサポートを受けたい人
\興味を持った人はこちら/
dodaエグゼクティブ公式サイト
【専門家インタビュー】キャリアサポートのプロに聞いてみました!
本記事では、信頼性が高い情報をお届けするために、人材会社を2社設立し3,000人以上の転職者を支援してきた秋山さんに、オンラインインタビューをおこないました。
Q:良い条件のヘッドハンティングを受けるために、やるべきことは?

秋山さん
まず、どんなに優秀な人材でもヘッドハンターに見つけてもらわないと意味がないので、SNSなども活用し、自分の強みや実績をしっかり発信することが大切です。

SNS以外に、自分の強みを発信できるツールなどはありますか?

秋山さん
Q:ヘッドハンティングを受けたら、どうしたら良い?

秋山さん
ヘッドハンティングで、高年収・高ポジションの条件を提示されてもすぐに返事はせずに、まずは採用先の情報収集を徹底することが大切です。

企業の情報収集は、具体的にどのようにしたらいいでしょうか?

秋山さん
企業の公式サイトはもちろんですが、企業の口コミサイトを調べたり、上場している企業であればIRページを見れば業績動向まで把握できます。経営状況や将来性も踏まえてしっかり調べましょう。
ヘッドハンティングを受けるときの3つの注意点
突然ヘッドハンターから好待遇・好条件を提示されたとき、どのように対応したらよいのでしょうか。ここでは、ヘッドハンティングを受けるときの注意点を3つ紹介します。
信頼できるヘッドハンターか確認する
ヘッドハンターを名乗る人物から連絡が来たら、その人物が信頼できるヘッドハンターかどうかを確認することが重要です。
所属会社が厚生労働省の許認可を受けているかを確認し、不要な個人情報の聞き込みがないかにも注意しましょう。きちんとしたヘッドハンターであれば、自分の素性をひた隠しにすることはありません。
連絡してきた人物がヘッドハンターでない場合、詐欺の可能性があります。好待遇の案件を紹介するなどといい、高額な情報商材やセミナーの費用として金銭を支払わせようとするなどのケースが報告されています。
信頼できる人物と確認できるまでは、その人物に対して必要以上に自分や自社の情報を伝えたり、周囲の人に「ヘッドハンティングされた」などと決していわないように気をつけてください。
【偽者に注意】ヘッドハンティングした理由を確認する
ヘッドハンティングの理由についても詳しく確認しましょう。嫌がらせや自主退職への誘導、企業へダメージを与えるために攻撃をしかける可能性があるからです。
偽物のヘッドハンターが、自分を陥れることを目的にして動いてないかことを確認してから、具体的な交渉に臨みましょう。
具体的な転職条件を確認する
具体的な条件を確認してから、オファー企業との面談・面接に進んでよいかを判断しましょう。
ヘッドハンティングは、一般的な転職活動とは異なり、雇われる側が雇う側よりも強い立場になります。条件が自分の望むものと完全に合致した場合のみ話を受ける、という姿勢で臨んでも構いません。
確認すべき条件は、主に以下のようなものになります。
- 所属する部署
- 役職・地位
- 給与など報酬
- 雇用の形態
- 採用の目的・仕事の内容
- 勤務開始の日程
- 勤務先のエリア・住所 など
失敗しないヘッドハンティング会社の選び方
登録型のヘッドハンティング会社は、それぞれ得意とする業界・職種があります。会社選びを間違えると、希望通りの転職ができない可能性もあります。そこで最後に、登録型のヘッドハンティングサービスの選ぶときのポイントを3つ紹介します。
求人数の多さ
求人数が多ければ多いほど、業種や職種、待遇など選択の幅が広がるため、自分の希望に合った転職先を選べる可能性が高まるでしょう。
また、求人数の多さは、クライアント(求人)企業からの信頼の証拠でもあり、転職希望者にとっての安心にもつながります。
年齢や目的にあったヘッドハンティング会社を選ぶ
ヘッドハンティング会社は、年齢層や業種、待遇層(中間管理職層、エグゼクティブ層など)などにそれぞれ強みを持っています。「ITならIT業界に特化したサイト」のように、自分のキャリアに合った会社を選びましょう。
例えば、ミドル層向けのサイトに若手キャリアが登録してしまったというように、自分のキャリアと合っていない会社を選んでしまうと、若手向きの求人やヘッドハンターが少ないため、転職活動がうまくいかなくなってしまったり、登録や求人紹介を断られることもあります。
優秀なヘッドハンターが在籍している
質のよいヘッドハンターと出会えれば、自分にあった企業とも出会いやすくなります。
転職希望者にとっても求人企業にとっても、ヘッドハンターの質はとても重要です。双方のニーズを満たすことができる質の高いヘッドハンターが在籍しているかどうかが、ヘッドハンティング会社の質に直結します。
ヘッドハンターの質は、以下のような基準で測るとよいでしょう。
- 経歴の長さ
- 業界に関する知識の量
- 会社の悪い情報も伝えてくれるか
まとめ
ヘッドハンティング会社は、サーチ型と登録型の2つがあります。登録型は、転職希望者が自ら登録できる、転職者にとって能動的なサービスになっています。一方、サーチ型は、転職希望者が自ら登録することができませんが、SNSや知人の紹介などによりヘッドハンターとつながることが可能です。
ただし、いずれの場合でも求人企業からオファーがなければ、具体的な転職活動ができません。早く転職をしたい場合は転職サイトや転職エージェントなどを利用することをおすすめします。
ヘッドハンティングは、求人企業と転職希望者のニーズがマッチすれば、好待遇・高収入の環境で、自分の能力を最大限に発揮できる可能性が高まります。そのカギを握るのはヘッドハンティング会社と、そこに所属するヘッドハンターの質です。経験豊富で各企業と強いコネクションを持つ会社・ヘッドハンターとつながり、更なるキャリアアップを目指していきましょう。
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