生成AIが実用段階に入り、AIエージェントのビジネス活用に向けた取り組みも進むなかで、注目度が高まっているのがAI処理専用プロセッサー・NPU(Neural Processing Unit)を搭載したAI PCだ。マイクロソフトが提唱する「Copilot+ PC」は、40TOPS(毎秒40兆回の演算処理)を実現する高性能NPUを備えたWindows PCで、業務効率化をはじめ多種多様なビジネス効果を体感できる。本記事では、Copilot+ PCをリリースする日本HPと、ビジネスPCの調達・導入から運用保守まで一貫したライフサイクルマネジメント(LCM)サービスを提供するアルファテック・ソリューションズの担当者が、企業におけるAI導入の課題や、その解決に寄与するソリューションについて語り合った模様をお届けする。

企業のAI活用の現状と課題、そしてソリューション

──はじめに自己紹介をお願いします。

アルファテック・ソリューションズ 田島雄生氏:マーケティング部門に所属し、インフラを中心にクラウド、セキュリティ、そしてデータ活用・AIといった多様な分野でプロモーション施策を打ちながら、新規リードを獲得するミッションを担っています。

日本HP 勝見麻衣子氏:私は販売パートナー様のチャネルセールスの営業を手掛けており、HP製品を拡販する業務に携わっています。いまはとりわけAI PCのメリットを、販売パートナー様と力を合わせて訴求しているところです。

──まずは、AIの進化がビジネスに与える影響や、AI導入に際し企業が直面しやすい課題を教えてください。

田島氏:現段階では議事録やレポートの作成・要約など業務効率化、業務改善という点での活用は進み、生産性向上に一定の効果が出ていると思います。一方で自律型のAIエージェント(※)も話題になっていますが、こちらについては各企業での取り組みはまだそれほど進んでおらず、今後増えてくる状況だと考えています。AIエージェントが浸透すれば、業務の完全自動化やより深いデータ活用が可能になるのではないでしょうか。

※ユーザーに代わって目標達成のために最適な手段を、自律的に選択してタスクを遂行するAI技術

  • アルファテック・ソリューションズ 田島雄生氏

    アルファテック・ソリューションズ 田島雄生氏

勝見氏:当社でもいまは議事録や翻訳でAIを積極的に使っています。ただ、多くの社員はまだまだAIに慣れていこうという段階で、使える人とそうでない人の格差が生まれているのは課題ですね。

田島氏:たしかに。ユーザーのスキルやノウハウがバラバラで、適切なプロンプトを入力できないという声もよく聞きます。当社も、AIチャットボットを作った当初は興味を持って利用する社員が多かったのですが、やがて使う人と使わない人が明確に分かれるという状況に陥っています。顧客企業に向けても、教育・研修の支援にはより一層力を入れる必要があると考えています。

勝見氏:そうですね。実際に導入しようとすると、やはり従業員のAIトレーニングに多くの時間とコストがかかるため、投資に二の足を踏むケースも多いように見受けられます。大多数の経営者はAIが必要と考えているにもかかわらず、メリットを十分に実感できないことから本格的な投資判断に至らないと感じています。そのほか、やはりAIでは重要なデータがどう扱われるかなどセキュリティの部分に懸念を感じるという声も聞きます。クラウドのAIですとデータが社外に出ていくので、そこはどうしても不安になるのだと思います。

田島氏:その点、AI PCならデータを外部に送信せずローカルで処理できるので、セキュリティ性も高まりますね。

勝見氏:はい。加えて、AI PCはNPUによってAI処理をPC内部で完結でき、高速・快適に活用できるほか、AI処理をNPUに任せられるのでバッテリーの持ちが本当に良くなると実感しています。

田島氏:今後のAIビジネス活用を視野に入れると、そうした点は大きな強みになるのではないでしょうか。

AIに最適化された高性能PC環境がもたらすメリット

──そのAI PC、とりわけ高速NPUを搭載するCopilot+ PCの導入により、業務にはどういった変化や効果が期待できますか。

勝見氏:企業ではWeb会議を行う場面が増えています。Web会議はバッテリーを激しく消耗するため、社内の会議でもACアダプターを持ち歩かなければならないというケースをよく聞きますが、Copilot+ PCはバッテリー効率が高く、バッテリーの持ちの良さを目に見えて体感できます。私は営業で社外に出ることも多いですが、外出時にACアダプターを携行しなくても不安を感じないで済むのは大きいですね。

田島氏:高性能NPUがあることで、TeamsやExcelを使いながらのWeb会議でも動作が重たくならず、快適に操作できるのは大きなメリットと感じます。

勝見氏:Copilot+ PCには、過去にPCで行った操作を記録し、閲覧したことのあるドキュメントやWebサイトを手軽に検索できる「リコール」機能が備えられています。営業の仕事では資料を探すことが多いのですが、リコール機能を使えば見たい資料を自然言語の会話で簡単に探せるので、効率が大きくアップします。これはマーケティングの立場でも同じですよね。

  • 日本HP 勝見麻衣子氏

    日本HP 勝見麻衣子氏

田島氏:そうですね。私もやはり資料を探したり、資料を使って比較をしたり、レポートや報告書を作成する際にアドバイスを聞いたりなど業務でAIを使う場面が増えています。そうしたとき、PCに負荷をかけることなく快適に扱えるCopilot+ PCは本当に便利だなと思います。

勝見氏:実際にいろいろ使ってみると、あ、こういったシーンでも使える! と気づいたりしますよね。

田島氏:まさしく。それに、NPUによる内部処理でセキュリティの不安も大きく減りました。ビジネスでのAI活用は今後間違いなく増えていきますし、逆にAIを活用しないと取り残される危険性もあるので、AI PC、Copilot+ PCは着実に浸透していくでしょう。

──「HP EliteBook X G1a 14 AI PC」「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」は、まさに次世代AI PCの名にふさわしい最新Copilot+ PCです。その特徴を教えてください。

勝見氏:CPUにインテル Core Ultra シリーズ2を採用したHP EliteBook X G1i 14 AI PC は、AIの頭脳として最大47TOPS、AMDの「Ryzen AI PRO 300」シリーズを採用したHP EliteBook X G1a 14 AI PCは最大55TOPSのハイパフォーマンスNPUが加わりました。これにより、とにかくPC自体を効率よく使える点が最大のメリットです。バッテリーの点では、体感としてほぼ丸1日充電なしで利用できるので、長時間外出や日帰り出張でも荷物になるACアダプターを減らせるのはうれしいところ。そしてセキュリティについては、NPU搭載に加えてHP独自のセキュリティ機能も数多く用意しており、安心して使っていただけます。 もう1点、「HP AI Companion」というAIアシスタント機能もポイントです。これは質問への回答を返したり、自分の分身のように過去のファイルを探したり、さらには分析や比較、要約、レポート作成までしてくれる機能です。デバイス上とクラウドの双方でAIを使えるので柔軟性の高い回答を得られますし、PCパフォーマンスを最適化することで業務効率や生産性をより高められます。機能自体の拡充が頻繁に行われており、今後にも期待していただければと思います。

PCライフサイクル管理のアウトソーシングで安心かつ効率的な運用を実現

──「HP EliteBook X G1a 14 AI PC」「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」のような高性能PCを導入するにあたっては、調達や管理運用も課題になってきます。アルファテック・ソリューションズではそうした課題を解決する「ピタッとキャパシティ for PC」を提供していますね。

田島氏:企業が利用するPCのライフサイクル全般をサポートするアウトソーシングサービスのようなLCMソリューションです。PCを選定・調達する際の支援、導入時のキッティングや各種設定とPC利用者への展開、運用保守、日頃の利用に伴うトラブルや困りごと解決のサポート、最後はリユースまで包括的にサポートします。 特徴は大きく4つあります。1つ目は、ライフサイクルの各ポイントで必要な要素をメニュー化し、企業規模・業種を問わずニーズに合わせて柔軟に選べること。2つ目が、親会社であるダイワボウ情報システムの物流機能を活かし、トラブル発生の際は全国どこでも代替機を最短2営業日で配送できること。3つ目は、専用ポータルからPC情報やこれまでのQ&A情報をチェックできること。そして4つ目が、24時間・365日のサポート体制を用意し、PC利用者からも直接質問できるため、情報システム部門の負荷を大幅に削減できることです。 当社は4万台を超えるPCのLCMを15年にわたって経験しており、そこで得られたスキルやガバナンスのノウハウを本サービスに惜しまず投入しているので、安心感・信頼感とともにご提供できると自負しています。

──導入事例や利用中の企業からの声を紹介してください。

田島氏:例えばモスフードサービスには全国約300店舗で利用いただいています。トラブルがあったときなど店舗ごとに時間を気にせず問い合わせできる点、ITに詳しくない担当者でも開梱後すぐ利用できる点などを高く評価いただいています。そのほか、PCの状況をポータルサイトで一覧表示できることで管理しやすいことを喜んでくださった企業もあります。

AI PCが主流になる近未来を先取りしてアドバンテージを得る

──Copilot+ PCとLCMサービスの組み合わせは、どういった価値を生み出していくのでしょうか。

勝見氏:とにかく、安全・安心を担保しながら業務効率が飛躍的に上がることを期待できると考えます。AI PC自体はまだ草創期ですが、その比率は今後確実に高まっていくでしょう。そこに向けて早い時期からLCMとCopilot+ PCをセットで提案することで、ユーザー企業にも先取りの強みを実感していただけるのではないでしょうか。

田島氏:両社ソリューションの相乗効果をより高めるサービスをぜひ開発していきたいですね。併せてマイクロソフトとの協力も深め、日本HP、そして当社の3社協業により、お客様のより高度なビジネス価値創造につながるソリューションに成長させたいと願っています。

──最後に、AI活用、Copilot+ PC導入を検討している企業に向けてメッセージをお願いします。

田島氏:まずはとにかくCopilot+ PCにぜひ一度触れ、その魅力を体感してほしいと思います。

勝見氏:Copilot+ PCはこれからのビジネスシーンで確実にその価値を実感いただけるものです。PCのライフサイクルを見据え、未来につながるPCとして導入を検討いただければ幸いです。貸出機やショールームの準備も整えているので、気軽にお声がけください。

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