株式会社フルノシステムズが提供する無線LAN関連製品は、企画・構築・販売を担うパートナー企業の手によって日本全国の自治体や教育機関、企業へと展開されています。そのなかで仙台市に拠点を置く株式会社リンクスは、創業以来10年にわたり無線LANの総合コンサルティングとして、フルノシステムズと強固な連携体制を築いています。主に東北エリアの自治体や教育機関、企業に向け、無線LANソリューションを提供している同社 代表取締役の丹野 善樹 氏に、フルノシステムズとの関わりや製品ついてお聞きしました。
ネットワークアセスメントに注力し、事業領域を拡大中
――はじめに、リンクスについて教えてください。
丹野 善樹 氏(以下、丹野):当社は、無線LANの最適化を実現する無線LAN総合コンサルティング会社として2015年に創業し、ネットワークの企画・設計・構築を事業の主軸にしています。主に東北エリアの学校関係の仕事を中心に、自治体や教育委員会、民間企業の仕事も請け負っており、地域のネットワークインテグレーターをはじめとする事業者の方々と連携を取りながら事業を展開しています。
一方、無線LANに関する知見を活かし、ネットワークの可視化・評価をして改善点を見つけるネットワークアセスメントソリューション「アセスノート」を2023年にリリースしました。現在では、学校関係のお客様からの依頼が多く、事業のもう一つの柱となりつつあります。
――学校現場では現状のネットワークに課題が多いということでしょうか?
丹野:文部科学省のGIGAスクール構想に基づき2020年度に全国の学校でWi-Fi®が一斉整備されましたが、コロナ禍等の影響もあり急造された環境も多く、ネットワーク遅延などの問題が全国的に発生しています。そこで文部科学省は現行ネットワークの課題と改善点を見つけて、次期ネットワーク更改に活かすよう通達を出しています。こうした背景もあり、当社のアセスノートへの引き合いが増えているのだと思います。最近では東北エリアだけではなく、関東や近畿、九州のお客様からお声がけいただくこともあります。
――フルノシステムズの製品を取り扱うようになった経緯はどのようなものだったのでしょうか?
丹野:創業した年に営業担当の方とお会いしたのがきっかけです。フルノシステムズは当時から文教系で高く評価されているメーカーでしたが、東北地方にもシェアを拡げていきたいと伺い、東北を地盤とする当社とお互いの強みを活かせるということで協業関係がスタートしました。
“快適無線”を実感した学校での取り組み
――フルノシステムズとの取り組みで印象に残っているものを教えてください。
丹野:まずは学校法人 仙台育英学園様(仙台市宮城野区)での取り組みです。仙台育英学園様は以前から先進的なICT授業に注力されている中高一貫校で、2018年度からはクラス全員がそれぞれのノートPCを通じて海外の講師とネットワークでつなぎ、マンツーマンで英会話を学ぶ「オンラインスピーキングトレーニング」を実施しています。このトレーニングは1対1で映像・音声のリアルタイム通信を行うため、通信負荷がとても高くなり、遅延が起きるとコマ落ちや音声が途切れて授業に支障をきたします。そこで仙台育英学園様、ネットワーク事業者様とともに、フルノシステムズの無線LANアクセスポイント(以下、AP)「ACERA(アセラ)」を利用した実地検証を重ね、最適なWi-Fi環境を構築していきました。これまでに約300台のAPが配備されていますが、最終的に生徒たちはスムーズな映像と音声でトレーニングを受けられるようになり、私としても大きな達成感が得られたことをよく覚えています。ACERAの特長でもある、多台数同時接続時の安定性が発揮された結果を得られたことも深く印象に残りました。
――まさに“快適無線”が実証された事例ですね。ほかにも印象的なお取り組みはありますか?
丹野:GIGAスクール構想が打ち出された2020年ごろ、他社製APでネットワークを構築していた学校から、「遅延などの問題が出てきた」と相談を受けました。構築当初は問題がなかったものの、最近になり不具合が多発しており、授業に支障が出ている状況とのことで、試験的にACERAで実地検証をすることになったのです。
検証は1クラス40人の生徒に協力してもらい、まずは従来の他社製品、次にフルノシステムズ製品のWi-Fiといった順番で、それぞれに手元の端末(PC / タブレット)から接続し、負荷の重い動画サイトを閲覧してもらうかたちで実施しました。すると、他社製品では半分の生徒がつながらなかったり、コマ落ちしたりしたところ、フルノシステムズ製品では40人全員が「つながりました!」と手をあげ、さらに「すごく速いです」などと口々に声を上げたのです。私も正直そこまで改善するとは思っておらず、とても驚きました。先生方や教育委員会の方もみな一様に驚いていましたね。
自信を持って提案できる!通信品質とサポート力
――フルノシステムズの製品が持つ強みはどういう点にあると思いますか?
丹野:紹介した2つの事例にも顕著に表れていますが、なんといっても多台数同時接続時の通信品質の高さと安定性です。その当時、APはカタログで見るとどれも似たスペックが記載されていたので、カタログだけでは品質を判断するのは難しい状況でした。私自身、製品を実際に扱ってみないことには本当の品質を計りかねていたのは事実です。対して、フルノシステムズ製品は、カタログに記載されている通信品質を本当に出してくれるため、結果として私が想像していた以上の品質を実感することができました。
――実感を持って提案できるということは、お客様の安心にもつながりますよね。
丹野:カタログ上の数値が同じだとどうしても価格が安い“だけ”で選ばれがちです。実際にそうしたケースも多かったのですが、いまではスペックが同じでもフルノシステムズ製品は性能が明確に違うことをお客様に自信を持って言えるようになりました。ときには説明しただけではご納得いただけないお客様もいらっしゃいますが、そうした場合は検証機を使った可視化を行い、実際に通信品質を体感していただくことで、ご理解、ご納得をいただいています。
とくに、多台数同時接続が頻発する学校現場では、ネットワークが滞ると授業が思うように進まず、学期内のカリキュラムを終えられないといったことにもなりかねません。私自身4人の子をもつ親なので、子どもの教育に支障が出るとしたらやはり気になります。フルノシステムズ製品を導入することでネットワークが快適になり、授業が予定通り円滑に進むことを親としても願っています。フルノシステムズの製品は、現場の先生や教育委員会の方々にとっても安心して導入できる製品だと思っています。
それに加えて、とにかく故障率が低い。ACERAは一部部材にアルミダイキャストを採用しているため、堅牢性が高く、APはほぼ壊れたことがないです。ここ10年でわずか数台ですから。スイッチに至っては記憶している限り、一度も壊れたことがありません。
――では、フルノシステムズという会社について評価されていることがあれば教えてください。
丹野:まずはサポートが手厚いことです。仮に何か問題が起こっても、レスポンスが迅速で、とにかく親身になって解決までしっかりサポートしてくれます。販売店としてはそれが安心感・信頼感につながっていますし、お客様にも自信を持って提案しています。
また、先ほど製品の話をしましたが、APやスイッチといったハードウェアを含めて無線ネットワークをクラウド上で集中管理できる「UNIFASクラウド」というシステムも秀逸です。私たちの立場からすると、Wi-Fiに何かトラブルがあると聞いたとき、現地を訪れることなくUNIFAS上から遠隔で状態を確認し、問題点を発見したり、簡単な障害であればリモートで解決したりできるので、とてもありがたいサービスです。
学校課題と地域課題の双方に手を携え貢献していきたい
――今後フルノシステムズに期待していること、「こんなことができるのでは?」と思うことがあれば教えてください。
丹野:毎年夏の暑さが問題となっていますが、たとえば校内に温度センサーを設置して、その情報を収集し、一定温度になったらアラートを出すようにするなど、学校においてフルノシステムズとの協業で実現できることはまだいろいろあると思っています。また、近年クマの被害が各地で話題となっていますが、とくにここ東北では被害をよく耳にします。フルノシステムズでは、長距離通信が可能な920MHz帯を利用する新たなIoT規格Wi-Fi HaLow™に対応したAP「ACERA 331」を提供しており、この製品とカメラを組み合わせ、クマの出没などを検知して、一元管理するといった取り組みも考えられるでしょう。地域貢献という観点からも、フルノシステムズへは大きな期待を寄せています。学校はもちろん地域のお困りごとも含め、フルノシステムズにはその無線インフラを課題解決へとつなぐ“無線のプロフェッショナル”として、今後も取り組みが広がっていくことを願っています。
――最後に、フルノシステムズとの協業をふまえ、いまリンクスが目指していることを教えてください。
丹野:現在、残念ながらほとんどの学校でWi-Fiの改善点が見つかる状況です。当社としてはアセスノートにさらに注力し、学校ネットワークの最適化をお手伝いし、その先にある教育品質の高度化や先生の校務負担軽減といった日本の教育における課題解決に寄与していきたいと考えています。もちろん、これにはフルノシステムズの存在は不可欠となりますので、これからも手を携えて、ともに社会課題の解決に貢献していきたいです。
――貴重なお話ありがとうございました。
Wi-Fi®はWi-Fi Alliance の登録商標です。
Wi-Fi HaLow™はWi-Fi Allianceの商標です。
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