1997年から約30年にわたり、エンジニアリングサービスを中心に事業を展開してきたアウトソーシンググループ。同グループは2025年7月 、新ブランド「BREXA(ブレクサ)」として新たなスタートをきったばかりだ。旧グループにおけるアウトソーシングテクノロジー社にて、IT、機電(機械・電子・電気)、ソフトウェア分野を管轄し、現在はBREXA Technologyの執行役員を務める松本 信一 氏に、BREXA、ならびにBREXA Technologyへのリブランディングの背景や、現在行っている取り組みを踏まえ、今後に向けた展望をお話いただいた。

  • 株式会社BREXA Technology 執行役員(機電事業本部・フリーランスサービス部管掌)兼 ITエンジニアリング事業本部 本部長<br>松本 信一 氏

    株式会社BREXA Technology 執行役員(機電事業本部・フリーランスサービス部管掌)兼 ITエンジニアリング事業本部 本部長
    松本 信一 氏

より多くの人に挑戦の門戸を開く

松本氏は、今回の社名変更をともなうリブランディングの目的を、顧客を大切にしつつ、日本の技術革新を下支えできる企業になるためだと語った。BREXA Technology にとって顧客とは、いわゆるクライアント企業だけでなく、それら企業の仕事を請け負う社員全員のことでもある。目的実現のために設定されたパーパス、バリューは、アウトソーシング社時代の良さはそのままに、なおかつ足りなかった要素を盛り込んだものになっているという。

5つのバリューのうち、旧来の文化を引き継いだものとしては、常に顧客に立場に立って考える「常時、自分ゴト。」、チャレンジを促進する「全挑戦、賞賛。」、スピード感をシェア獲得に結び付ける「最速で、やり抜こう。」があげられ、今後の方向性に関わるものとして「境界なき、連携。」「誇れる、振る舞い。」が盛り込まれた。

「境界なき、連携。」は国境や文化、スキルの差を超えた連携を意味する。グループパーパスはこの部分をさらに強調し、「すべての『はたらく』に境界をなくし、より多くの人に、より多くの可能性を」と定められた。社名自体もBreak(壊す)、Ability(能力)、Expand(無限に広げる)という言葉による造語で、新体制がいかに従来の壁を壊し、生まれ変わろうとしているかがうかがえる。

「国内外、より多くの人に挑戦の門戸を開き、活躍の場を提供していきたいと考えています。また、日本では労働力人口が減少するなか、産業を守っていくためには外国籍の方々の力が不可欠です。そのためにも国籍に関係なく、働くうえでのあらゆる境界を払しょくしていく必要があるのです」(松本氏)

すべての境界をなくすために、教育を重視

国籍やスキルの境界をなくすために、同社では社員の教育に力を入れようとしている。具体的には「BREXAアカデミー」と名付けた教育制度を設け、目的に応じた約500のコースを揃えていく予定だという 。

「外国籍の社員の受け入れ先としては、自動車業界が最もポピュラーですが、これは自動車業界自体が積極的に外国籍を受け入れてきた背景があるからです。一方、日本の半導体やIT業界は自動車業界と比べると、受入れハードルが高いように感じます。理由は日本語が堪能でなければ働きにくい環境があるからです。そこで各業界への就業を目指す外国籍の社員を対象に、日本語を学べるコースを用意しています 」(松本氏)

BREXAアカデミーには、IT・機電業界向けの未経験者コース も用意されている。未経験者の中には開発職を目指す人も多いが、一定の研修を経て、最初の派遣業務として割り振られるのは、セキュリティ監視のような開発とは遠い仕事であることも少なくない。しばらくは「自分は未経験だから」とその仕事に就いて働いていても、やがて自身のキャリア・成長に限界を感じて離職してしまう人も出てきてしまうのが実情だ。

「このようなキャリアの壁を壊すために、Be Pro研修というコースを考えています。これは未経験者に当社の社員として1~2年、仕事をしてもらった後、改めて開発職につながるような研修を受けてもらうというものです」(松本氏)

研修中は派遣の仕事から離れ、給与を得ながら学ぶことができる。コースはWebアプリ、組込、業務システム(モダン/レガシー)、データ基盤(オンプレミス/クラウド)、セキュリティ、AIが用意され、それぞれ要件定義/基本設計、詳細設計、開発、テストの4レベルが設けられている。

「未経験者でもエンジニアとして長期的なキャリアを描けるスキームを構築し、10年間は在籍したいと思える会社を目指しています。グループ内には製造系、建設系、医薬系などの仕事もありますから、業界を渡り歩きながらキャリアを築いていくこともできます、またスキーム構築にあわせて、人事考課制度の刷新を来年から行っていく予定です」(松本氏)

社員の業務不満を解消し、長く働き続けてもらう

「当社からの退職理由で一番多いのは業務への不満、次が給与への不満です。アカデミーのような制度を通した研修で本人の能力を解放し、引き受けられる 案件の幅を拡げてあげれば、本来やりたかった業務につける可能性も高まりますし、徐々にではあっても上流工程の仕事ができるようになるでしょう。その結果、受注単価が上がり、給与も上がる…このサイクルをつくるのが重要だと考えています」(松本氏)

同社はキャリア形成、業務への不満緩和のため、配属先のシフトを活性化している。本人の希望にもよるが、様々な職場でキャリアを積みたいという要望に応える制度だ。派遣先企業内での異動もあれば、派遣先そのものが変わるケースもある。異動について松本氏は「お客様への配慮が大前提」としたうえで、受け入れ先とも十分に話し合った上で行われる。

シフト活性化の一環として、機電部門では「エンジニアポスティング」という制度が導入されている。これは優良案件、例えば開発設計の上流工程案件、給与が高い案件、大企業のような就業環境の良い案件などを10本程度公開し、社員が自由に応募できる制度だ。本人のスキルが条件に合えばポストした案件に加わることができる。

「年に100人くらいはこの制度で異動しています。つまりこの制度がなければ、年に100人が離職していたかもしれないわけです。当社としては離職率を抑えられ、社員にとってはチャレンジする機会が得られる。会社にとっても社員にとってもいい施策だと思っています。現在は機電部門のみでの制度ですが、いずれはIT部門にも展開していくことを考えています」(松本氏)

その他、社員の満足度を高める施策として、全国約60名のキャリアアドバイザー が社員をフォローする体制も整えている。社員はキャリアに関する相談ができるだけでなく、派遣先のハラスメントや職場環境などについての悩みがあれば、キャリアアドバイザーが相手企業と話し合って解決に導いてくれる。さらに福利厚生として各営業拠点が半期に1度開催するイベント(バーベキューや洋上パーティ ーなど)も好評で、家族連れで参加する社員も多いという。

  • 立川支店のエンジニアや営業社員などを対象としたBBQ交流会

    立川支店のエンジニアや営業社員などを対象としたBBQ交流会

フリーランス向けのサービスを強化し、選択肢の幅を広げる

2025年4月からはフリーランス向けのエージェントサービスもスタートさせた。「すべての『はたらく』に境界をなくし、より多くの人に、より多くの可能性を」のパーパスにも沿ったサービスだ。

「IT領域ではフリーランスになりたいというエンジニアが多くいますが、営業が苦手な人も多い。そういう人に様々な案件を提供して、いろいろな経験をしてもらう、それが我々の大事な役割だと思っています。未経験の方には、まず当社 の社員として経験を積むことを提案します。その後、フリーランスとして活躍できるようになったら、我々がエージェントとして仕事を提供する、さらに40~50代になって家庭もできて安定を求めたくなったら、また正社員として戻ってきてくれてもいい。正社員とフリーランスを行ったり来たりできる環境をつくっていきたいと思っています」(松本氏)

ITフリーランスサービスをメインとしているが、機電分野でもエンジニアのフリーランス転向が増えており、同社は国内52拠点のネットワークを利用しながら、幅広い技術領域でエージェントサービスの提供に力を注いでいる。

「フリーランスの方々に、リモートワークで地方企業のエンジニア需要に応えてもらうことも既に始めています。全国に開発人員、開発能力を届けられれば、企業のお客様にも、また意欲的に働きたいというフリーランスの方々にも満足していただけます」(松本氏)

エンベストというフリーランスサービス開始から3ヶ月ほど経過したが、本サービスへの登録者数は約1,500人を超え、順調に増加している。また、他社データベースに登録しているフリーランスの方々にも当社の案件が紹介できるよう、複数企業とアライアンスを締結し、事業の拡大を行っており、現在抱えるフリーランサーは約10,000人 になる。この数字に関して松本氏は「シェア拡大期」にあるとし、さらなる増員を目指している。

フリーランスに提供する案件は、これまでに関係を築いてきた取引先をはじめ、グループ全体で付き合いのある約5,000社から、新規営業なしに獲得している。中には世界有数の大手メーカーも含まれており、松本氏は「他のエージェント企業では扱っていないような優良案件を提供できる」ことを強調する。

最後に松本氏から、エンジニア、またこれからエンジニアを目指そうという方々に向け、メッセージをいただいた。

「我々は日本がもっと世界に羽ばたけるよう、全力で技術力の下支えをしたいと考えています。そのためにはエンジニアの力が不可欠です。経験者の方々には、豊富な案件を提供できること、また全国に営業所があり、Uターン転職やフリーランス転向、給与アップなど様々なメリットを提供できるので、ぜひ当社の門を叩いてみてください。また未経験者の方々には、研修や制度を通じて、あなたの夢をかなえるために全面的にバックアップしますので、ぜひ身体一つで、安心して門を叩いていただければと思っています」(松本氏)

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[PR]提供:BREXA Technology