この調査は、米国、英国、フランス、日本など10カ国において、年間売上高が1億米ドルを超える企業に所属する1,200人のビジネスリーダーを対象に実施されたものだ。比較対象として10種類以上の異なるCDPを導入している企業と、CDPを導入していない企業の両方を含めている。
レポートの主なテーマは「リアルタイムデータ」「データプライバシー」「顧客体験(CX)」の3点となるが、CDPの導入による大きな成果が報告される一方で、課題も浮かび上がってきた。
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顧客データの未来:AI、CDP、リアルタイムデータ
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まずリアルタイムデータについては、AI導入の加速により、正確かつ即時利用可能なデータへの需要が増している中、CDPでのAI活用は多くの企業で整備と運用が遅れていることが判明した。調査対象企業の88%がその重要性を認識している一方で、活用基盤が整っている企業は限られていたという。
データプライバシーへの対応についても、CDP未導入の企業は新たな規制への準備不足を自覚しており、信頼低下のリスクを懸念している。AIのブラックボックス化に対する不透明性に対しては、説明責任やコンプライアンス対応においてより細かな整備が必要といえる。
CX分野では、リアルタイムのパーソナライゼーションが標準化する中、データサイロや統合の課題が障害となっている。CXへの満足度は、CDP未導入企業で72%、導入企業で91%に上った。
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本レポートではこうした課題に対し、CDPの導入が有効であることを示している。CDP導入によって92%の企業がビジネス目標を達成し、45%が6カ月以内、88%が18カ月以内にROIを改善したという。また、CDPの導入歴が長いほどAI活用やプライバシー対応にも優れていたとのことだ。
このような結果から、本レポートではリアルタイムデータ管理体制の強化、CDPとAIの統合による予測分析の高度化、プライバシー管理の一元化を提言している。CDPはデータサイロの解消、CXの強化、コスト削減にも貢献し、変化に対応する企業に不可欠な基盤であることが理解できるだろう。ほかにもCDPの選定基準など、興味深いトピックを多角的に掲載しているので、ぜひとも参考にしてほしい。
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