生成AI "Gemini"を使ったチャットボットのAPI開発から"Looker"による社内サービスの分析まで、Google Cloudを使ったシステム開発力を発揮し続けるアイレット。同社の開発環境とは一体どのようなものなのか? 多種多様なプロジェクトを手掛ける同社のエンジニア6名を直撃した。
今回お話しを伺ったエンジニアの皆さん
山田 顕人さん |
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大嶌 健介さん |
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田村 直樹さん |
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小林 千紘さん |
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並木 美菜さん |
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牧田 剣吾さん |
それぞれの学びにつながったGoogle Cloudのプロジェクト
──これまで携わってきたプロジェクトについて教えてください。
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牧田さん:日本テレビ様(※)の社内で活用する生成AIチャットボットのAPI開発を担当しました。ITヘルプデスクや翻訳・要約、マニュアル検索などに活用いただいています。 |
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山田さん:Google CloudのBIツール"Looker"をアイレット社内に導入し、自社サービスの応対品質を分析・改善するための環境を整備しました。 |
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田村さん:私はMIRARTHホールディングス株式会社様(※)のナレッジ蓄積を目的としたハンズオン提供を担当し、Google Cloudの仕組みを理解してもらうための講師を務めました。基礎から専門的な知識までを座学とハンズオンで学ぶ、全7回のレクチャーを実施しました。 |
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牧田さん:チャットボット開発では、"Vertex AI"というAI を活用したアプリケーション開発が可能な機械学習プラットフォームを使用しています。生成AIモデルの開発エコシステムが用意されているため非常に便利なのですが、リリースして間もないサービスだったため、実用に耐えうるのか、入念に検証しながら進めていきました。 |
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山田さん:社内サービスなので「できるかぎり運用しない」ことをポイントにしました。やりたいことは分析であるため、バックエンドのインフラまで面倒見るのは大変です。今回はBIツールをLookerに置き換えたことによって、バックエンドのインフラをすべてGoogle Cloudに任せることができました。 |
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田村さん:最初にお客様より「ベンダーコントロールをきちんとしたい。自社にナレッジを蓄積してPoCを実施したい」というご要望をいただいたため、要望に沿う内容にカスタマイズをしてオーダーメイドのレクチャーを実施しました。 |
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牧田さん:私の開発キャリアはGoogle Cloudから始まったのですが、しばらく触れない期間もあり、最新情報のキャッチアップが必要でした。例えば"Google Kubernetes Engine (GKE)"というコンテナ運用サービスがあるのですが、管理面だけでもこの3年でかなり進化していて、さまざまな変化に対してまずは自分自身をアップデートする必要がありました。API開発に生成AIを活用することは前例のないチャレンジであり、キックオフ段階でも開発の仕様が固まりきっていませんでした。それでも事前の検証、調査、準備を徹底することで、スケジュール通り完遂でき、大きな成果を上げることができました。 |
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山田さん:サービスの理解と概要説明については、私も学び直す必要がありました。Lookerを社内に浸透させるには、自分が「教える側」に回らないといけません。アイレットには覚えたことやトライしたことをブログとして書く文化があるので、ブログを書くことを通して自分の理解も深まりましたし、わかりやすく伝える練習もできました。 今ではLookerによって専門部署に依頼しなくとも、社内サービスの改善を担当するチーム(改善チーム)自らが分析できるようになりつつあります。スピード感も増し、改善チームにとっては改善を行う視点がより広がったと思います。 |
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田村さん:レクチャーのたびにアンケートを実施してフィードバックをいただくようにしましたが、最初は「用語が専門的すぎる」というご指摘が多く……。サービスの本質をまず自分が理解し、それをかみ砕いて伝える事に注力しました。フィードバックを次のレクチャーに活かす改善サイクルを回していったことで、最終的にご満足いただける内容になったと思います。 |
最新技術を使いこなすための社内制度とは
──皆さんの試行錯誤の様子が伝わりました。では、エンジニアの観点からGoogle Cloudの魅力はなんだと思いますか?
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並木さん:Google Cloud内で各ツールが連携しやすいところや、Pythonの応用が効きやすいところだと思います。最近では生成AIの"Gemini"がお気に入りで、自分の悩んでいるところを解決するコードを生成してくれると感心します。開発者として「いつも一緒にいてくれるパートナー」だと思っています。 |
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小林さん:個人的にいちばん感じるのは、エンジニアのやりたいことだけをやらせてくれる「優しさ」です。小規模開発であっても大規模開発であっても、Google Cloudにはそれぞれに応じたサービスが多数あり、リリースまで一貫して面倒を見てくれます。たとえPoCで小さく始めたプロジェクトでも、大規模にすることまでサポートしてくれるので助かっています。 |
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並木さん:アイレットはGoogleのパートナーですので、公式のトレーニングプラットフォーム"Google Cloud Skills Boost for Partners"に参加できたり、最新機能をいち早く扱えるといったメリットがあります。Google渋谷オフィスを訪問できたのもモチベーションに繋がりましたね。 |
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小林さん:Googleの担当者様にアイレット専用の情報サイトを用意していただいたり、月1回の技術定例会動画も共有されます。Google Cloud認定資格の受験料は会社が全額補助してくれますし、合格すれば毎月「資格保有報奨金(※)」が支給されるのも魅力的です。 |
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並木さん:こうした環境もあって、勉強熱心な社員が多いです。私も朝の通勤電車の中で学習用の動画を観ながら勉強しています。裁量労働制でリモートワークも可能なので、自分に合った勉強時間を確保しやすいです。 |
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小林さん:勉強会の開催も、例えば「女子エンジニアの技術共有会をやりたいんです!」と忘年会でポロッと言ったら、人事の方が開催方法から告知まで親身にサポートしてくれました。1000人以上の社員がいますが、毎月何かしらの勉強会がエンジニア主体で行われています。 |
エンジニアの「好き」を発揮できる環境
──そもそも皆さん、なぜアイレットに入社されたのでしょう。
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大嶌さん:私はアイレットには2019年に入社しましたが、それまで大手SIのグループ会社でコールセンター関連のシステム開発に長く携わっていました。その時の後輩が先にアイレットに入社しており、いろいろな話を聞く機会がありました。魅力を感じたのは「風通しの良さ」と「チャレンジ精神」ですね。 |
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山田さん:私は通信キャリアの子会社でITスペシャリストを7年ほど経験した後、2022年にアプリケーションエンジニアとしてアイレットに入社しました。パートナー企業に所属していないと認定が受けられない称号や表彰があるため 「パートナー企業としての舞台が用意されている」という点が入社の決め手でした。実際に2023年の"Google Cloud Partner Tech Blog Challenge 2023"でCloud AI/ML部門を受賞できたのですが、こうしたスポットライトが当たるのは、パートナー企業に所属していればこそだと思います。 |
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大嶌さん:モチベーションの高さですね。みんな技術が好きで、その「好き」を存分に発揮できる風土があると思います。 |
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山田さん:稟議にしてもSlackの返事にしても、スピード感が違うなと思います。業務用のMacBookに不具合が起きたときの話ですが、翌日には代替機が用意されており驚きました。 |
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牧田さん:Google Cloudはマネージドサービスとしてどんどん進化を遂げているので、私も「ほかのエンジニアが開発しやすくなるよう環境」を作っていきたいです。 |
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山田さん:まずはLookerを広めることがミッションですが、今後はGoogle Cloudと他のクラウドを連携して活用していけるような、マルチクラウドのエンジニアとしての成長を目指します。 |
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田村さん:今後もブログでの発信や社内外のイベント登壇を通して、発信力や影響力のあるエンジニアになりたいと思います。 |
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並木さん:今年はラスベガスで開催されたGoogle Cloudのグローバルイベントへの参加や、国内での様々なGoogle Cloudイベントに参加でき、多くの刺激を受けました。最新技術を使いこなして、もっと色々なプロジェクトに挑戦するエンジニアになりたいです。 |
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小林さん:Google Cloudの技術を社内外問わず、より多くの人に好きになってもらえるようなアンバサダーになっていきたいです。 |
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大嶌さん:生成AIの開発プロジェクトにまだ恐れを感じている企業の方も多いと思います。Geminiを活用して、お客様の悩みを具体的に解決できる提案をしていきたいです。 |
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