本記事ではJuniper社のクラウド管理ソリューションである、Juniper Mistソリューションの概要について紹介します。
1. Juniper Mistとは?
もともとは、機械学習による解析などを特長とするクラウド型の無線LAN管理サービスを提供していた"Mist Systems"を、2019年に"Juniper Networks"が買収し、自社のソリューションの一つとしたものです。
Juniper Mistクラウドによって「SRXシリーズFW」「EXシリーズスイッチ」「Juniperアクセスポイント」を一元管理することが可能です。
2. Juniper Mistを利用するために必要なこと
Juniper Mistを利用するために必要なことは2つあります。
下記の2つを準備できればJuniper Mistの利用が可能です。
1.機器とライセンスの購入
2.Mistのアカウントを作成する
3. Mist AI対応製品
以下はMist AIで管理可能な製品です。
◆アクセスポイント ラインアップ
◆スイッチ ラインアップ
◆ファイアウオール ラインアップ
4. Mistに注目すべき2つの理由
様々な特長があるJuniper Mistソリューションですが、特に注目すべきポイントが2点あります。
ポイント1:【フルスタック管理】
ポイント2:【仮想ネットワークアシスタント Marvis】
ポイント1:【フルスタック管理】
Mist AIは「アクセスポイント」「EXシリーズスイッチ」「SRXシリーズFW」「SSRシリーズルーター」をフルスタックで一元管理可能です。
「EXシリーズスイッチ」「SRXシリーズFW」ともに長い歴史があり、最も後発の「Juniperアクセスポイント」も2016年に登場しておりますので、どの製品も長くネットワーク業界で活躍している製品です。
特にSRXシリーズFWはオンプレミスのファイアウオール製品として多数の実績を持っています。
SRXシリーズFWはラインアップも充実しており小規模から大規模まで対応可能な十分なスペックのファイアウオール製品を提供可能です。
ポイント2:【仮想ネットワークアシスタント Marvis】
ネットワーク業界におけるAIの活用手法にAIOps(エーアイオプス)があります。
AIOpsはガートナーが提唱したもので、保守/運用コストの人的コストの削減や障害復旧スピードの向上などのメリットがあります。
Juniperの仮想ネットワークアシスタント MarvisにおけるAIOpsの要素としては下図のとおりです。
代表的な機能として「SLE (Service Levels Expectation)」や「Root Cause Analysis」があります。
例えばアクセスポイントのSLEは下図のように7つの指標に分けて、それぞれの指標のしきい値を満たす割合をダッシュボードに表示することによりネットワークのヘルス状況が確認できます。
「Root Cause Analysis」はSLEの各指標をドリルダウンして、しきい値を下回っている詳しい原因を確認することができる機能です。
5. 競合紹介
当社はディストリビューターという立場から時折複数社の製品の比較だったり、各メーカーの特長などのご質問を頂戴することがあります。
その中でもJuniper Mistと並んで注目されることが多い"Cisco Meraki"と"HPE aruba EdgeConnect SD-Branch"も含め簡単に紹介させていただきます。
もちろん製品の特長や比較される項目はここで紹介するものだけではありませんが、一要素の比較として参考になれば幸いです。
Juniper Mistはクラウド管理ソリューションの中では比較的新しく登場してきたソリューションではありますが、今回紹介したように十分なラインアップの製品や特長を備えております。
ネットワーク製品のクラウド管理について興味をお持ちの場合は、一度Juniper Mistソリューションをご検討ください。
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