株式会社フルノシステムズ(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:中谷聡志、古野電気㈱関連会社)は、2022(令和4)年9月5日に総務省より公布・告示された「無線設備規則の一部を改正する省令」を受け、Wi-Fiの新たな通信規格「IEEE802.11ah 」に対応する無線LANアクセスポイントの製品化に向けた技術基準適合証明を、9月13日に業界に先駆けて取得したと発表した。

  • 国内で初めて「IEEE802.11ah」の技術基準適合証明を取得したフルノシステムズ製のアクセスポイント

    ▲ 国内で初めて「IEEE802.11ah」の技術基準適合証明を取得したフルノシステムズ製のアクセスポイント

国内初の技術基準適合証明を取得 

総務省の無線設備規則の一部を改正する省令により、日本国内における920MHz帯でのIEEE802.11ah の利用が可能となった。IEEE802.11ah は920MHz帯の周波数帯域を利用する通信手段のひとつで、特にIoT (モノのインターネット)の通信システムとして活用が期待されている。

IEEE802.11ah は、半径約1キロメートルの長距離でも通信できることが大きな特徴となる。広範囲の通信以外にも、IP(インターネットプロトコル)通信ができることや、既存のIoT通信規格と比べて高速通信が可能で映像の伝送ができること、従来のWi-Fiと同様にアクセスポイントなどの機器を購入してネットワークを構築できるといった特徴があり、次世代のIoT通信基盤として将来的な普及拡大が見込まれている。

現在、IEEE802.11ah の実用化と将来の普及促進を見込み、農園や漁場、工場、自治体の河川見守りなどでの実証実験も進んでいるようだ。フルノシステムズを含む通信に携わる各社が連携し、 IEEE802.11ah が社会の中でどのように使われ普及していくかというテーマでさまざまな検証を行っている。フルノシステムズは開発中の機器を提供するかたちで、それらの実証実験に参加している。

製品開発に向けた取組みが本格始動

フルノシステムズでは、このたびの IEEE802.11ah の技術基準適合証明取得を受け、同社の主力製品であるネットワーク機器「ACERA(アセラ)シリーズ」として製品開発を進めていく方針だ。2022年度内の製品化を目指す。


◇総務省の無線設備規則の一部を改正する省令(令和4年総務省令第60号)に関する情報はこちら
https://www.soumu.go.jp/menu_hourei/s_shourei.html

◇フルノシステムズのIEEE802.11ah の取り組みに関する情報はこちら
https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/20210128-1644379/
https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/shitte_tokusuru_musen-1/
https://news.mynavi.jp/techplus/kikaku/shitte_tokusuru_musen-2/

◇802.11ah ご導入ガイドはこちら
(フルノシステムズが加入している802.11ah推進協議会のホームページより)

https://www.11ahpc.org/pdf/11ah_guide.pdf

[PR]提供:フルノシステムズ