「第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー」がいよいよ登場!

ビジネスのデジタル化が進む中、あらゆるシーンで効率的にコンピューティングリソースを活用することが求められている。たとえば自動車メーカーにおける自動運転では、センサーから取得する膨大なデータを蓄積するストレージや、データを機械学習やAIで分析できるサーバが必須になっている。また流通小売業では、AIカメラを使って物流センター内の商品の動きを可視化したり顧客の回遊行動を把握したりするために、倉庫や店舗といったエッジ側で利用できる大容量かつ高性能なサーバやストレージのニーズが増している。

こうした事例は特殊なケースではなく、多種多様な企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みの一環として、コンピューティングの最適化を図っており、それにともないCPUを開発するベンダーや、さまざまなアプリケーションを稼働させるためのサーバベンダーへの期待も高まっているのだ。

そんな中、インテルは、4月6日(現地時間)に「第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー」を発表した。また、米国ハードウェアベンダーでトップレベルのシェアを持つサーバベンダー Super Micro Computer, Inc.(以下、Supermicro)は、第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーに対応した100種類にも及ぶサーバ新製品「X12シリーズ」を一挙に発表した。インテルやSupermicroが満を持して発表した新製品は、デジタル化が進むビジネスにどのようなインパクトをもたらすのだろうか。本稿では、インテル株式会社の技術本部 AEマネージャー 渡邉 恭助 氏とSuper Micro Computer, Inc. のゼネラルマネージャー 佐野 晶 氏に話をうかがった。

  • 渡邉 恭助 氏の写真

    インテル株式会社
    技術本部 AEマネージャー
    渡邉 恭助 氏

  • 佐野晶 氏の写真

    Super Micro Computer, Inc.
    ゼネラルマネージャー
    佐野 晶 氏

アプリケーションに最適なサーバでCPU性能とビジネス価値を高める

インテルの渡邉氏は 第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー の特徴についてこのように説明する。「プロセッサー当たり最大40コアに対応し、前世代と比較してIPC(クロック当たり命令実行数)が約20%向上しています。パフォーマンスは最大1.46倍、AI推論は1.74倍向上。5年前のシステムと比較した場合、最大2.65倍のパフォーマンス向上を実現しています」(渡邉氏)

つまり、5年間運用し置き換えをひかえたXeonサーバを、新しい 第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー が搭載されたサーバに入れ替えることで、システムのパフォーマンスが2倍以上になることが期待でき、その分TCOの削減にも効果があるというわけだ。

  • パフォーマンスが向上した「第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー」

    2021年4月7日製品発表会資料より

  • 前世代からの大幅なパフォーマンス向上

    2021年4月7日製品発表会資料より

新プロセッサーの性能を引き出すためには、サーバプラットフォームの設計や製造が新しいCPUに最適化されていることが必要だ。サーバ、ストレージのハードウェアをマザーボードから独自に開発することで、第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー の魅力を最大限に引き出しているメーカーがSupermicroだ。Supermicroの佐野氏は次のように話す。

「開発の拠点をシリコンバレーにおき、インテルの開発陣と地理的にも密接なコミュニケーションをとってサーバを開発しており、サーバはマザーボードからアドオンカード、シャーシ、電源まですべて自社で設計、開発しています。常に最新のプロセッサーの特徴を生かしたデザインと、さまざまなワークロード、アプリケーションに最適化した豊富なラインアップを提供できることが大きな強みです。お客様のビジネス環境や市場動向に俊敏に対応し、最新世代のプロセッサーの提供とともに、いち早く対応した製品をリリースできるのは、こうした特徴があるからこそです」(佐野氏)

Supermicroは、1993年に創業し、サーバとストレージの出荷台数は年間120万台以上、従業員はワールドワイドで4千人、うち半数が研究開発エンジニアという、技術に注力したハードウェアソリューション企業だ。佐野氏は、製品の特徴についてこう説明する。

「CPUテクノロジーの更新サイクルごとに最新の製品をいち早く市場に提供することを心がけています。これまでの 第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーでも数多くの対応製品を提供しており、今回の 第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー においても、リリースと同時にすでに約100種類以上のラインアップを取り揃え、今後もさらに、さまざまなビジネス価値の最大化を実現し、拡張していきます。また、Supermicroはグリーンコンピューティングの世界的なリーダーでもあり、CPUテクノロジー更新のライフサイクルに適切に対応していくことで、データセンターのTCO、TCE削減に貢献できると考えています」(佐野氏)

アプリケーションに最適化されたサーバ製品100種類を一挙に投入

第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー は、機能の追加、パフォーマンスの向上により優れた柔軟性をもつ製品となっており、要求の厳しい様々なワークロードにも対応できると、インテルの渡邉氏は説明する。
「インテリジェント・エッジからクラウドまで、前世代と比較すると大幅なパフォーマンス向上を実現しています。たとえば、IoT領域のワークロードでは画像分類の推論が最大1.56倍に、クラウド領域ではレイテンシー要件の厳しいワークロードで最大1.5倍に、HPC領域ではワクチン研究向けのモデリングで最大1.57倍に向上しています。内蔵する暗号化アクセラレーターにより、データ暗号化の処理により生じる性能低下を最大限低減しつつ、ワークロードを安全に実行できます。」(渡邉氏)

  • 前世代からの大幅なパフォーマンス向上

    2021年4月7日製品発表会資料より

Supermicroが今回リリースした「X12シリーズ」の100種類にもおよぶサーバも、こうした第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー の能力を最大限に発揮しながら、さまざまな用途に対応するものとなっている。佐野氏によると、サーバのラインアップは「ラックマウント系」「マルチノード/ツイン/ブレードなどの高密度系」「GPU系」「ストレージ系」の大きく4つに分けられる。

「X12シリーズ」の詳細はこちら

1.ラックマウント系

エンタープライズ向けの「Ultra」、クラウドプロバイダー向けの「Cloud DC」、Ultraをベースにさらに柔軟性を持たせて5G市場もターゲットとした「Hyper」、汎用向けでタワー型も提供する「Mainstream」を用意。

2.マルチノード/ツイン/ブレードなどの高密度系

HPCのクラスターシステムやHCI・仮想化プラットフォームなどに利用する高密度サーバで、高集積モデルの「BigTwin®/TwinPro®」、ラックマウントと同様の運用が可能な「FatTwin®」、ブレードサーバ「SuperBlade®」を用意。

3.GPU系

AI/機械学習やHPCアプリケーション向けの「GPUサーバ」は、最新のGPUやFPGAを複数搭載でき、PCIe Gen4に対応した1Uから4Uのサーバなどを用意。

4.ストレージ系

4Uで60〜90ベイを搭載できる「Top Loading Storage」シリーズや、汎用的なストレージとして利用できる「General Purpose Storage」シリーズを用意。

佐野氏はラインアップの特徴を以下のように説明する。
「モデルごとに従来の帯域幅の2倍以上のオールフラッシュNVMe、インテル® Optane™ パーシステント・メモリー 200シリーズ対応、最大12TBのメモリー、OCP 3.0対応フレキシブルネットワークモジュールAIOM、GPUアクセラレーションなどの特徴を生かしたカスタマイズが施されています。さまざまなアプリケーションに最適化することで、ビジネス価値を高めることができます」(佐野氏)

大阪大学サイバーメディアセンター「SQUID」にも採用

第3世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー を搭載した「X12シリーズ」は、すでに大阪大学サイバーメディアセンターのスーパーコンピューティングシステムSQUID(Supercomputer for Quest to Unsolved Interdisciplinary Datascience)など、先進的なシステムに採用されている。ブレードサーバ1,520ノードで20ラック、GPUサーバが7ラックという構成で性能を高めながら、水冷方式を採用したグリーンなコンピューティング環境を実現している。

また、Supermicroの前世代「X11シリーズ」は、これまで多くの大規模データセンターで採用されており、PUE1.06という優れた電力効率の実現にも大きく貢献している。
「『X12シリーズ』は、最新プロセッサーの特徴を充分に生かしたパフォーマンスの高さや、アプリケーションに最適化したラインアップの豊富さ、ニーズに応じてカスタマイズを行う高い柔軟性といったベネフィットをユーザーにもたらします。最新テクノロジーを素早く製品に反映し、グリーンコンピューティングへの取り組みのもとで、省エネルギーで効率的な運用に大きく貢献できます」(佐野氏)

ITとビジネスは一体化が進む一方で、企業としてコンピューティングリソースをいかに活用するかが問われている。そんな中、Supermicroの新サーバ製品群は、業務の効率化やビジネス拡大を支える重要なプラットフォームになるはずだ。

「X12シリーズ」の詳細はこちら

[PR]提供:Super Micro Computer, Inc.