新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、日本でもテレワークを導入する企業が急増。そのニーズも“基礎的な環境整備”から、“業務の快適性・効率性”を求めるフェーズへと移行してきた。そこで今回は、書画カメラ市場で世界的なシェアを誇り、さらには法人向けビデオ会議システムや高画質な「プレミアムWebカメラ」を提供しているアバー・インフォメーションの町田氏と宮崎氏、そして企業のテレワーク推進支援を積極的に進めている日本マイクロソフトのエバンジェリスト 西脇氏が集合。企業を取り巻くテレワークの現状について、存分に語ってもらった。

  • アバー・インフォメーション_対談_1_001

    アバー・インフォメーション
    宮崎 裕氏

  • アバー・インフォメーション_対談_1_002

    アバー・インフォメーション
    町田 貴宏氏

  • アバー・インフォメーション_対談_1_003

    日本マイクロソフト
    西脇 資哲氏

企業にとって“特別なもの”ではなくなったテレワーク

日本マイクロソフト 西脇 資哲氏(以下、西脇氏):一般的な企業において、これまでテレワークは育児や自身の病気、家族の介護など、あくまでも“やむを得ない事情のある方に向けた勤務制度”という認識が強かったと思います。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、現在ではテレワークが特別なものではなくなりました。まさに、アフターコロナの時代に対応する“ニューノーマル”なビジネス環境といえますね。

  • 西脇 資哲氏 日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト(業務執行役員)―エバンジェリストとしてマイクロソフト製品を伝え、広める活動を行う傍ら、執筆・講演活動にも精力的に従事。今回の対談では、日本企業におけるニューノーマルの現状とこれからについて展望してくれた。

アバー・インフォメーション 町田 貴宏氏(以下、町田氏):実際に弊社でもプレミアムWebカメラシリーズをはじめとして、テレワーク環境の構築に必要な製品のお問い合わせが増えていますね。同時に、お客さまのニーズにも変化が表れ始めているように感じます。

西脇氏:まさに、おっしゃる通り。国内でも感染者が増え始めた2~3月頃は、“まずテレワークの環境を整える”が各企業で重視されていました。しかし、その目標は次第に“テレワーク環境でいかに普段通り業務をこなせるか”へと変わり、さらに現在は“より効率的に業務を行うにはどうしたら良いか”を考えるフェーズに移行してきています。なかには“テレワークやリモートワークの方が効率的”と感じる企業も増えているくらいです。

アバー・インフォメーション 宮崎 裕氏(以下、宮崎氏):弊社でもマイクロソフトの認定を取得した製品を提供していますが、「Microsoft Teams(以下、Teams)」などのツールを用いて、Web会議でいかに円滑なコミュニケーションを図れるか、効率的に業務をこなせるか、といった需要は高くなっています。最近では、社内のWeb会議に顧客企業が参加する、といったケースも多く、Web会議自体の多様化が加速しているように感じますね。

西脇氏:テレワークに限らず、リモート環境自体の使い方も多様化していますね。たとえば、Teamsの「ライブイベント」機能を使い、卒業生と教員のみで行った卒業式の模様をリモート中継した学校の例が挙げられます。通常の卒業式は参列した家族しか見られませんが、ライブイベントなら発行されたURLにWebブラウザからアクセスするだけで、自宅や会社にいる家族、遠隔地の親族も晴れの舞台を見ることができますし、複数台設置したカメラの切り替えも可能です。このように、きっかけこそ新型コロナウイルス感染症の影響でしたが、リモート中継の新たな付加価値が生まれた事例といえますね。

町田氏:企業のWeb会議も同じで、単純に“顔が見える”“音声が聞こえる”だけでなく、その先にある付加価値が求められているわけですね。

  • 町田 貴宏氏 アバー・インフォメーション株式会社 ビジネスソリューション事業部 部長―プレミアムWebカメラの製品担当責任者。ニューノーマル時代を向かえ、自社が培ってきた技術へのニーズの高まり。顧客の変化を“ひしひし”と感じていると言う。

テレワークでもっとも基本的な情報となる「画質」と「音質」

西脇氏:マイクロソフトでは、業界に先駆けて全社的にテレワーク勤務制度を導入し、生産性の高い働き方の実現に向けて取り組むとともに、さまざまな企業に対するテレワークの推進支援も積極的に行ってきました。私自身も従来からテレワークというか、場所を選ばずに働けるノマドワークを実践しています。このように“テレワークやリモートワークの方が効率的”と感じている場合は良いのですが、逆に“使いにくいから従来の業務環境に戻そう”と考えている企業は、テレワークを行う環境に問題を抱えているケースが多いですね。

町田氏:テレワークと出社のハイブリッドで業務を進める企業が多いなか、やはり誰もが・いつ・どこからでも手軽かつ快適に使える環境は必要不可欠ですよね。

西脇氏:そうなんです。モバイルデバイスからのアクセシビリティをはじめ、まずは全員が平等に使える環境を構築しなければいけません。また、快適性という点で問題となってくるのが、テレワークで最も基本的な情報となる「画質」と「音質」です。映像が荒かったり、音声がプツプツと途切れてしまえばユーザーはイライラしますし、当然のようにWeb会議内容の質も低下してしまいます。

宮崎氏:そうしたお客さまの声もよく耳にします。最初は「スマートフォンのインカメラ程度の画質でいい」と考えている企業でも、画質にはとくにこだわりを持っている弊社のプレミアムWebカメラを試用していただくと大半はご購入いただけます。それだけ映像のクオリティや満足度を求めている企業が多いということですね。

  • 宮崎 裕氏 アバー・インフォメーション株式会社 ビジネスソリューション事業部 課長代理―プレミアムWebカメラの営業担当。顧客と対峙するなかでもコミュニケーション品質への要求の高まりは感じると自身の体験を語ってくれた。

西脇氏:アバー・インフォメーションの製品は、一般的なWebカメラと比べてレンズが格段に大きいですよね。この大口径レンズを見ただけでも、画質を重要視されていることがわかります。

町田氏:20年以上、書画カメラなどのプレゼンテーション機器を取り扱ってきたので、画質には圧倒的な自信がありますね。また、PTZ(パン・チルト・ズーム)機能を備えた製品が多いのも特長です。弊社の製品は社内の会議室に設置されることが多いのですが、話者のなかでも社長など特定人物の表情を鮮明に映し出したり、会議内容がまとめられたホワイトボードを大きく映し出したりすることもできます。

  • アバー・インフォメーション_対談_1_007
  • アバー・インフォメーション_対談_1_008
  • (左)プレミアムWebカメラを操作する西脇氏(右)プレミアムWebカメラで写した画面のスクリーンショット ※ソーシャルディスタンスに配慮しマスクを着用して撮影。

西脇氏:ホワイトボードや紙などはアナログ要素ですが、しっかりと映せればコミュニケーションの助けになりますからね。

宮崎氏:導入を悩んでいる企業も「まずは映像を見てください」で納得していただけます!近年は音質にも注力しており、マイクとスピーカーを内蔵したオールインワンタイプのプレミアムWebカメラも好評です。

プラットフォーム化でより円滑なコミュニケーションを

町田氏:Web会議における画質や音質などのハードウェア面だけでなく、より円滑なコミュニケーションを生み出すためソフトウェア面も進化していますよね。

西脇氏:たとえば従来、テレワークでは相手と感情の共有がしづらい、という課題がありました。メールだとどうしても余計な挨拶などが入りますし、文面も堅苦しくなりがちです。そんなときは「なるべくチャットで送ってください」とお願いしています。

町田氏:プライベートでSNSを利用されている方が増えたおかげで、ビジネスにおいてもチャットでコミュニケーションすることに抵抗を感じなくなってきていますよね。

西脇氏:それは大きいですね。Teamsではフェイスマークで簡単に感情を表現できますし、チャットをはじめミーティングやメール、ファイルなど、さまざまなものに“いいね”がつけられます。こうしたカジュアルなコミュニケーションは、テレワークの活性化にもつながるわけです。フェイスマークや“いいね”が使いにくいと感じる企業は、単純に“これまでやっていなかったから”“ツールがなかったから”というだけのこと。違和感さえ払拭できれば、こんなに便利な機能はありません。

また、Teamsがもうひとつ特長としている点は、やはり「Microsoft 365」や「Active Directory」との親和性の高さですね。これはユーザーの実務を効率化するだけでなく、システム管理者の負担軽減にも大きく貢献します。そもそも、「テレワークになったらシステム管理者の負担が増える」というのはおかしな話なんです。負担が増えるのは、トラブルが発生するたびにピンポイントソリューションを導入し続けた結果。ピンポイントソリューションの集合体になってしまったら、運用の負担が増えるのも当たり前です。

  • ハードに求められる映像と音の品質、ソフトに求められるプラットフォームとしての運用品質。双方が向上していくことで良質なビジネスコミュニケーションが出来上がる

町田氏:いま世の中はプラットフォームの時代ですから、人が作業に応じてツールを使い分けるのではなく、Teamsのように統合された環境が求められているわけですね。弊社でも、マイクロソフトの認定取得製品などを通じて、こうした企業のニーズに貢献していけたらと思います。

西脇氏:今後もお互いの製品が持つメリットを活かしつつ、テレワークにおける良質なビジネスコミュニケーションづくりをサポートしていきたいですね。


テレワークは、企業に働き方だけでなく、新しいコミュニケーションももたらした。新型コロナウイルス感染症の影響拡大を受け、環境の充実に取り組む企業だけでなく、これから環境課題に取り組もうとしている企業もぜひ参考にしていただきたい。

Information

本稿で取り上げたアバー・インフォメーションのMicrosoft Teams認定 プレミアムWebカメラの詳細は、同社ホームページにて、ご覧いただけます。

プレミアムWebカメラの詳細はこちら

製品に関するお問い合わせはこちら

[PR]提供:アバー・インフォメーション