従業員の生産性向上は経営者にとって、また従業員自身にとっても永遠の課題といって過言ではない。そこに働き方改革の流れが登場し、昨今の社会状況も加わって、多くの従業員が自宅で仕事をする機会が増えた。ITを活用して、いかにテレワークの生産性を上げるか、また従業員のモチベーションをいかに高めるかは、もはや喫緊のテーマである。

テレワークで主役となるツールは、もちろんPCだろう。しかしPCというものは、モニターを介さなければ作業内容を映し出すことができない。となれば、生産性向上を考えたとき、真っ先に目を向けるべきツールこそがモニターなのではないか。

とはいえ多様なITツールのなかで、モニターに目を向ける経営者はさほど多くないのが現状である。生産性の向上を実現するためにも、モニターの重要性にいまこそ気づくべきではないか。今回は、デル・テクノロジーズ株式会社 クライアントソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティングマネージャーの鈴木 快林氏に伺ったお話から。さらに、同社がIDCおよびFORRESTERに依頼し行った調査の結果から、従業員の生産性とモニターの関連性を探っていく。

健康的な業務環境と作業の効率化

多くの企業でテレワークが導入されたいま、在宅勤務にノートPCを使っているケースが多いと思われる。ノートPCなら自宅の狭いデスクの上で、あるいはリビングのダイニングテーブルであっても、自由に仕事ができる……、そう考える人も少なくないだろう。しかし、ひとつ大切な視点が抜け落ちている。それは、長時間の作業における身体への負担だ。鈴木氏は、次のように説明する。

「ノートPCのみで作業をしていると、ついつい画面を覗き込んでしまい、気づくと姿勢が悪くなってしまいます。その場合、首や肩・腰に負担がかかり酷い肩コリや腰痛の原因となります。これでは健康を害するだけでなく、結果的に仕事の効率も落ちてしまうのではないでしょうか」(鈴木氏)

  • デル・テクノロジーズ株式会社
    クライアント製品本部
    フィールドマーケティングマネージャー
    鈴木 快林氏

これを解消するものこそ、ノートPCに外付けするモニターである。モニターを外付けすれば、目線を画面に揃えることができ、姿勢を改善させてくれるのはもちろん、大きく広い画面が業務効率も高めてくれる。また、回転機能や高さ調整を備えたモニターであれば、ユーザーのニーズに合わせて快適な体制で業務が可能となる。

ただし、ここで忘れてならないことがひとつ。多くのオフィスで見るホコリを被ったまま放置され「果たして何年前に購入されたものなのだろう?」といった類のモニターで、本当に生産性は向上するのか?ということだ。

生産性の向上は、最適なモニターを選んでこそ

IDCの調査によれば、高性能モニターを使用すると業務エクスペリエンス(EX)が向上すると考える従業員は実に81%(※1)に達する。一方、従業員へのモニター支給に関する調査からは、意思決定者が高性能モニターの必要性を理解していないという結果になった。

つまり経営者・IT管理者と従業員の間で、モニターへの意識にギャップがあるというわけだ。前者はより安価で、かつ旧型でも構わないという思考であるのに対し、従業員は自身の業務EXを投影する重要なIT製品と捉えている。

一方、FORRESTERの調査では、デスク作業が多い従業員で大型モニターを求める声が77%、高解像度モニターを求める声が68%(※2)となっている。大画面で一度に実行できるタスクが増えれば必要な情報の取得時間を短縮でき、作業自体も効率化する。また、高解像度モニターはコンテンツを高精細に映し出し、業務の品質や精度を高める。

このように、意識して選択したモニターは従業員のEXを高めるだけでなく、生産性向上にもつながる。では、従業員に最適なモニターとは何か。一般的に大画面・高解像度モニターのニーズは高く、加えて、ケーブルの取り回しが少なくデスク回りをスッキリさせるモニターを望む声も多い。その解として鈴木氏が推すのが、USB Type-Cモニターだ。

「USB Type-Cケーブルを1本つなげば、USB Type-C対応ノートPCへの給電だけでなく、データ、音声、ビデオ信号のすべてが電送されます。USB機器も使えるようになるので、たとえばスマートフォンの充電といった機器の接続もモニター経由で可能です。特に在宅での業務の場合、利用するコンセント数・ケーブル数は少しでも減らしたいものです。USB Type-Cモニターを活用すれば、より快適な作業空間で効率UPの実現や、より大きな曲面モニターを設置することができるなど、さまざまなメリットを提供してくれます」(鈴木氏)

ノートPCに、USB Type-Cモニターをつなぐ。これこそまさに時代にフィットした最適解といえるだろう。

デル・テクノロジーズがおすすめするモニターラインナップ

テレワークにマッチするモニターを探すにあたり、鈴木氏は自社の製品について、次のように紹介する。

「デル・テクノロジーズはモニター出荷台数7年連続世界1位(※3)で、法人・個人向け合わせて70種類以上の多彩なニーズに応えるラインナップを揃えています。それ以外にも、故障などの際には翌営業日に代替機を先にお送りするなど、サポートが充実している点もお客様に支持される理由ではないでしょうか」(鈴木氏)

さらにテレワークへの移行が進んだ2020年の春以降、どのようなモニターが選ばれているのだろうか。鈴木氏は続けて「ポイントは、ケーブルのシンプルさと、利便性・快適さです。この双方のニーズを満たすUSB Type-Cモニターの需要が特に高くなっています。以前は21.5インチの画面サイズが主力でしたが、ここ数カ月は23.8インチや27インチの人気が高く、より大きな画面で作業効率を上げたいと考えるお客様が増えています」と、現在の顧客動向を教えてくれた。

モニターに求める要件は職種や働き方、あるいは会社の方針により変わってくる。オフィス用途のなかでは、USB Type-C対応でなくてもいいが、コストパフォーマンスを重視したいというケースでは手頃な価格帯のEシリーズ。業務効率向上や体への負担軽減を優先するケースでは高さ調整や縦横回転が可能で、USB Type-Cに対応したモデルも備えるPシリーズが選ばれるという。Pシリーズはリモートワークやフリーアドレスでの導入も多く、在宅勤務でノートPCに接続したい場合も有力な選択肢となる。

「ノートPCで外付けモニターを使えば正しい姿勢がキープできますし、高さ調整可能なモニターであればさらに負担を減らせるでしょう。もちろん大画面・高解像度で表示できる情報量が多くなれば、作業効率も上がります。加えて、Webページなど縦向きコンテンツを閲覧するケースが多い職種なら、画面を回転できるモニターもおすすめです。23.8インチから最大49インチと画面サイズも豊富に揃えています」(鈴木氏)

USB Type-Cモニターも法人向けで15機種とバラエティに富み、Pシリーズをはじめさまざまな業務環境に適したモニターを選べる。4K/HDR対応モデルや30インチ超の大型モニター、CADユーザー向けキャリブレーション内蔵タイプ、さらには有線LANポートを備えたモデルもある。

「デスク回りの乱雑さやケーブルの多さに悩む方、デスク周辺が狭い方にはやはりUSB Type-Cモニターがお勧めのソリューションとなります。在宅勤務ではオフィス以上にスペースを取れないでしょうし、お子様やペットのいる家庭ではケーブルを少しでも減らしたいもの。USB Type-Cモニターはケーブル1本で接続でき、デイジーチェーン対応のモニターであればケーブル1本でデュアルディスプレイも簡単に可能です。デュアルディスプレイをしたいがコンセントや設置場所が2台分もないという場合には曲面ワイドモニターがお勧めです。部屋を移動する際もケーブルの抜き挿しだけで良いので、快適に利用できます。モニター側のUSBポートスロットを使えるので、PCのUSBポートを使わずにさまざまな機器を利用できるのもポイントです」(鈴木氏)

職種の違いにも対応、“テレワーク・デイ”パッケージをリニューアル

デル・テクノロジーズは企業・組織の働き方改革とテレワークをサポートするため、PC、ワイヤレスマウス、ヘッドセットをバンドルした“テレワーク・デイ”パッケージを3月から提供している。5月にリニューアルを実施し、従来の3パッケージから、ノートPC・Latitudeシリーズ3つ、モバイルワークステーション・Precisionシリーズ2つ、大画面モニター一体型デスクトップPC・OptiPlexシリーズ2つ、Chromebookを1つの計8パッケージへと増強した。

今回のリニューアルは、3月にリリースされた初期のパッケージが社会状況に対応するためのスピード重視のパッケージであったのに対し、中長期的な視点で企業のテレワークを支援することが意図されており、追加オプションの大画面モニターをはじめ、大幅なラインナップの増強がなされている。

なかでも大きなポイントは、OptiPlexとChromebookのパッケージを投入し、より多様な職種に対応したことだ。”テレワーク・デイ”パッケージは、オプションで外付けモニターも追加できるようになっており、最も安価なLatitudeのパッケージでも、23.8インチで高さ調整・回転可能なPシリーズのUSB Type-Cモニターを選べるため、ノートPCに大画面モニターをつなぐというテレワークスタイルを容易に導入できる。

  • 今回のリニューアルで追加されたOptiPlexとChromebookのパッケージ。双方とも従来のパッケージと同様、多彩なオプションを選べるだけでなく、一括購入プランとDFS(Dell Financial Services)でのレンタルプランが用意されている

テレワークにおける従業員の生産性を考えるなら、まずは業務内容とモニターとの関連性に着目し、最適なモニターを選ぶべきだろう。テレワークに合わせて最新の第10世代 インテル® Core プロセッサー・ファミリーを搭載したノートPCに移行しているのであればなおさら、作業に適した外付けモニターを導入することで従業員の健康に配慮でき、結果的に作業効率も高めることができるだろう。デルがリリースするさまざまなモニター製品をチェックするだけでなく、調達の際は”テレワーク・デイ”パッケージも活用して、従業員が働きやすい環境づくりを進めてみてはいかがだろうか。

(※1)Future of Work (働き方の未来) 新しいダイナミクスを理解し新しいエクスペリエンスを創出する AN IDC INFOBRIEF | OCTOBER 2019

(※2)適切なディスプレイモニターの選択による従業員の生産性向上 従業員体験と顧客体験の向上を目指して Forrester Consulting ソートリーダーシップレポート 2018年4月

(※3)IDC Worldwide Quarterly PC Monitor Tracker 2013 Q2 – 2020 Q2 Share by Brand


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関連情報

本稿でご紹介した調査データのうち、デル・テクノロジーズがIDCに依頼して行った調査『Future of Work (働き方の未来) 新しいダイナミクスを理解し新しいエクスペリエンスを創出する AN IDC INFOBRIEF | OCTOBER 2019』は、IT Search+にて、資料の全文をダウンロードいただけます。

81%の従業員が「高性能モニターが『快適な職場の実現』に重要」と思っている。IDC調査から紐解く、モニター戦略の必要性

※資料のダウンロードには、IT Search+への会員登録が必要となります。

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