新型コロナウイルス感染症は、社会の在り方を大きく変えました。その最たるものの1つが、対面型を取っていたイベントのオンライン化です。企業のマーケティング活動で多く利用されてきたセミナーでいえば、対面の接触が避けられる今、現在開催されているセミナーは、ほとんどがオンラインによるウェビナーへと姿を変えています。

ウェビナーにはライブ配信による「リアルタイム配信」と録画した映像を配信する「録画配信」、2つの種類があります。この記事では録画配信に焦点をあて、どのようにしてウェビナー動画を制作すればよいのか、制作したコンテンツをどう配信すればよいのか。録画方法も交えて解説していきます。

  • 録画配信の方法

そもそもウェビナーとは

ウェビナーとは、ウェブとセミナーをミックスさせた言葉のことです。比較的少人数で行うWeb会議とは違って、ウェビナーは、数百人から数千人規模の参加者を対象にして開催されることが多いです。

2つの配信方式が存在

ウェビナーには、リアルタイム配信と録画配信、2つの種類があります。

リアルタイム配信とは、特定の日時に開催され、セミナー講師と参加者が同じ時間を共有しながら開催するウェビナーを指します。一方、録画配信方式の場合は、セミナーの模様を事前に録画し、録画した映像を配信するという方法です。それぞれにメリットとデメリットがあり、セミナーの内容に応じて使い分ける、あるいは両方を採用することが求められます。

双方の細かな違いはこちらの記事で解説しているため、詳細を知りたい方はぜひご覧ください。ここからは、録画配信について細かく解説していきましょう。

録画配信のメリット

  • 録画配信のメリット

リアルタイム配信と比べて、録画配信は大きく2つのメリットがあります。

メリット1:ユーザーに対して理解をより深めることができる

録画配信の場合、ユーザーは、配信されたコンテンツを何度も見返すことができます。これは、主催者にとっては「ユーザーの中のサービス理解が深まる」ことと同義となります。

ユーザーは一時停止や早送り、巻き戻しなどを利用できるため、たとえ聞き取れなかった部分があったとしても、リアルタイム配信のようにそれが通り過ぎてしまうことがありません。開催日時に縛られることもないので、登録者数の最大化が見込める点もポイントでしょう。

メリット2:コストパフォーマンスの高さ

録画配信では、録画したウェビナーの模様を何度も再利用して配信することが可能です。一度限りの配信であるリアルタイム配信の比べ、費用対効果は高いといえるでしょう。

録画配信の方法 ~録画編~

では、配信するウェビナー動画はどのようにして制作すればよいのでしょうか。講演者をビデオカメラで撮影して、同時に講演資料のスライド画面も録画し、双方をマージする……、本格的な動画を制作するならば今述べた方法も1つの手ですが、工数やコスト負荷が大きい点がネックでしょう。ここでは手軽にウェビナー用の動画を制作する方法として、「ウェビナー配信ツールを利用する方法」を紹介します。PCにウェブカメラが備わっていれば、PowerPointのプレゼンテーションファイルがあるだけで作成が可能です。

ウェビナー配信ツールを利用して動画を制作する方法

市場にあるウェビナー配信ツール、ウェブ会議ツールは、多くが録画機能を備えています。この機能を利用すれば、簡単にウェビナー動画が制作できます。数あるツールの中で特に人気の高いZoomを例に、作成方法を紹介しましょう。

Zoomを使った動画作成の流れは、大きく以下の4プロセス。

1.Zoomへサインインしてミーティングを開始
2.スピーカーとマイクが正常動作しているか確認
3.プレゼンテーションファイルを開き、Zoomの画面共有を開始
4.Zoomのレコーディングボタンを押して、講演を開始
5.講演終了後に画面共有を停止し、ミーティングを終了

ミーティングを終了すると、4.のプロセスからミーティングを終了するまでの映像が、話し手の音声とともに映像として保存されます。最初は画面共有をせず話し手の顔を映して自己紹介をしたり、画面共有を適宜Webサイトに切り替えたりなど、アレンジも自由です。

録画配信の方法 ~配信編~

配信するウェビナーコンテンツが用意できれば、後は配信を行うのみです。Youtubeなどを利用すれば、配信自体は簡単にできます。ただ、ウェビナーの目的は、多くが「見込み客の獲得」にあるはず。視聴者の情報が得られなければ、ウェビナーを開催する意義が薄れてしまいます。配信にあたっては、市場にあるウェビナーツールを利用するべきでしょう。

こちらの記事では、先に出たZoomを利用する場合の、ウェビナーの開催方法について解説しています。是非参考にしてみてください。

参考:Zoomウェビナーの使い方

品質重視なら、外部のウェビナーサービスを利用するという手も

ウェビナー動画を制作して録画配信する方法について説明してきました。ここまで述べてきた方法なら、ツールの利用料だけでウェビナーを配信することができるでしょう。

ただ、ここまで説明したのは、簡易的なウェビナー動画を制作して配信するという方法。配信するコンテンツを高度化したい、より高いユーザー体験を視聴者に提供したい、そんな思いがある場合には、媒体社などの提供するウェビナー商品を利用するのも1つの手です。

幾つかの媒体社は、ウェビナープラットフォームを自社で構えています。また、動画制作だけでなく、集客から開催に至るまでをオールインワンで提供してくれます。

一例:マイナビニュースのウェビナー商品

一例として、マイナビニュースのウェビナー商品を紹介しましょう。

マイナビニュースでは、ウェビナー開催に必要なもの・ことすべてをサポートするウェビナー商品を提供しています。リアルタイム配信、録画配信のどちらにも対応する他、ウェビナー撮影の専用スタジオを用意しているため、見栄えのいいウェビナーコンテンツを用意することが可能です。詳細は、以下のサイトからご覧ください。

参考:必要なアセット全てをワンストップで提供――マイナビニュース ウェビナー商品

  • 必要なアセット全てをワンストップで提供――マイナビニュース  ウェビナー商品

まとめ

録画配信のメリットや、動画の制作方法、実際の開催方法について解説してきました。

ニューノーマル時代に突入した今、ウェビナーの必要性がこれまで以上に高まっていくことは自明と言えます。「視聴者に対し深くサービスを理解してもらいたい」「サービス理解が深い見込み顧客を増やしたい」こうしたマーケティング課題をクリアするために、ぜひウェビナーの録画配信にチャレンジしてみてください。

[PR]提供:マイナビニュース