2020年7月9日に開催されたWebセミナー「マイナビニュースフォーラム 2020 Summer for データ活用」(マイナビニュース主催)。今年になって急変した社会情勢に対応するために、データを活用した対応策やソリューションについての講演が行われた。本記事ではBoard Japanプリセールス シニア プリセールスコンサルタント 池田 仁氏による「変化対応力が鍵 ~販売から生産、財務計画までの計画プロセスと分析~」と題した講演について解説する。

  • Board Japan プリセールス シニアプリセールスコンサルタント 池田 仁氏

    Board Japan プリセールス シニアプリセールスコンサルタント 池田 仁氏

Afterコロナで加速する変化への対応

常に厳しい競争にさらされている消費材メーカーでは、以前よりさまざまな改革の重要性が叫ばれていた。例えば、IoTやAIのような新しい技術を使ったプロセスの革新、サプライチェーンの効率化、環境に配慮した製品とパッケージの提供、新たな製品やビジネスを創造して企業価値を高めるための戦略立案などだ。

しかし、コロナ禍による社会情勢が激変したことで、それらの改革に猛烈なスピードが求められることとなった。

「今の社会情勢では、これまで5年くらいのスパンをかけて行ってきた改革を、数ヶ月程度の短期間で実行しなければならなくなるでしょう」(池田氏)

BI・PA・CPMの機能を1つのプラットフォームに統合した「Board」

急激な改革を実行するためには、データ活用の技術が必須である。具体的な技術としては、データ分析から経営上の意思決定に役立てるBI(Business Intelligence)、データから近い将来の方向性を予測するPA(Predictive Analytics)、「今、何をして、いつそれを作り、いくらで売るべきか」などの経営戦略を導くCPM(Corporate Performance Management)などが挙げられる。

「既存のツールでは、これら3つの技術は別々の製品として存在しているケースがほとんどでした。ですが、それぞれ別々に利用するとなると手間もコストも発生します。何より、現在の劇的な変化のスピードに対応できません。このような問題を解消する存在が、3つの技術を1つのプラットフォームに統合したのが、当社が提供する『Board』なのです」(池田氏)

  • Boardとは

    Boardとは

1994年、スイスで誕生したBoardは、分析・レポート作成・ダッシュボード(BI)、シミュレーション・予測分析(PA)、計画管理・戦略計画・収益性のモデル化と最適化(CPM)など、多彩な機能を持ち、現在では全世界で3,000以上の顧客、150以上のパートナー、1,500以上のコンサルタントが利用するツールとして高い評価を得ている。

さまざまなシーンで活用可能なBoardデモ

セミナーでは、具体的にBoardがどのようなビジネスシーンで活用できるかを紹介するデモンストレーションが行われた。その内容を紹介する。 (*表示される企業名・データはすべて架空のもの)

図1のデモで表示された経営管理のメニュー画面。ここで「Strategic Planning(中期計画)」をクリックすると中長期計画を立てるためのステップが表示される。

  • 図1

    図1

左から右へ、順番に必要なデータを入力していくと5年先に必要となる計画が策定できる。

  • 図2

    図2

例えば図2の、「シナリオ定義」をクリックすると事前に検討された「新製品の発売」や「製造工程の標準化」などにおいて、投資額に応じた中期の予測が表示される。

図3の左下に表示されているシナリオ定義は、選択した場合としなかった場合、図4のように指標予測が(5ヶ年計画なら1年ごとに)表示される(下画像)

  • 図3

    図3

  • 図4

    図4

次に経営管理のメニュー画面から「Budgeting」をクリックすると、売上・生産・購買・人事・マーケティングなどの計画メニューが表示される。これらの計画は、それぞれが互いに紐づいているため、統合的な計画が立案できる。

  • 図5

    図5

例えば図5「売上」をクリックすると、図6売上計画の画面が表示される。なお、数値の変更をくわえると他の計画にあるデータも変更内容が反映される。変更した結果、中期計画の目標に届かない場合は、「割り当てられたターゲット」の見出し部分に表示されている赤四角のアラートが表示される。

  • 図6

    図6

このように各部門が入力した計画値は損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書と共にKPIツリー(図7)に自動的に反映される。「このようにKPIを表現することにより会社として進むべき方向と各現場のマネージャーの意識を合わせることに役立てることができます。」(池田氏)

  • 図7

    図7

図8では下部折れ線グラフの赤い線は過去の売上実績の表示。右側の紫の線は機械予測による数値の表示。折れ線グラフの上部に表示されている緑の丸はキャンペーンの実施時期。予測では、将来において、どのタイミングでキャンペーンを行うと、どのような結果が得られるのかが表示される。

  • 図8

    図8

Boardのダッシュボード画面。図9の気になる部分をクリック(例えばヨーロッパ)すると詳細なデータが表示される。クリックをしていけば図10のようにドリルダウンが可能

  • 図9

    図9

  • 図10

    図10

最新のダッシュボードに表示されている内容を、自動的にExcelやPowerPointに配置してレポートを自動作成。

  • レポートを自動作成

    レポートを自動作成

一通りの流れは以上となる、最後に池田氏は次のようにアピールして、講演を締めくくった。

「Boardは事業計画とパフォーマンスを完全に把握するための最高の意思決定プラットフォームを提供しています。目標を達成し、組織全体のデジタル変革を推進します。なお、BoardのWebサイトでは、今回紹介したデモの詳細や具体的な導入事例についても数多く紹介されているので、興味をお持ちの方は是非ご覧ください」

Board JapanのHPはこちら
https://www.board.com/jp

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