パブリッククラウドの企業利用が進んでいる。ただ、IDCの調査では、「今後パブリッククラウドサービスからオンプレミスITインフラに移行する予定がある回答者は8割弱」という調査結果をもとにハイブリッドクラウドが加速していくことが示唆されている。ネットアップが用意するNetApp Cloud centralでは、オンプレミスとクラウドにあるシステム全体を統合的に管理することが可能。本稿では、ハイブリッドクラウドの在り方を変革し得るこのNetApp Cloud centralについて紹介する。
ハイブリッドクラウドを加速するインフラ
3層の統合によってシステムの構成、運用を簡素化できることは、HCIが有する大きなメリットだ。ただ、"一体型"であるために生じる問題もある。一例に挙げられるのが、層単位での拡張が難しいという点である。一般的にHCIは、コンピュートやストレージのリソースを切り分けて増やすことができない。環境を柔軟に拡張することができないために、パフォーマンスや性能に対してはどうしても不安が生まれてしまう。
安定した性能を担保することが難しいのではないか――こうした懸念もあって、HCIはSMBサイズ程の規模や特定の用途においては利用が進んでいるものの、エンタープライズにおけるコアITとしては進んでいないのが現状だ。
HCIへのイメージは今挙げたものに凝り固まりつつあるが、ネットアップの提供するHCI「NetApp HCI」はこれを変革する可能性を持っている。NetApp HCIのポイントは、CPUやディスク単位で環境を拡張できるクラウドライクなインフラを提供すること、そして各種パブリッククラウドとの密な連携性を持ったハイブリッドクラウドを加速するインフラであることだ。
ネットアップが用意するNetApp Cloud centralでは、オンプレミスとクラウドにあるシステム全体を統合的に管理することが可能。クラウドライクなインフラと相まって、ハイブリッドクラウドとの間で極めて高い親和性を発揮する。
クラウドライクなインフラを提供
さらにNetApp HCIは、サーバー層とストレージ層が分離されている。統合的な管理が可能という従来のHCIのメリットはそのままに、まるでクラウド環境のように容易にコンピュートとストレージを拡張することが可能だ。
パフォーマンスが保証される、オーバヘッドがない、、ノードの追加、削除が容易、シンプルなオペレーションの実現――こういったメリットにより、同製品はエンタープライズのコアITとしても十分に利用が可能。
ネットアップは同製品の提供にあたり、「HCIの概念を変える」ことを表明。NetApp HCIを「ハイブリッドクラウドインフラ」と定義し、これをリリースしている。現在HCIの導入を検討した方だけでなく、過去検討した経験を持つ方にもぜひ注目頂きたい。
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