豊富なコンテンツを提供するケーブルテレビ局

入間ケーブルテレビは、埼玉県入間市と東京都西多摩郡瑞穂町をエリアとするケーブルテレビ局だ。コンテンツの配信はもちろん、インターネット回線、電話、スマートフォンなどの通信サービス提供に加え、2016年4月からは電気事業にも参入している。また、グループ会社も多く、同地域周辺で東松山ケーブルテレビ、ゆずの里ケーブルテレビのほか、コミュニティラジオ局「FM茶笛(チャッピー)」も運営している、地域になくてはならない企業だ。

入間ケーブルテレビ 制作編集部 部長 小太刀 亨氏

昨年開局25周年を迎えた同社では、配信するコンテンツに自社番組やローカルニュースなどもあるため、テレビ映像の制作・編集に関して多くのノウハウを所有している。「映像のデジタル化以前はリニア編集でしたので、制作や編集は専用機器を使っていましたが、デジタル化以降はほとんどの番組がノンリニア編集となりました。そのため、ワークステーションと編集用のソフトウェアの組み合わせで作業する業務形態に大きく変化しました」と語るのは、入間ケーブルテレビ 制作編集部 部長 小太刀亨氏だ。

2003年に地上デジタルテレビ放送の導入が開始され、全国的にデジタル方式のテレビ放送へと切り替わったのが2011年。同社ではテープに録画されたデータを専用機器で編集する方式から、ソフトウェアを使った編集、いわゆるノンリニア方式へ移行したのが2002年頃からだという。「当初はワークステーションの台数も少なく、時間制で数台のマシンを使い分けていました。しかし、制作時期が重なることも多くなり、作業効率が良かったとはいえませんでしたね」と当時を振り返る小太刀氏。

時代の要請に追従する難しさ

近年においても、これまでデジタルコンテンツで普及していたフルハイビジョン映像に加え、さらに高精細な、フルハイビジョンの4倍の画素数をもつ“4K”もニーズとして発生している。「今のところコンテンツが少ないこともありますし、実際の顧客ニーズがどれほどなのか未知数です。まだ過渡期といえる状況ですが、テレビ局としては積極的に取り組んでいく必要があると考えています」と小太刀氏は現状を語る。

とはいえ、実際に4K映像の編集となると、ワークステーションにかかる負担はかなり大きくなる。すでにコンシューマーにも広がり始めている4Kだが、個人的に試してその負荷の高さを実感しているユーザーも多いはずだ。

4K映像の編集に見合ったワークステーションが必要だった

「もちろん、いくらでもコストが掛けられれば4Kがサクサク動くマシンも手に入るでしょうが、それが1台だけしか導入できないのであれば、すぐに以前のような状況に陥るでしょう。ですから、現状で4Kがサクサクとはいかずとも、スムーズに編集できるパフォーマンスを持ち、なおかつ予算内で各編集スタッフにいきわたるようなマシンが欲しかったのです」と小太刀氏は語る。

ノンリニア方式に加え4Kと、次々とやってくる進化の波にうまく乗るにはコストパフォーマンスに優れたワークステーションが必要になっていたのだ。

プロ目線でバランスの良さが光るBTOワークステーション

こうした状況の中、入間ケーブルテレビではひとつの決断を下す。それは、高価な編集マシンを少数台購入するよりも、次世代を見据えてコストパフォーマンスに優れたマシンを必要な数だけ導入するというものだ。「ワークステーションの空きを待つという時間的な制約もなくなり、スムーズで効率の良い編集作業がおこなえるようになると思いました」と小太刀氏。

「CPUはインテルのXeonシリーズが複数個搭載できること。グラフィックスはNVIDIAのQuadroシリーズが採用できること。特にこの2点を最低ラインとしていました」と、必要としたワークステーションの要件について語る。4K編集においては対応するソフトウェアにより、要件も変わってくる。「ソフトウェアは、以前からグラスバレー社のEDIUSで統一していた関係もあり、操作性を重視して引き続き同社のものを使おうということになっていました」現状のバージョンではCPUをより多く使うソフトウェアなので、デュアルCPUで組めれば作業効率は大幅に良くなる。加えて、4Kデータを扱うにはハイパフォーマンスなグラフィックスが必要なため、上記の要件が必須になるというものうなずける。 ワークステーションへの必要要件が複雑になってしまう中、目を付けたのがBTOパソコンに強みをもつマウスコンピューター社の「MouseProシリーズ」だった。

MousePro Wシリーズ

「各ベンダーのサイトなどを参考にBTOが可能か調べていましたが、マシンが組めてもソフトウェアは別となるケースなども多く、なかなか思うようなサービスが見つけられませんでした。わたしは以前、大手家電量販店に勤めていたことがあったのですが、そのときに知ったBTOブランドのマウスコンピューターというベンダーのことを思い出したのです」(小太刀氏)

同氏はすぐにマウスコンピューターのサイトへアクセス。豊富なBTOメニューや選択できるソフトウェアにグラスバレー社のEDIUSが含まれていることに、驚いたという。「まさに必要な要件をすべて満たしていたので驚きました。さらにトータルコストも予算内に落ち着くことが分かりました。もちろん、すぐに注文しましたよ」と笑顔で語る。 同社が導入したのはMousePro W9シリーズをベースとした5台のマシン。Xeon E5-2620v3をデュアルで搭載し、メモリはDDR4 ECC Registered 64GB、ストレージにはソフトウェアと一次データを扱ううえでレスポンスが向上する512GB SSDと、ローカル保存に最適な2TB HDDを採用。GPUにNVIDIA Quadro K5200という、非常にバランスのとれたハイパフォーマンスマシンになっている。

また、作業用のディスプレイには、同社iiyamaブランドの24型ワイドWUXGA(1920×1200)を各マシンにつき1台用意した。「4Kの品質チェックにはプロ用のディスプレイを使いますし、実際の作業では様々な解像度を試さなくてはいけないので、フルハイビジョンの16:9というアスペクト比よりも、こちらの16:10のほうが扱いやすいのです」と小太刀氏。まさにプロが選んだ”最適”を狙ったワークステーションといえるだろう。

得られたのは、時間コストの削減

今回導入されたワークステーションをメインに、同社における編集環境は大きく改善した。「今回のリプレースによって、ストレスのない4K編集がおこなえる環境が構築できました。4K時代とはいえ、実際には2Kでの編集がメインとなりますから、業務全体のレスポンスは大きく向上しています」と小太刀氏は導入の手ごたえを語る。素材や映像の長さによって違いが出るため、数値的な評価は難しいのだが、同じ長さの番組であればエンコードにかかる時間は従来の1/2~1/3になったという。

ケーブルテレビ業界は、4K放送への取り組みを進めている

また、大きな課題であった作業時間が効率化し、マシン待ちのための無駄な時間を無くすことができた。「各スタッフがすぐに編集できる環境となったので、時間の節約という意味では最大限に活用できていますね。ただし、空き時間が増える分、新しい番組の編集を入れたくなるので忙しさは変わりません」と、笑いながら話す小太刀氏。作業の効率化によって、生産性は大きく向上したといえるだろう。

大手ベンダーに比べ、コストメリットが大きいBTOブランドを使うことで、ワンランク上のスペックが手に入るなら積極的に活用すべきだと同氏はいう。「わたし達としては、お客様へのニーズに確実に応えられるよう、準備を怠らないようにすべきなのです。例えば、今回のようにコストパフォーマンスに優れたワークステーションが必要なら、ブランドなどに関係なく、適切なベンダーから手に入れるのが正解だと思います」

小太刀氏は最後に、「4Kの次は8Kと、すでにこの業界ではさらなる高精細への道が示されています。まだまだ、時期や規模も決まっていませんがリプレースの機会はすぐに訪れるかもしれません。その時にも候補となってもらえるよう、マウスコンピューターには期待しています」と、笑顔で話してくれた。今後もマウスコンピューターは、最新のトレンドを先取りし、存分にコストパフォーマンスを発揮できるマシンの提案を続けてゆく。

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