将来宇宙輸送システム(ISC)は、米国のロケットエンジン開発企業・Ursa Major Technologiesからロケットエンジンを追加調達し、将来的なエンジン開発に関する共同検討を行う。その合意締結に関する調印セレモニーが在日米国大使館で執り行われたことを、ISCが7月14日に発表した。
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(左から)Ursa Major TechnologiesのBen Nicholson氏(CBO)、 Chris Spagnoletti氏(President of Liquid Systems)、ISCの畑田康二郎CEO、Sirius Technologiesの嶋田敬一郎CEO
将来宇宙輸送システム(ISC:Innovative Space Carrier)は、前述の合意について4月9日に発表しており、これに関する調印セレモニーが7月9日に実施されたかたち。ジョージ・グラス駐日米国大使の臨席のもと、ISCと米国子会社Sirius Technologies、Ursa Major Technologiesが調印。宇宙輸送産業における日米企業協力を促進することをアピールした。
調印セレモニーでは、ジョージ・グラス駐日米国大使のスピーチの後、ISCの畑田康二郎CEOと、Ursa Major Technologiesの液体システムの責任者(President of Liquid Systems)であるChris Spagnoletti氏が、両社による共同検討と、日米の宇宙ベンチャー企業による今後の交流・事業創出に関するスピーチを行ったとのこと。
ISCは、宇宙往還を可能にする次世代輸送システムの実現をめざすスタートアップ企業。Ursa Major Technologiesは米コロラド州バーサウドに本社を構え、ロケットエンジンの開発・販売を行う企業だ。ISCによるUrsa Major製の「HADLEY」(ハドレー)購入を皮切りに、両社は再使用型ロケットの開発に向けた協業を進めてきている。