UZUiRO、地域に根差すⅮ2Ⅽファッション コロナ契機にCRMでユーザー定着

渦ジャパンは、レディースカジュアル中心のアパレルⅮ2Ⅽブランド「UZUiRO(ウズイロ)」を展開している。30~40代の女性をターゲットに、希少な繊維のガーゼ素材を使ったアパレルを製造し、自社ECサイトを中心に販売している。「100年後も地域に根差すブランド」を目指しているという。同社は、コロナを契機にユーザーが大幅に拡大した。現在は、コロナで流入した顧客を、ツールを使ったCRMで定着させ、ブランドのファン化につなげている。

<コンテンツも充実したECサイト>

「UZUiRO」は、愛知県西尾市にある草木染めのアパレルブランドだ。三河木綿、知多木綿などの地元三河沿岸部で織られるコットン素材の商品をメインに扱っている。植物などの優しい色合いを使った、ゆったりしたアイテムを多く扱っているという。

 ▲「UZUiRO」の売れ筋商品

同社では、「100年後もこの地域でおもしろい服が作れる環境を残したい」というミッションを掲げている。

売れ筋商品は、ガーゼ素材のトップスや、遠州織物のボトムスなどだ。

同社のECサイトは、通常の商品検索機能に加えて、クリエイターや生地から商品を探せる機能も備えている。スタッフ日記のコーナーには、読み物として充実した記事を掲載しており、週に1~2回のペースで更新している。コンテンツ力のあるECサイトとなっている。

リアルでは、染め物体験の企画なども実施している。実際に染め物体験をしている様子を、ECサイト上でも見ることができるようにしている。

▲ECサイトでは染め物体験の様子も掲載している

新規ユーザーの多くは、インスタグラムから流入するという。インスタの「UZUiRO」のアカウントには、約3万人のフォロワーがついてる。

「UZUiRO」がECを本格的にスタートしたのは、2017年だった。もともと、青木淳社長の奥さんがハンドメイドで作ったアパレルなどをECで販売し始めたのがきっかけだった。

同社が所在する西尾市にはかつて、繊維の工場がたくさんあったというが、現在は数が少なくなっているのだそうだ。地元に「繊維」という誇るべきプロダクトがあるにもかかわらず、ブランディングされていないことに注目。「地元の生地を使って、アパレルブランドを作ろう」と思いたったという。

<工数かけずに売り上げが伸びる>

同社は当初から、カラーミーショップでECサイトを構築してECの運営を行っていた。2020年にコロナ禍が訪れ、新規顧客が増加。軌道に乗り始めた時期に、「リピーターの定着」と「顧客のファン化」を課題であると感じ始めたという。

「UZUiRO」では、カラーミーショップとのAPI連携をちょうどその頃スタートした「アクションリンク」を、ECサイトに導入した。

「UZUiRO」では、「アクションリンク」に標準搭載された、リピーター創出のための「鉄板シナリオ」を使って、メールマーケティングの施策を実施することにした。するとすぐに、成果が出たのだという。特定の条件でセグメントした顧客に対して、「お薦め商品を自動で選んで紹介するメール」や、「売れ筋ランキングのメール」「かご落ちしたユーザー向けのメール」を実施したそうだ。

メールの配信数に対するCVRは、「アクションリンク」導入以前は1%程度だったという。導入後は、3%を超えるケースも多くみられるようになったとしている。

「これまでは、リピート促進のメールマーケティングの、知識がなかったこともあり、かなり時間をかけてメールを作成していた。『アクションリンク』を導入したことによって、工数を掛けずに、リピート売り上げを伸ばすことができるようになった。通常のメルマガと、アクションリンクの「鉄板シナリオ」機能を使ったメルマガだけで、リピート売り上げを伸ばし続けている」(青木社長)としている。

 

<「アクションリンク」とは?>

データによって顧客像を把握し、顧客一人一人に合わせたメッセージ配信を自動化できる、SaaS型の顧客中心CRMプラットフォーム。過去数千回のPDCAによってリピート売り上げへの効果が証明された「鉄板シナリオ」がインストールされており、ボタン一つでツール導入直後から効果的な施策が実行できる。さらに、自由度の高い施策の実行や、結果の分析も、少ない工数で行えるという特徴を備える。

https://actionlink.jp/