オーガニックコスメブランド「product(ザ・プロダクト)」を運営するKOKOBUYは今年7月、俳優の森七菜をブランドアンバサダーとして起用した。Z世代を中心としたファン獲得に向け、リブランディングも実施している。10月2日には、森七菜を起用したウェブ動画を公開し、自社ECサイトなどの集客促進を図っている。
「product」は2007年、米国の美容師が開発したオーガニックのマルチバーム「ザ・プロダクト ヘアワックス」の提供からスタートした。2011年に日本における事業を展開し、ヘアサロンを中心に支持を得て、口コミで人気が広がった。
リブランディングにより、主要販路のヘアサロンに加え、一般消費者に向けてドラッグストアやバラエティーショップ、ECサイトでの流通を強化し、事業を拡大する。コアターゲットをZ世代とし、注目の高まるオーガニック市場で存在感を高めたいという。
▲ブランド初となるアンバサダーとしてZ世代に人気の俳優・森七菜を起用
ブランドの新たなパーパスを「オーガニックで世の中をワクワクさせる」とし、Z世代に刺さりやすいカラフルな世界観を表現した。
「オーガニックを気軽に楽しめるブランドとして、自分らしさを表現できるような商品を展開する。今までよりも多角的な発信をすることで、ブランドのことも深く知って、好きになってもらいたい」(阿部聖樹社長)と説明した。
ECサイトへの流入を促進するため、SNSやウェブサイトのコンテンツを拡充していく方針だ。商品をきっかけにブランドのファンとなる流れを作り、クロスセルも促したいという。
▲9月に全国販売を開始した「ザ・プロダクト ラスティングオイル」
「ヘアサロンのプロが使っていたり、『濡れ髪ヘア』のトレンドに貢献するなど、商品の実績が強みだ。動画も活用して、マスに向けた能動的な情報発信を強化していく。ブランドサイトはメッセージや商品の使い方などを紹介する場としながらも、販売の導線をさらに整えていく」(同)と話した。