小林製薬、紅麹問題の再発防止策を発表 同族経営から脱却も表明

紅麹サプリの健康被害問題で、小林製薬は9月17日、品質管理体制や情報共有の強化を盛り込んだ再発防止策を発表した。創業から続いた同族経営から脱却する方針も示した。

 

再発防止策は、問題を検証してきた委員会による調査報告書の指摘を踏まえて策定した。

 

「品質・安全ファースト」を掲げて体制を見直す。管理体制を統括してきたが、行政への報告を遅らせる結果を招いたとされた「信頼性保証本部」は、各事業から切り離した独立組織として役割を明確化する。

 

報告書で問題視された「現場任せの品質管理体制」の改善については、現在の12工場の定期監査や、第三者によるチェックで対策を強める。新部門として、全工場の統括機能を高める「工場ものづくり推進部」を新設。工場と開発部門が情報共有を強める「量産化見直し会議」も定期的に開催する。