【越境ECの成功事例を大公開】日本の出店事業者の売上は300%成長!会員4億人のプラットフォーマーPOIZONがセミナーを開催

POIZON JAPANは、MAU(月間アクティブユーザー)が1億6000万人の越境ECアプリプラットフォーム「POIZON」を展開している。全体の会員数は約4億人、ユーザーは高い購買力を持っている。ユーザーは、中国の消費者が中心で、特にZ世代が多いという。初期費用・月額利用料は無料で、日本国内の倉庫に商品を送付するだけで配送作業が完了する。”国内で取引を完結できる”点が好評で、日本国内の事業者の新規出店が相次いでいるという。日本の出店事業者の売上は最大で昨年対比300%まで成長しているそうだ。同社はこのほど、セミナーを開催した。越境EC市場の最新事情や、POIZONの強み、成功事例などの共有を行った。

<中国の最新事情を解説>

POIZONのユーザーは、中国の消費者が多いのだという。セミナーでは、POIZON JAPANのBusiness Development マネージャーの吉田 駿斗氏が登壇し、中国ECについて解説を行った。「中国のEC規模は非常に大きく、430兆円とされています。日本EC市場の約16倍に当たります。世界全体のEC市場の50%を、中国EC市場が占めていることになります。越境 ECという分野に関しても、中国内では非常に売り上げが好調に伸びています」(吉田氏)と話す。

▲右肩上がりで成長する中国越境EC市場規模(セミナーのスライドより抜粋)

その越境ECを最も使用しているのは、中国のどのユーザー層かと言うと、Z世代と呼ばれる非常に若い年代だという。「中国のZ世代は、”趣味”や”クオリティー”に重きを置いて消費活動を行います」と言う。同社のアプリは、そんなZ世代に強く支持されているのだという。

<POIZONとは?>

吉田氏は、「当社のユーザーは、1990~2000年生まれの人が85%以上を占めており、若年層ユーザーが非常に多いです」と話す。さらに、ユーザーの平均購入額は数万円と、購買力が高いユーザーが多いようだ。「『POIZON』全体の会員数は約4億人、MAUは約1億6000万人となっています」としている。

多くのユーザーから愛用される理由や強みについて、同社では「まず、中国ECプラットフォームは、大きく分けると4つの特徴”多・快・好・省”のいずれかに当てはまると言われています。それぞれ、『多(品数が豊富)』『快(早く届く)』『好(良いもの)』『省(安い)』という意味です。このうち、当社の特徴は、ハイクオリティーな商品を販売している『快』であると言えます」と分析している。

同社は中国や日本に物流倉庫を有しており、倉庫では商品の検品や、商品の写真撮影などを行っているという。「当社の倉庫には鑑定士のチームが常駐しており、商品の品質チェックや、真贋鑑定を実施しています。厳格なチェックを通過した商品は、当社のシールで封をして、保証を付け、ユーザーに発送しています。こうした仕組みによって、安心して商品を購入できる点も大きな強みです」(吉田氏)と話す。

▲真贋鑑定サービスについて(セミナーのスライドより抜粋)

「コストをかけずに簡単に出品できるため、セラー(出店事業者)のメリットが大きい」とも語る。固定費は一切発生せず、商品が売れた際に手数料を支払うビジネスモデルなのだという。商品ページの制作や顧客対応、海外配送も、同社が代行するそうだ。売れた商品の配送は、出店事業者が東京・品川にある物流倉庫に納入すれば完了するという。

国内のやり取りだけで完了するなど、日本事業者が新規参入しやすい越境ECプラットフォームとなっている。

<購買力の高いヤングマーケットへリーチ>

▲POIZONのユーザー属性

続いて登壇したPOIZON JAPAN Business Development担当のリッキー氏は、同社の新たなビジネスモデルと商機について説明を行った。リッキー氏は、「POIZON =ヤングマーケットへアプローチできるプラットフォーム、として認識していただいたい」と語る。同社のプラットフォームを活用すれば、中国越境ECの消費活動の主翼を担う、Z世代にリーチできるという。

現在、同プラットフォームは、中国・日本だけでなく、米国国内でも展開している。今後、中国から米国、日本から米国への越境販売の解禁も検討しているという。同プラットフォームを利用すれば、世界の第1、第2の商圏への販売が可能になるということだ。

<”新ビジネスモデル”に商機>

「当社では厳しい検品基準を設けています。必然的に、”検品落ち”の商品が出てきます。今までは返送・返品を行っていましたが、出店事業者からは『検品落ちした商品を販売しにくい』という声が上がっていました。そこで、当社では新たに『アウトレット機能』の提供を行っています」

検品落ちした商品は、「アウトレット機能」を利用すれば、鑑定によるランクに応じた値引き価格で、アウトレット商品として販売できるとしている。中古品の販売にも対応しているという。このアウトレットや中古品のマーケットへの参入機会を利用できれば、ビジネスチャンスが広がる可能性があると言えるだろう。

【トークセッションを実施 POIZON出店者のリアルな声】

同セミナーでは、出店事業者であるスタイルワンの高橋賢斗氏が登壇し、POIZONの吉田氏とのトークセッションも行われた。スタイルワンでは、主に、ラグジュアリーブランドなどのインポート商品を取り扱っているという。トークセッションでは以下のようなやり取りが行われた。

▲スタイルワンの高橋賢斗氏(右側)とPOIZONの吉田氏とのトークセッション

吉田:POIZONを知ったきっかけを教えてください。

高橋:元々は中国で生活していたので、お名前自体は知っていました。中国のSNSなどでよく見かけていました。御社の営業さんからメールをいただき、そこで出品につながったという経緯がありました。

吉田:さまざまなECプラットフォームがある中で、当社への出品の決め手は何でしたか?

高橋:二つありました。まず 一つ目は、国内だけの取引で完結できる点です。中国に支社を作ったり、銀行口座を作ったりする手間がないという点は非常に大きかった。二つ目は、インポート商品が非常に販売しやすい点です。”手間”の部分で言うと、プラットフォームの使いやすさも決め手の一つでした。

吉田:出店を決断されてから、実際どれくらいで販売がスタートしましたか?

高橋:1カ月以内で全て完了するようなスピード感でしたね。契約完了後に商品リストを送付しました。そして御社に商品ページを全て作成していただいた後、すぐに販売をスタートしました。非常に早いと感じました。1 カ月以内で出品し、実際に売れる点は大きな特徴だと考えています。

吉田:高橋さんがPOIZONで販売をスタートしてから2年ほど経ちましたが、POIZONの運用に費やしている時間はどれくらいですか?

高橋:日によってさまざまですが、平均すると1日2時間ほど使っています。作業は、一人で全て行っています。朝に出社して売れ行きなどを確認し、在庫の確保を行い、受発注処理などが1時間。商品が売れるかどうかについては、POIZONのアプリで、市場の分析や確認ができます。さまざまなデータが公開されているので、売れ行きを確認しながら、売れる金額に調整しています。それも 1 日平均して1時間ほどで行います。

吉田:今出店いただいて感じている部分は何かありますか?

高橋:一番助かっている点は、お客さまへの対応が必要ない点です。検品さえクリアできれば納品して販売できるので、手間がかかりません。

<売上が10倍に成長>

吉田:POIZONでの売り上げ目標は?

高橋:参入当初は、「月に500万円売れればいいな」と思っていましたが、今は月によりますが、高い月は5000万円ほどの売り上げになっています。10倍くらいですね。今後の目標としては、平均月商2000~3000万円ほどを目指します。

吉田:本当にどんどん成長されていますよね。最後に、これから出店を考えている人に向けたメッセージがあればお願いします。

高橋:中国のマーケットと日本のマーケットの大きさが全然違います。中国は人口だけでも日本の約11倍です。大きなマーケットを狙い、海外進出を考えている場合、「POIZON」なら最初の登録も簡単で、出品しやすく、基本的に国内での卸取引のような感覚で展開できるので、とてもお薦めです。

<手続きをさらに効率化>

Zigo氏が登壇し、同プラットフォームの利用時に事業者が行うバックオフィス(事務作業)面のアップデートについて説明を行った。以前は出店に関わる手続きが複雑で、時間が要していたそうだ。現在は、こうしたバックオフィス関連の手続きについて、時間も手間も大幅に削減されたとしている。今後ますます、事業者がPOIZONを使用する際の利便性が高まっていきそうだ。

続いて登壇したHelen氏は、プラットフォームの販売手数料割引について説明した。商品が売れた際に事業者が支払う販売手数料について、販売を促進するため、同社ではさまざまな割引キャンペーンを用意しているという。

<成功事例を共有>

アカウントマネジメント部の田 真嘉氏は、「成功事例の共有」「POIZONで売り上げを作るための秘訣」をテーマに解説を行った。「2024年の当社プラットフォームにおける日本事業者の売り上げは、出店増加や販売強化によって、最大で昨年対比300%まで成長しました」(田氏)と話した。

「POIZONの強みは、①希望小売価格にしばられない価格での販売が可能②ページ作成や顧客対応などECにありがちな手間が不要――といった点にあります」(田氏)と語る。日本であまり売れないブランドや商品が売れたり、日本の消費者と違う価値観で商品が購入されたりするそうだ。そうした日本とは異なる観点から商品を出品している事業者は成功しやすいという。

田氏は、値引きなど、価格調整の重要性を説く。「何より、『利益率ではなく、利益額を最大化する』ということを念頭に置き、実際に実行していただきたいです」と言う。「中国の大手越境ECプラットフォームと比べ、POIZONは低コストで、運営面での負担も少ない。大きな利益額を獲得するために、広告コストや運営リソースを削減できた分、値下げなどの価格調整に注力すると、売り上げにつながりやすい」としている。

POIZONではユーザーの購買意欲を刺激するため、毎月プラットフォーム全体でセールイベントを実施しているという。同社としては、中国のさまざまなSNSでプロモーションを展開し、イベントのキャンペーン情報を発信する。注目度の集まるイベントを活用し、適宜価格調整を行うことができる事業者が成功しやすいとしている。

セミナー後、POIZON JAPAN代表の劉 耘岐(Jenson)氏にインタビューを行った。セミナー開催目的や、POIZONの魅力について話を聞いた。

▲POIZON JAPAN代表の劉耘岐(Jenson)氏

今回のセミナーを開催した目的は、POIZONプラットフォームの特性を多くの人に理解していただくことでした。国内取引を通じて中国とアメリカに販路を広げることができる点や、初期費用が無料である点など、当社のプラットフォームが持つユニークな特性を、多くの日本で活躍する事業者の方々に発信する場としてセミナーを開催しています。越境ECに挑戦したくても、関税や通関の複雑さ、人手不足などが壁となり越境ECに挑戦できなかった方々への解決策として、POIZONの存在を広めたいと考えています。

セミナーはすでに出店いただいているセラー様とのコミュニケーションの場でもあります。定期的にセミナーを開催し、POIZONをより有効に活用するためのTIPS(秘訣)を共有したり、意見交換を行ったりする場にもなっています。

POIZONの魅力は、4億人を超える圧倒的なユーザー数を誇り、中国の若い世代に支持されているプラットフォームであることです。日本では売れていない商品が売れる可能性があることも、その大きな魅力の一つです。収益モデルが分かりやすい点も、セラーの方々にとって大きな魅力となっています。

世界経済が不況にあえぐ中、世界経済の成長エンジンとなっていた中国経済も一時期低迷した部分はありました。一方で、中国EC市場では、同質化した、多くのモールによる競争が激化し、EC市場全体を見ると必ずしも良い状況とはいえません。そんな中ではありますが、POIZONは成長を続けています。その背景には、6ポケット(子ども一人に対して、両親・両祖父母の合計6人の経済的な支援の源があること)を有する若いユーザーからの支持があり、Z世代の消費活動が活発に行われていることが挙げられます。私たちは、皆さんがPOIZONを活用して売り上げを上げられるよう、社員一同サポートさせていただきますので、ぜひご活用いただければと思います。

<ファッションテックEXPOに参加>

同社は、2024年10月15日~17日に東京ビッグサイトにおいて開催される、ファッション業界の展示会「FaW TOKYO(ファッションワールド 東京)」の「ファッションテックEXPO」にブース出展するという。ブースでは、POIZONのサービスや最新情報や成功事例などを紹介する。その場で出店・出品の体験もできるという。下記URLから、入場登録が可能だ。

■「ファッションテックEXPO」入場用バッジ登録フォーム:

https://www.fashion-tokyo.jp/autumn/ja-jp/register.html?code=1159659796607421-3BB

■POIZONウェブサイト:

https://sell.poizon.com/?lang=ja