元ハンドボール日本代表がユニフォーム作成サービス開発 1着2800円~で提供できる秘訣とは?

元ハンドボール日本代表で日本ハンドボールリーグのジークスター東京で監督経験もある横地康介氏が新事業を開始した。友人の光武勉氏が代表取締役を務めるアグーデザインプロダクトから、オリジナルのユニフォームを作成できるサービスを開始した。業界内であまり見かけないサービスを開始し、市場を開拓していく。

 

新サービスの名称は「BNBユニフォーム」。

一般的にユニフォームは先輩が使用したものを後輩が引き継ぐことが多い。学生時代の部活やサークルでは、先輩が使用したユニフォームを後輩が受け継いで着用し、それをまた後輩が継承していく。

だが、横地氏はスポーツをする人が自分だけのユニフォームを着用して、楽しんでスポーツできることを目指している。

「スポーツブランドでオリジナルのユニフォームを作成しようとすると、1着1万円を超えることもある。たが、『BNBユニフォーム』では1着2800円から作成できる。価格的にチームのメンバーが自分専用のユニフォームを数枚購入することもできる。気軽に相手チームとのユニフォーム交換もできるようになる」(横地氏)と話す。

価格を抑えることができている要因は、自社工房を持ち、横地氏自らがユニフォーム作成を行うからだ。代理店を介さず、メーカーからシャツを直接仕入れ、注文を受けた顧客に販売する。

「今のプリント技術は凄まじく、通常Tシャツを作成するときは、プリントするイラストや、文字の抜き型を指す『版』を作らなくてはいけない。『版』の作成には、1万円かかることもあるが、今はデジタルで出力できる。そのため、版代がかからず、安く提供することができる」(同)と話す。 2024年8月からサービスを開始し、初速は想定以上の注文が寄せられているという。現在は広告運用やインフルエンサーマーケティングは実施していない。インスタグラムでの注文を受け付けているが、ハッシュタグから検索してきた人が流入している。

「私の仕事関連の人が注文してくれているケースもあるが、それよりも一般の人からの注文が多く、需要が高いと思っている」(同)と話す。

今後はインスタタグラムでの運用は継続しつつ、ホームページとECサイトの開設を急ぐ。このほか、学生のスポーツ大会にブース出店することも検討している。

格安でオリジナルのユニフォームを作成できることをアピールし、新規顧客からの購入を目指していきたい考えだ。