関通は9月13日、自社のサーバーにおいて、サイバー攻撃によるものと思われるシステム障害が発生したと発表した。第1報として、さらなる攻撃を防ぐため、外部とのネットワークを遮断し、全容解明と復旧に向けて取り組みを開始したことを明らかにした。9月17日には、第2報として顧客との連携の中で安全確認が取れた環境より、アクセスへの許可を進めていると発表した。
関通は、9月12日18時頃より自社サーバーでの障害を検知し、一部サーバーでランサムウェアウィルスの感染を確認したと発表した。
第三者による不正アクセスが確認できたことから、さらなる攻撃予防のため、取引先、および外部とのネットワークを遮断するとともに、悪意をもった外部からの攻撃として、緊急対策本部を立ち上げ、関係官庁ならびに警察関係者への報告・相談も行っていると明かした。
今回の不正アクセスにより、EC事業者への被害が発生している。ガンバ大阪は公式オンラインショップの発送業務をフェリシモに委託しており、フェリシモは倉庫管理システム開発保守を関通へ委託していた。このことにより、公式オンラインショップの顧客の個人情報が漏えいした可能性があることを確認し、公式オンラインショップを一時閉鎖している。
関通は9月17日、海外からのネットワークへのアクセスは全て遮断した上で、顧客との連携の中で安全確認が取れた環境より、アクセスへの許可を進めていると発表した。この手続きは外部専門家の検証を受けた上で、対応として確認済だという。
さらにコールセンター3回線増設、顧問弁護士の常駐、個人情報取り扱い専門企業の常駐を決定し、顧客対応を行っている。被害を最小限に留めるべく、一部停止した生産・出荷業務を段階的に復旧するとともに、引き続き外部専門家の協力を得て、当社の各種システムの再構築及びデータの保護に向けた作業を進めていく。