SEAMは9月13日、オイシックス・ラ・大地の投資子会社Future Food Fundが運営するフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 2号」より、資金調達を実施したと発表した。事業のさらなる発展とともに、Future Food Fundが持つさまざまな ”食” のアセットを用いた共創にも取り組む。
SEAMは、「ココロが満たされカラダにやさしいアルコール文化の創る」をミッションに掲げ、アルコール分野の革新を目指し、低アルコール飲料事業を展開。D2Cブランド「koyoi」は、ヘルシー志向や飲酒スタイルの変化に応える低アルコール飲料として、20代~30代の若年層の支持を得ている。
付加価値のあるアルコール飲料を展開したい企業に対して、企画から開発、プロモーションまでを一貫してサポートするプロデュース事業も行っており、自社ブランド運営より培った低アルコール関するニーズや製造ノウハウ、ECノウハウを活かし、さまざまな企業と低アルコール商品を生み出している。
このほど、オイシックス・ラ・大地の投資子会社Future Food Fundが運営するフードイノベーション領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 2号」より資金調達をした。
SEAMでは、「koyoi」を主軸とした自社ブランドのリリース以降、お酒離れといわれる若年層の顧客を中心に、特別な時間のアイテム、ギフトや手土産として好評を得ている。また、飲料メーカーや食品小売企業より、低アルコール飲料展開に関する相談が日々寄せられており、昨今のヘルシー志向の上昇や、自分らしさを重視した選択消費の増加により、ヘルシーな低アルコールのニーズが社会的に増加していることを実感しているとし、今回の資金調達により、BtoBプロデュース事業拡大、および組織体制強化を図り、アルコール市場における新たな価値の創造を目指す。
また、食領域において強力な知見とネットワークを持つFuture Food Fundと連携しながら、新たなものづくり、事業展開を追求していく考えを示した。
今回の資金調達にあたり、Future Food Fund 投資担当 村田靖雄氏は、SEAMの代表取締役社長 石根友理恵氏について、「某TV番組で、貧乏社長として月収を公開していた石根さんですが、事業でしっかりと儲けられるようになるまで、資金事業に使うのがモットーだそうです」と話す。
▲Future Food Fund 投資担当 村田靖雄氏
「SEAMは『低アルコール』のカクテルを作ってます。このビジネスは、『たちまちビール』だったアルコールの楽しみ方が多様化した中で、新しいマーケットにリーチしたい既存の酒造メーカーをつなげて商品を一緒に作ることがビジネスモデルです。投資検討をしている中で、まわりからは『ノンアルコールの食事で楽しめる飲料が欲しい』とか、『アルコール度高いクラフトカクテルが飲みたい』と言った声も受けてますので、低アルコールに限らず、食事の際のドリンク全般を作ってくれることを期待してます。美味しい食事を楽しむには、美味しい飲み物が欠かせませんので」とコメントした。