「焼肉牛兵衛」展開のフィールディン、メッセージも届く肉ギフトが好評 2023年度は8.5万件出荷

焼肉店「焼肉牛兵衛」を経営するフィールディンは、オンラインショップでギフト向け冷凍肉を販売し、伸長している。肉を入れる木箱のふたに、メッセージやオリジナルイラストなどを刻印できるサービスが好評で、2023年4月~24年3月の間に8万5000件の出荷実績を上げた。

 

誕生日や結婚祝いなど、パーソナルで比較的カジュアルな用途の利用が多いという。周年記念や大量注文といった法人対応も受け付けている。

ページ内には刻印の制作事例画像を多く掲載しており、購買促進につながっているとみている。

刻印サービスの他に、動画を登録して商品と一緒に届けるサービスを提供しており、こちらも人気があるという。

肉は焼肉店の仕入れルートによるこだわりのもの。刻印は自社内の専用の機械で行っており、短納期にも対応している。

名古屋市に店舗を構えていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、売り上げの8割以上を占めていた外国人観光客の来店が激減し、会社存続の危機に直面。事業転換を考え、21年に通販事業に乗り出した。

▲木箱刻印入り「焼肉セット3段重」

「サービス業から始めたこともあり、人に喜んでもらうために商品を提供したいと考えた」(中田憲明社長)と話す。

購入者と贈り先によるコミュニケーションを大切にしている。

問い合わせ対応の丁寧さも喜ばれているポイントとしている。規定デザインの彫刻をアレンジできる対応や、商品メニューにない予算に合わせたギフトの作成など、柔軟に対応している。

今後、肉以外の商材でギフト通販の展開も検討している。