フードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix」、「エコプロアワード」で農林水産大臣賞を受賞

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地はこのほど、アップサイクル商品を開発・販売するフードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix」において、サステナブル経営推進機構が主催する「第7回エコプロアワード」で「農林水産大臣賞」を受賞したと発表した。多くの企業と協働し、多数のオリジナル商品開発を行ってきた点が評価されての受賞となった。

オイシックス・ラ・大地は、「つくった人が自分の子どもに食べさせられる食材のみを食卓へ」をコンセプトに、有機野菜や特別栽培野菜、できる限り添加物を使用せずに作った加工食品などの食品を取り扱うEC食品宅配サービスを運営している。

生産現場から食材がお客様に届くまで一気通貫で「食」に向き合う「Oisix」だからこそ生まれたという「Upcycle by Oisix」は、これまで見栄えや食感の悪さなどから捨てられていた食材を、より環境負荷が低く、新たな価値を加えた自社オリジナルのアップサイクル商品として開発・販売するフードロス解決型ブランド。

アップサイクルの考えに共感し取り組みを共創するパートナー団体は65団体にのぼり、フードロス削減量は累計約122トンを突破、2品から始まったオリジナル商品数は115品となっている(2024年8月22日時点)。

▲アップサイクルの考えに共感し取り組みを共創するパートナー団体

このほど「Upcycle by Oisix」は、サステナブル経営推進機構が主催する、「第7回エコプロアワード」において「農林水産大臣賞」を受賞した。

「エコプロアワード」は、サステナビリティトランスフォーメーション(SX)の実現に寄与することを目的とした表彰制度。2050年カーボンニュートラルの達成、サーキュラーエコノミー型経済への転換、DX化、ESG対応など、社会経済を取り巻く状況は大きく変化しているとし、日本市場において事業者、消費者、投資家、市場関係者に評価が高く、具体的に優れた環境配慮が組み込まれた製品・サービス・技術・ソリューション・ビジネスモデルを表彰することで、これらのさらなる開発・普及の促進を図ることを目指している。

「エコプロアワード」審査事務局は、授賞理由として、アップサイクル食品のブランド化に取り組み、これまで食品メーカーや外食産業等の食品廃棄物を抱える企業と協働し多数のオリジナル商品開発を行ってきた点。フードロス削減のための商品開発を、自社のサプライチェーンだけでなくさまざまな主体とのつながりを構築して課題解決に乗り出している点、自社の事業ドメインでできる対策をよく考えた活動になっている点を挙げた。