滝沢ハムは7月16日、食肉の新たな体験を提供することを目的にECサイトを開設した。商品のこだわりを伝え、食べ方の提案を充実させたページ作りで、月間売上500万円を目指す。
新しい食肉体験を提供するフェーズに入ってきたと感じているといい、日本ではなじみのない商品の情報発信も行っていく方針だ。
情報発信にはSNSも活用する予定。食を楽しむ共働き夫婦などをターゲットにしていきたい考えだ。少しぜいたくしたい日、仲間内でBBQを楽しむ日の利用を促していく。
現在、ECサイト限定商品は1万円台など高額なものが多い。食肉体験を広く提供するため、お試し価格の商品も検討している。
ミスジ、サーロインで作ったローストビーフはEC限定としている。海外産の牛肉を調理して冷たい状態で食べるのではなく、温めたり、ダイスカットにしたりして食べることを提案。牛肉の香り、柔らかさ、赤い色、しっとり感といった、素材の特徴を引き立している。
精肉では500グラム以上を100グラム単位で切って提供する。「生ハムは分かりやすく、切りたてがおいしい。口どけは、切る職人によっても違う。冷凍商品が多いが、冷蔵で提供する」(瀧澤太郎社長)と話す。発送は直売店の「レッケルバルト栃木本店」から行う。
ECサイトの開設で、ブランドのファンづくりにつなげていく。「栃木の『前日光黒毛和牛』など良いものを全国へ発信していきたい」(営業本部営業企画部直販課・三井太三夫氏)としている。
滝沢ハムは大正7年に創業した食肉加工メーカー。コンビニやスーパー、外食店のPB商品も受託製造している。