「通販する蔵」、カスタマイズ力生かす 流通全般の核となる管理システムへ

ソフテルが提供する複数ネットショップの一元管理システム「通販する蔵」は、大手、中堅企業の細かいニーズに対応したカスタマイズが好評を得ている。ECに限らず実店舗や倉庫、BtoBなどとも連携し、流通全般の核となる管理システムとして存在感を高めている。

「通販する蔵」はクラウドシステムでありながら、顧客の要望に応じたカスタマイズにより、最適なシステムを構築できる点が強み。ASP型の一元管理システムに限界を感じ、「通販する蔵」に乗り換えるケースが多い。複数倉庫対応や基幹システムとの自動連携などの課題を解消できる。

「外部のタブレットPOS『スマレジ』や倉庫管理システム(WMS)の『ロジザードZERO』、自社で提供するWMS『ロジする蔵』などとも連携している。BtoB用の請求管理もオプションとして提供している。流通全般を管理できる連携機能を拡充している」(北川輝信社長)と話す。

2022年11月には、親会社のコマースOneホールディングスがシステム開発のSAMURAI TECHNOLOGY(サムライテクノロジーズ)を子会社化した。グループにシステム開発会社が加わったことで、ソフテルの開発能力も拡大している。

最近では、AI関連のサービス開発に注力している。顧客からのクレームに対応する際のメール作成をAIが補助する機能を開発し、一部の顧客にテスト的に使ってもらっているという。

AIを活用した商品説明文の自動生成機能や、服の画像からモデル着用画像を半自動で生成する機能などを開発している。

これらのAI関連サービスは、「通販する蔵」の導入企業にニーズがあれば、提供できるという。