越境ECをトータルで支援するZenGroupは11月20日、固定費無料で国内のECサイトでの海外販売が可能になる越境EC対応化サービス「ZenLink(ゼンリンク)」の提供を開始する。19言語もの多言語対応、カスタマーサポート、不正決済対応、国際配送などに対応し、海外販売に対する課題解決を支援。売れる越境ECサイトの構築をサポートする。
ZenGroupは、海外販売を行いたい国内の事業者向けに、多言語対応、海外決済、国際配送までを一括で提供する越境EC対応化サービス「ZenLink」の提供を開始する。
「ZenLink」は、タグを埋め込むだけで、国内ECサイトをそのまま利用して海外販売ができるシステムを採用。「ZenLink」を導入したECサイトに海外の消費者がサイトすると、サイト上に海外専用バナーが表示され、表示言語を選択できる。商品選定後、海外専用バナーで注文へ進むボタンを押すと、決済画面へ遷移。クレジットカード、PayPal、銀行振込をはじめ、暗号通貨やローカルなコンビニ払いなど、100種類に及ぶ決済方法を利用可能だ。
海外ユーザーからの問い合わせ、注文、決済、発送対応などは「ZenLink」が行うため、利用事業者はクレジットカードの不正利用や支払いの遅延などのトラブル、関税や輸入規制といったさまざまなリスクへの対応が不要だ。ダッシュボード機能を使い、海外販売実績、購入実績詳細を確認でき、マーケティング分析、売り上げを上げる戦略作りも可能だ。
初期費用、月額費用、決済手数料といった固定費は無料。販売手数料10%のみで利用できるという特徴も備える。「ZenLink」の利用により、海外の消費者は日本のECサイト上での商品の選定・購入が、日本のECサイト事業者はECモールへの商品登録の手間をかけずに海外対応が可能になる。
世界の越境EC市場は、2021年の時点で7850億USドル(115兆円)と推計されており、2030年までには7兆9380億USドルの市場規模に達すると予想されている。この間の年平均成長率は26.2%と推計されており、越境EC市場の規模は拡大し続けると見られている。
円安の環境も相まって、日本の商品は海外においてさらなる需要が見込まれるが、越境ECを進める上で、多言語入力フォームへの対応、海外決済、不正決済対策、海外物流、および運営ノウハウの不足が課題となっているとし、こうした課題を解決させるべく、「ZenLink」の提供開始に至ったとしている。