かっこ、「不正チェッカー クレマスプラン」提供 急増するクレジットマスター対策を安価に

かっこは6月6日、月額4000円で利用できる不正対策サービス「不正チェッカー」において、クレジットカード番号の規則性に従って、他人の番号を割り出すことを目的としたクレジットマスター対策のための「不正チェッカー クレマスプラン」をリリースした。クレジットマスター対策に特化したリーズナブルなプランの提供により、急増する被害の防止をサポートする。

安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこでは、オンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置づけ、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」、不正アクセス検知サービス「O-MOTION(オーモーション)」を提供している。

2021年には、「O-PLUX(オープラックス)」の一部機能を絞り、月額4000円という業界最安値で利用できる不正対策サービス「不正チェッカー」の提供を開始し、多くのEC業者からクレジットカード不正や転売対策として利用されている。

このほど、「不正チェッカー」において、新プラン「不正チェッカー クレマスプラン」をリリースした。これにより「不正チェッカー」は、不正注文対策、クレジットマスター対策の2種類のプランを提供する。

クレジットマスターとは、クレジットカード番号の規則性にしたがって、他人の番号を割り出し悪用する手法。同手法対策に特化した「不正チェッカー クレマスプラン」は、豊富なデータを元に不正者に多い購買行動を分析。高い導入実績を誇る「O-PLUX」の審査エンジンを活用することで、自社だけでは把握しにくい不正傾向を加味して審査ができ、高精度での検知が可能だ。OK、NGの明確な判定で、判定理由も確認できるため、出荷判断が容易という特徴も備える。

▲クレジットマスターの流れ

これによりクレジットマスターによる無駄なオーソリ費用や、クレジットマスターが成功した際のカード保有者からのクレームなどによるブランドイメージ低下を対策することができる。

リーズナブルな料金体系も特徴の1つで、初期費用は5万円、月額固定費用(4000件の審査費用込)は4000円。4001件以上の審査費用は1円/件となる。

クレジットマスターは以前からある手口だが、近年被害が急増しており、有効なカード情報を割り出すために、ECサイトの決済ページや会員登録ページが悪用されている。対策として、ECシステム側でのリトライ回数制限、悪意あるbotの識別をするような認証システム、大量アクセスの遮断や脆弱性を突いた攻撃を検知するような認証システム、不正検知サービスなどが存在するが、クレジットマスターの手口は巧妙化しており、攻撃の間隔を時間的に広げる、異なるサイトへの攻撃を繰り返すなど、簡単な対策だけでは防ぎきれないケースも増えている。

こうした背景から、かっこはこれまでの不正対策のノウハウを活かし、クレジットマスター対策に特化したリーズナブルなプランの提供に至ったとしている。